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ディセンデントプルーフ  作者: 流川 氷陽
第一章 父親の行き先
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第七話 襲撃準備

「で、いつ攻めるの?」


バンディードを倒す日程を決める。


「いまから、すぐ行きましょう!いまから行けば夜に奇襲出来ます!」


相変わらずユカイは突拍子の無いことを言う。


「そんなこと言っても、自分達には準備が足りてないし、お互いどんな戦いをするかすら知らないんだよ?」


ユカイが不服そうな顔をするが、実際、自分の持っている武器は村で貰った剣しかなく、ユリナもどの程度戦えるかを把握出来ていない。ユカイに至っては名前と能力(スキル)を使うこと以外何一つわかっていない。

なので、そう言った。


「それなら、三日もあれば終わりますね!」

さすがに三日は短いと思ったが、


「じゃあ、三日間でお互いの戦い方や準備を終わらせる。これでいい?」


なぜかユリナも賛成したので、自分も賛同せざるを得なかった。……


三日後


また、あのギルドに集合した後、バンディードを目指して歩いていた。

この三日間の間に何人かバンディードを倒したいと言う人もいたのだが、全員ユカイが追い返してしまった。


「さあ、さっそく行きましょう!」


「あなた、なんでそんなに気楽なのよ。」

「これから行くところは、都市の騎士を倒せるくらいの相手がいるバンディードなのよ?」


ユカイがまるでピクニックにでも行くかのようなテンションだったのでユリナが忠告していた。


それを横目で見ていたハヤトはもちろん緊張していた。


ユリナは何度かこういうこともしていたらしいく、緊張はあまりしていなかった。

ユカイは何も考えていない子供のようだったので、緊張を知らないかのようにはしゃいでいた。

冷静に考えてこの三人でラドロを倒そうなんて無茶な気がしてきた。

なぜユカイはこの三人で倒せると自信ありげに言っていたのだろうか?子供のような純粋さでだろうか?それとも…


そんなことを考えていたら、


「とりあえず着いたわよ。」

ユリナの声が聞こえた。


「ここから数百メートル先に入り口がある。」

「そして夜になるまで待機よ。」


そうして数時間待機していると、目的の場所から煙があがって灯りがついていた。


「なるほど、夜になるとあいつらは酒盛りをはじめるから、そこを突こうってことか。」


「そうよ。たとえラドロでも酔っぱらってるところを突かれたらさすがに耐えられないでしょ。」


「さすがユリナさん。素晴らしい作戦です。」


ユリナの作戦に同意する。そしてユリナが二人を連れて前に進む。


揺らいだ空気の中、自分は、バンディードを倒すため襲撃に向けて足をふみだした。


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