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ディセンデントプルーフ  作者: 流川 氷陽
第二章 三つの陰謀
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第二十五話 双司と巣

「…む、お前は、」

双司と目が合う。


そこにユカイが駆けつける。

「ハヤトさん?どうしました?」


「あのときの小僧らか…」

「知らない奴もいるようだ。」


「えっ?なんでお前達がここに?!」


「落ち着け。今は相手をするつもりは無い…」

そう言い、双司が剣を鞘に収めた。


「じゃあ何が目的なんだ。」


「そこの心臓だ…」


「は?」


「…レッス、これが言っていた巣なのか?」

双司が隣に立っていたレッスという男に言った。


「はい。間違いないかと。」


「そうか…」


「ち、ちょっと待って。なんでここにいて、何が目的なの?」


「…一から説明してやろう。」

「まず、俺達はこの心臓の山、を探しに来たのだ。なぜなら、この心臓の山はとある生物の巣となっているのだ。」


はっと息を呑む。

「それって…」


「そうだ。魔物と言われる生物の巣だ。」


…そういうことだ。ここから魔物と言われる生物が生まれ、先程の場所でそれと出会ったのだ。


「だが、この魔物。過去の文献と少し違う所があるのだ。」


「それは?」


「人を襲うことが極端に少ないのだ。」

「過去の魔物は、目が合ったら死んだと思え。と言われるほど狂暴だったのだが、今回の魔物は出会っても被害に遭うことが少ないのだ。」


「理由として、ラドロの、能力(スキル)で生み出されている。という仮説を立てたのだが、それを今回調査しにきたのだ…」


「…なるほど?」


「まあ無理に理解しろとは言わん。」

「とにかく俺は、そこの山に興味があるのだ。それ以外など、どうでも良い。」


「…勝手に逃げて興味が無い?」

「勝手に話進めるなよ…」

ユカイ…?


「あのときの決着はまだついてねえぞ!」


「…それは少々違うだろう。」


「あのときはお前達が喧嘩を売ってきた。だから追い返そうとしただけだ。」

「だが、今回は戦う理由が無い。無駄に命を散らすよりも、大事なことがあるからな。」


「……っ」

ユカイが押さえ込まれてしまった。だが、双司の言い分はもっともだ。


「やめよう。今戦っても意味が無い。」


「…そうですね。落ち着きます。」


「…お前の言い分も分かるがな。あのときは最後にすると言ってこれだからな。」

「ここは、俺が喧嘩を売った事とお前達が俺の仲間を傷つけたことでチャラでどうだ。」


「…分かった。」


「それじゃあ少し下がっていてくれ。山の解析をする。」


「あ、ああ。」

そうして双司とレッスが心臓の山を隅々まで調べ始めた。


「ねぇ、ハヤトくん。あの人達だれ?」


「うーんと…まえ盗賊団に乗り込んだことがあって。そこで自分達がやられた相手。」


「ふーん、じゃあまあまあ強いんだ。」


「うん、結構強いよ。」


アカリと話していると双司が

「お前達、終わったぞ。」

と言った。


「結構短いんだね。」


「ああ、ラドロの痕跡を探しただけだからな。すぐ終わる。」


「それで、どうだった?」


「…ああ、この巣はやはりラドロの能力(スキル)によるものだろう。」


「そして、ちょうど魔物が出てきたから、そいつを調べてみたのだがな…」


「魔物の正体が分かったって事?」


「…ああ。この魔物の正体は…」



「魔物化した人間だ。」


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