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ディセンデントプルーフ  作者: 流川 氷陽
第一章 父親の行き先
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第四話 希望の消失と標的の発見

小屋の中にはいってすぐ

「キャーー!!」

と言う悲鳴が聞こえた。


悲鳴が聞こえてすぐに小屋の奥へと向かうと、そこにいたのは、口を押さえてフリーズしているユリナと、首が取れて胸のあたりがズタズタになっている老人の死体だった。死んで間もないのだろうか、まだ体の一部は柔らかさをたもっていた。


ユリナを落ち着かせて事情を聞いてみると、この老人が父の事を知っている可能性がある人で、昨日まではぴんぴんしており、恐らく盗賊に襲われたのだろう。ということだった。確かに部屋中の物が散乱しており、何人かで争った形跡が残っていた。


だが、盗賊に襲われて死ぬような人ではなく、今までは返り討ちにしていたらしい


「そう考えると相当強いか、隙を突かれてやられた。と考えるのが自然か…。」


「どうするつもり?口調だけ聞いてると盗賊達を倒しにいく。みたいに聞こえるけど…。」


「そのつもりだけど」


「アンタ何考えてるの?このじいさんを倒せる、って事は相当な実力者よ。それこそ都市の騎士でも倒せるくらいには。」


「それでも、こんなことするのは許せないし、人を救い、守りながら自分の目的を果たすのが自分の思う冒険だから。」


ユリナのあきれたような顔が見える

ユリナが少し考えて、


「もう、わかったわよ!アンタだけ死なれても困るから私も着いていくわよ!いい?!」


「もちろん!」


こうして父親探しの前に盗賊退治をすることになった。


「でも、この二人で倒すのは少し厳しい気がする…」


「それだったら、都市のギルドにでもいったら見つかるかもしれないわ。」


ギルドとは、四大都市で共有している組織の一つで、個人で仕事の依頼などを募集し、やりとりをする場所だ。


そうしてギルドに向かった自分たち。向かっている間に気になっている事をユリナに聞いておいた。

まず、あの老人はホウチャクという名前で昔、父を指導した騎士らしい。全盛期は騎士の中でもトップクラスの実力で、衰退した今でも普通の騎士と同じ程度の実力はあるらしい。数年前、ユリナは森で迷っていると、ホウチャクさんが助けてくれたのでホウチャクさんの小屋?家?で居候していたらしい。


そんなホウチャクを倒せるのは、このあたりだと盗賊団【バンディード】のリーダー、ラドロくらいだと言う。

ラドロは金のためなら殺人も一切躊躇わない根っからの悪党だ。


ギルドには、ギルドからの依頼というのもあり、その依頼を募集し始めた者が、リーダーとなって依頼を攻略することもあるらしい。

とりあえず、集まるかもしれないという一縷の望みにかけてギルドを目指したのだ。

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― 新着の感想 ―
はじめまして。 展開が大きく動きましたね。 僧侶以外もどんなのがあるのか気になり始めました。 この先の展開を楽しみにゆっくり読み進めたいと思います。 ちょっと気になった点: 最後の方、リーダーの所で…
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