幻想詩篇Ⅰ
Ⅰ 幻想詩篇
僕は手の中に揺れる炎を握る
その中に線香花火の光が小さく煌めき
僕は手の平を広げて夜空に両手を広げた
手の中の星は輝いて散って漆黒の夜空に消えていった
そうして それらは遠く彼方の輝きたちに溶けていった
そうやって夜空の物語の語り部たちを生み出した
それらは少しずつ増えていって いまや僕たちには見えないほど無数に輝くようになった
Ⅱ 黒衣の旅人
僕は随分強くなった
と手の平を広げたり握りしめたりして
彼は手元を見つめてから
水平線に浮かび上がる希望の光を
目を細めて見つめた
僕を守ってくれる知恵を 授けてくれる女神は居ない 代わりに僕には書物があるからさ
と年老いた者のように彼は物静かに笑うのだった
だけれどすぐに 慣れてきた一人の世界に入ってしまうんだ それが感覚でも分かるときと分かってない時がある
まるで白い靄に包まれたかのように目がみえなくなるんだ
まぶたとまつげが悲しげに寂しさをまとった
彼は独り続けた
星の女神がこう言った 夢の中で
『あなたには目に見えない世界が見えているはずだ』と
そしてその世界と現とを行き来すればよい と
そしてまた彼女は言う
『二人の自分がいるはずだし
相反するものすべてがあなたに属する』と
僕は目に見えない力に惹かれるし
相反する二つから一つを選べない
彼が見上げると天蓋の金の星々が溶けていった
草々を白い光が照らし出し
光が地上を走った
僕はこの力を捨てるべきだと思っていたけれど 秤さえ保てば持っていてもいいんだな
と静かに彼は言った
彼は答えを一つ確信して
唇を結んで微笑んだのだった
Ⅲ 眠れない夜に紡ぐ物語
金色の砂の山がどこまでも続き
紺色の布を広げたような夜空には
ちいさなダイアモンドたちが散りばめられている
僕は眠れない夜にはそんな場所へと心を旅立たせる
幾千キロもの遠く海の果て 空の彼方へと 翼をもつもののように
瞬きする間に飛んでいってみせよう
君の手を離さぬようしっかりと握りしめて
不思議な力をもつ小瓶だとか
枯れることのない花々
見えない力を操る人々
黄金の玉座に
退屈して賽子を振る王たち
しなやかな獣を従える若者
見たこともない色の布
さあ君も瞳を閉じて
きらめく世界を共に旅しよう
君となら行きたい国が
たくさんあるんだ
インスピレーションを得た作品(Ⅱ)
『双子座の君へ 双子座の君が、もっと自由にもっと自分らしく生きるための31の方法 (12星座の君へシリーズ)』
サンクチュアリ出版/鏡 リュウジ著
2013/4/23発行
ISBN:9784861139826
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ところどころ変換が違う箇所がありますが
意図的なものです。ミスではありません(笑)
英詩の授業が懐かしい。
卒業と同時に教授も退職されました。
まったりした雰囲気が人気の教授でした。
ただし詩の鑑賞に関しては手加減0
最後に授業を受けられて良かった。




