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ディセンデントプルーフ  作者: 流川 氷陽
魔界からの脱出
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契約完了

ハヤトは、牢の中で能力の検証をしていた。



決してふざけているわけではない。

今できる力を使い、現状を何とかしようとするのは普通だ。


そして色々と検証するも、やはり牢を破る術は思い付かなかった。


どうする?皆を待つ?

いや、こんなところに探しにきてくれるはずはない。

今使える力は、【竜の血をつぐもの】だけ…


そうして力の効果で出来ないかを確かめ、約三時間程たった。


すると、牢の先から足音が聞こえてきた。


……誰だ?


そして、ハヤトの目の前に出てきたのは、黒いスーツに身を包んだ、端麗な男だった。


「失礼します。私、魔王ルートヘルム様の側近をしております、ニュートルと申します。」


男はそう言うと、静かに礼をした。


「魔王の側近…?」


ハヤトを殺しにきた魔人も、魔王と呼ばれていた。

ということは、あの魔人の側近ということだろう。


ハヤトはあの魔人に殺されかけた。

信用はあまり出来ない。


「…何の用ですか」


「はい。私と、ユカイを倒すために協力していただきたいのです。」


「…信用出来ない」


「ならば契約いたしましょう。」


契約?紙にでも書いて契約するのだろうか?

そんなものしたところでなにも変わらないだろう


「では、少しお見せ致します。」


そう言うと、ニュートルは紙を取り出し、さらさらと文字を書いた。


「私の力の一つは、契約と縛り。契約をしたら決して破ることは出来ません。」

「その力の一端をお見せします。」


そう言ってニュートルが紙を見せると、そこには

(本日より一年間、魔人ニュートルは勇者ハヤトに触れることを禁ずる)

と書かれている。


「これをあなたが触れると契約は完了です」


…物は試しか

そうして、ハヤトはその紙に触れた。

すると、紙が光輝き、そのまま光となって消えていった。


「これで私はハヤト様に触れることは出来ません。」


ニュートルがハヤトに手を伸ばすと、ニュートルの手とハヤトの間に電気が流れ、ニュートルの腕は弾かれた。


「…」


「これが契約です。」


そうして、ニュートルは二枚目の紙を書き始めた。


…なるほど、これならば裏切りなども大丈夫だろう。


「それでは、こちらもお願いします。」


(魔人そしてルートヘルムと勇者ハヤト一派は一月の間、お互いに危害を加えることはできない)


「…これって、ユカイは含まれないの?」


「大丈夫です。今、ユカイはハヤト一派に含まれず、魔人にも含まれません。」

「魔王ですので」


「…なるほど?」


そうして、ハヤトは紙に触れ、契約を完了させた。

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