表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ディセンデントプルーフ  作者: 流川 氷陽
魔界からの脱出
57/68

城の中、魔人との出会い

「あぁあぁぁぁあぁぁ!」

とてつもない速度で走るマルチに、ハヤトはしがみつくだけで精一杯だった。


それにしても、先ほどからこちらを見つめるような視線をハヤトは感じているのだが、気のせいだろうか?



数分後、マルチが足を止めたかと思うと、ハヤトの目の前には、とても大きく、黒い、豪華な城が建っていた。


「っ…!」


聖教会の建物以上の大きさで、世界の中心とでもいえるような壮大さがあった。


「さぁ、ハヤト。ついてきて」


マルチは、何の躊躇もなく城の門を開き、ハヤトを連れて城の中へと入っていった。



「そろそろかな」


十分ほど城の中を歩き回ると、一つの広い部屋へと出た。


「おーい!魔王様、連れてきましたよー!」


マルチが部屋の奥に向かってそう叫ぶと、部屋の奥から、禍々しくも、どこか神々しさを感じ、人ではない。と、強く思わせる、巨大な魔人が歩いてきた。


「はじめまして、勇者にして、竜の血を継ぐものよ。」


魔人は、低く、おどろおどろしい声で、ハヤトに話しかけてくる。


「…あなたは、誰…ですか」


「私の正体が知りたいのか?」

「…残念だが、教えられることは無い。」


「え?」


「何故ならば、君はここで死ぬからだ。」

魔人が手をつき出すと、手の周りの空気が黒く染まり、段々と剣の形へ固まっていった。


「…っ!」

ハヤトも、腰の剣を構えようとした。だが、

「残念、しっぱーい」

後ろから、マルチに体が捕まり、完全に動きが封鎖されてしまった。


「マルチ…!」


「安心してよ、君の仲間はどうせ、魔物に襲われて死んでるよ。」



先程とは全く違う顔をするマルチに、ハヤトはふつふつと怒りが沸く。だが、動きが封じられているため、どうにも出来ない。


ハヤトに魔人が剣を向ける。

そして、ハヤトの頭にめがけて、剣が振り下ろされた





その瞬間、輪ゴムがハヤトの目の前に飛んできた。


「っ…?輪ゴ…ム…?」


輪ゴムは、剣にぶつかった瞬間、空中に固定されたかのようにして、剣の勢いを殺した。

そして、輪ゴムの弾力によって、剣は魔人の方へと弾き返された。


「っ!この面倒な小道具はっ!」

三人が部屋の入口へ振り向くと、そこには、誰とも一緒に行動していない、完全に独立して動いていたはずの人物






ユカイが、指先を銃の形にして立っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ