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ディセンデントプルーフ  作者: 流川 氷陽
第二章 三つの陰謀
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第四十四話 二人の分かれる戦い

一方


ハヤト達の方にも、正面で目立っている男と女、そして大勢のメンバーが向かってきていた。


「あ?なんでバレてんだ?」


「知らないよ。結局潰せば終わるからいいじゃないか。」


「ま、そうだな。」

斧が似合う男と、筋肉質な褐色肌の女がハヤトユリナ達に向かって歩いてくる。


「おい!あんたらは後ろの奴らをやりな!」

「うす!」

女が後ろに着いてきているメンバーに声を掛けた。それに合わせてメンバー達が突っ込んでくる。


「お前ら!行くぞ!」

「うおおおぉぉぉ!!」

ギルド職員達も負けじと相手に向かっていく。


「さあ、あたしの相手をしてくれるのは、誰だい?」

女が、奥のユリナ達に話す。


「私達よ。」

アカリが女の前に立つ。


「貧弱そうな体だね。そんなのであたしに勝てると思っているのかい?」


「えぇ、充分よ。それどころか、お釣りがくるわね。」


「いつまでその口が続くかね。」

アカリと女が構える。


「おおーっと、俺を忘れてもらっちゃあ困るぜ?」

男が向かってきた。


「あなたの相手は自分です。」

ユカイが歩いていく。ユカイの手にはヨーヨーが握られている。


「なんだあ?そんな玩具で俺に勝てると思ってるのかあ?」


「いいから、はやく始めましょう。」


「へ、しょうがねえ。」

男とユカイが構える。


…瞬間、アカリが女を殴りにいく。女はそれを、素手で受けた。

「へぇ、速さはあるようだね。」


「…っ!」


「ほーら!これをくらいな!」


女は後ろに携帯していた鎖鎌を取り出し、それをアカリに向かって飛ばした。アカリは簡単に避け、距離をとった…



その横では、ユカイがヨーヨーを男に向かって投げた。


「おおーっと、そうはさせねえ。」

男はヨーヨーを斧で防いだ。


「玩具とか言っていたのにそうやって守るんですね。」


「何事も、警戒は大事だぜ?ぼくちゃん。」


そういって男は、絡んでいるヨーヨーの紐を自分に向かって勢いよく引っ張った。すると、ユカイが一緒に引き寄せられ、男に向かって飛んでいく。


「ほーら、頑張れえ!」

男は飛んできたユカイを殴りかかったが、その寸前、ユカイがハンドスピナーを取り出し、ヨーヨーの紐を指から抜いてハンドスピナーの中央の丸を押した。すると、ハンドスピナーは勢いよく回転し、上空に飛んだ。

「はあ?!なんだそれ!?」


「ふう、なんて力だ…」

ユカイが上空で飛んでいると、男が斧を構えた。


「ん?…まさか…!」

そう思ったのもつかの間、男が斧をユカイのいる上空に投げた。


「うわっ!」

ユカイは体をひねり、ぎりぎりで避けたが、服の一部が切られていた。


「おらあ、さっさと降りてこい!」

男が大声でユカイに言う。


「…しょうが無い。」

ユカイは大人しく地面に降り、ルービックキューブを取り出した。


「…ルービックキューブぅ?」


ユカイはそれを急いで揃え始めた。


ハヤトとユリナが少し心配そうに二人を眺めている。


そして、奥には二つの影があった…

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