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ディセンデントプルーフ  作者: 流川 氷陽
第二章 三つの陰謀
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第二十八話 トーナメント予選

「あなたたち、よくそんなこと参加出来るわね…」

あの後、合流して経緯をみんなに伝えたらユリナが予想通りにそう言ってきた。


「いいじゃない。私とハヤト君なら勝てる。」


「…それ、何日くらいあるの」


「二日間だって。」


「いつから?」


「明後日」


「…まぁ、ラドロと戦う肩慣らしにはなるでしょうし、いいわよ。」


「やった!」

…やはり拒否権無くアカリのほぼ独断で決まってしまった。


二日後


「よし、ハヤト君。行きましょう!」


「うーん…」

寝起きの自分を無理矢理連れて会場に向かうアカリ


「Heyアンタラ大会参加の人ダネ!会場は向こうダヨ!」


「えぇ、ありがとう。」


「ガンバッテネー!」


「…陽気な人だなー」


「そうね、楽しそう!」


「うーん…」


「あ、あれ会場じゃない?」


「…本当だ。あれだ。」


そこには巨大な円形闘技場があった。

「へー、かなり広いなー」


「そうね、これなら本気出しても問題なさそう!」


「やっぱりアカリ、これの張り紙見たときからテンション高くない?」


「しょうが無いじゃない。久々に本気で戦えるんだから。」

前から思っていたが、出会ったときと比べて性格が変わりすぎではないだろうか…


「あ、控え室は別だね。」


「それじゃあまた後で!」


「うん。」


こうして控え室で待っていると初戦に呼び出された。

「ゲヘッヘッヘッ、坊主、お前見ていなガキ、この戦いで生き残れると思うなよ。」


「…」


「予選第四試合、スタートォ!」

…実況や闘技場はかなり細かい。以外としっかりとした大会なのだろうか?


「どこ見てんだ坊主ゥ!」

初戦の相手がハヤトめがけて突っ込んでくる。だが、速度は遅いし、形も悪い。簡単に受け止められる。


「このまま行ける!」

と思った次の瞬間、男が後ろに隠していたであろう短刀をハヤトに向かって投げてきた。


「うわっ!」


「ちっ!」


ギリギリで避けられたが、これは反則ではないか?と審判のほうを向くが、審判は何かをする気配すらなく、ただ無言でこちらを見ているだけだった。

つまり、これは何でもありの殺し合いのようなものだとハヤトは悟った。


「なら、自由にやろう。」

そうしてハヤトは男から離れ剣を引き抜き道場で習ったことを生かし剣を振るった。

すると斬撃は男の体を切っただけでなく奥の壁にも剣の後が残っていた。


「…し、勝負ありぃ!」

「ハヤト選手の圧勝です!」

「…まさか、本戦常連であった隠し切りのゲーブが敗れたとは!」


「…な、何これ」

ハヤトはいつもと同じくらいの力のはずだったのだが、振るった時、いつもと違う感覚を感じた。まるで竜が剣を押したかのようだった。

「まさか、これが【血を継ぐもの】の力?」


そう考えている間に頭の中から声が聞こえる。

「…やっと目が覚めてきた。遅かったのお、我が力を受け継ぎ、勇者の力まで持つ者よ。」


「え…だれだ?何の話だ?」


「ふ、焦るな。いずれ分かる時が来る。」

そう言い残して声は消えていってしまった。


「…何だったんだ?」


「ハヤト様、次の試合まで控え室でお待ち下さい。」


「あ、はい」


スタッフであろう人に話かけられたため言うとおりに従って控え室へ戻った。


その後、五回ほど戦ったのだが血を継ぐものの力が出ることは無かった。だが、本戦への出場権が手に入ったため充分だろう。


ちなみにアカリは毎回、始まって五秒以内に決着をつけるため雷のアカリというあだ名がついたとか…


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