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ディセンデントプルーフ  作者: 流川 氷陽
第二章 三つの陰謀
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第三十五話  恋!?……と降伏

「実は…俺はあいつを見てると、こう、胸がドキドキするんだ。」


「…は?」


「しかも、あいつを見てない時は何かが欠けている感覚があるんだ…」


「ねえ、これって…」


「えぇ、恋ね…、」


「恋で喧嘩を売るってどういうこと…?」


「ほら、あるじゃないですか、好きな子に意地悪しちゃうやつ。あれでしょう。」


「?????」


「なんだお前ら、これの正体を知ってるのか!?」


「…どう伝えます?」


「しょーがない…いけ!ユカイ!」


「了解です。」

「カルラトさん、あなたのその気持ちは恋です。」


「恋?」


「つまり、あなたはクルナさんのことが好きって事ですよ。」


「……はああああああああああ!?」

「そそ、そんなわけがないだろ!敵同士だぞ!?」


「好きになる相手に敵も味方も関係ないですよ。」


「んんんんんんー」

「…俺は、どうしたら良い?」


「好きなら普通に戦いをやめちゃって好きだ!って言えば良いじゃないですか。」


「…そうか、そうだな。」

「よし!俺達はもう、戦いを仕掛けない!」

「向こうに伝えに行こう!」


そうして、カルラトが走って行った。


「自由だな…」


「追いかけます?」


「そうだね、追いかけよう。」


カルラトの後を追うと、カルラトが大きな声で、

「俺達は!戦いを!終わらせる!俺達からは!もう!二度と!戦いを仕掛けない!」


「…伝わっているのか?」


「大丈夫だと思うけど…」


着いてきたハヤト達に気づいたカルラトは

「応、ありがとう!」

と言ったので、自分達は取りあえずクルナの元へ戻ることにした。


「おーい、クルナー」


「はっ!」

自分達に気づいた瞬間、ベアロウにのったクルナがこちらに走ってきた。


「おぬしら、どういうことだ!?」

「カルラトが降伏しおったが。」


「…言いくるめました。」


「?、よく分からんが、本当に降伏したのだな!?」


「えぇ、それは本当です。」


「そうか、おぬしらのおかげで助かった。」

「これで、誰にも邪魔されず、動物ハーレムをつくれる!」


「はぁ…」


「おぬしら、もう遅いし、今夜は泊まっていくといい。最高の接待をしてやろう。」


「じゃあ、お言葉に甘えて…」


「よし、そこのお前、旅の人達を案内してやれ。」


「はっ!」

そうして案内されるがまま、着いていった。


別れ際にユリナが、

「戦いを仕掛けなくても、邪魔はされると思うけどね。」

といって、クルナを心配させていたが、それはまた、別の話だ。

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