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ディセンデントプルーフ  作者: 流川 氷陽
第二章 三つの陰謀
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第四十五話 ラドロ登場

「…能力(スキル)、【速度の重量】」

アカリが能力(スキル)をつかい、一気に決着をつけようと動く。

だが、鎖鎌を使う女には、近づくことすら難しい。


「はっはぁ!ほら!もっときなよ!」


「くっ…」

アカリは間をくぐり抜けようとしたが、簡単に流される。その後も先を考えない行動が多くなっていく。明らかにアカリの落ち着きが無い。


「アカリ!落ち着いて!」

ハヤトが呼んでも反応しない。


「…ハヤト、アカリを止めて、あの女も抑えられる?」


「…何をする気?」


「前に、三人でいたとき、魔法かけたでしょ?」


「ああ、そういえば…」


「あれをかけるわ。」


「…!、分かった。」

「…でも、そういえば、なんで最初からかけなかったの?」


「魔法は体力を消費するから、最初からかけてたら、私、動けなくなるから。」


「なるほど。」


「それで?出来る?」


「やってみる。」

そう言い、無謀に突っ込んでいるアカリと女を止めるためハヤトが動いた。

ハヤトは、アカリの動きを見て、アカリを止めるため動いた。


「おっと?鼠が増えたね。」

女はアカリを攻撃している鎖鎌の他に、ピストルを取り出し、ハヤトに向けて発砲する。


「うわっ!」


「ハヤト!大丈夫!?」


「大丈夫!」


アカリへの攻撃を抑える事なく、しかも片手で鎖鎌を操りながら、ハヤトの位置を確認し、ピストルを放つ。

「これ、一人でも、かなり厄介じゃん!」

ハヤトが叫ぶ。


「ハヤト!先に女にあれして!」


「あれ?………あれか!」


ハヤトは剣を取り出す。そして、剣に力を込め、女に向かって空を切る。そして、斬撃が女に飛んでいく。

女はぎりぎりで気づき、鎖鎌を斬撃に向かって投げたが、斬撃は消える事なく女を貫通した。


「ぐっ…っ!」

女は動きを鈍らせた。その瞬間、アカリが女に向かって突撃する。だが、隠しているピストルに気づいたハヤトがアカリに飛んでいく。

「危ない!」


すると、アカリは察したのか、勢いを後ろへ向け、女から離れた。


「アカリ、大丈夫?!」

ユリナがアカリに近づき、杖を振った。そして、アカリは落ち着きを取り戻した。

「はぁ、ごめん、危なかった。」


「気をつけてくれる?」


「うん…」


二人の所へハヤトが集まった。一方、女は腹を押さえながら体を屈めている。

「…なかなか…やるじゃないか」



ユカイは、ルービックキューブを揃えている。そこへ、男が向かっていく。

「悠長になに遊んでんだ!?ガキィ!」


そう言い、落ちてきた斧を手に、ユカイに向かって振り下ろした。だが、振り下ろした斧は、はじかれ、男も後ろへ吹き飛ばされた。


「…完成、しました。」

ユカイの手には、六面全てが揃っているルービックキューブがあった。


「ああ?それがどうした!」


「【スクランブル】!」

ユカイがそう言うと、ルービックキューブは周囲に飛び散り始めた。


「な、なんだあ!?」

二十六に分かれたルービックキューブは、それぞれ、炎をだしたり、電気を帯びたりしながら、男の周りを飛び回っている。


「クソっ!邪魔だ!」

男が無茶苦茶に暴れる。すると、拳が一つのルービックキューブの欠片に当たった。その瞬間、その欠片は男に大きな衝撃を与えた。


「があっ!クソったれえ!」

そのようなことが続き、男はかなり、ボロボロになってしまっていた。


「がっ…はぁ!…クソが…」


そうして倒れている男と女に一つの声が響く。

「何をしている。ウリン、サリン。」


「あっ…!ラドロ…さま…」


そこには、双司と、ラドロと言われた、筋肉のある、紳士のようにも見える男が立っていた…

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