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ディセンデントプルーフ  作者: 流川 氷陽
第一章 父親の行き先
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番外編三話 道場と都市、それぞれの特訓

【ユキナリ流 能】でスウォウさんに投げ飛ばされ続けて早、三日。道場での暮らしにも慣れてきた。

ユキナリさんの道場はかなり自由で起きる時間や寝る時間、食事制限などは無い。

だが、道場での特訓がかなり厳しかったり、自分への特訓だ!ということで皆は自主的にそのあたりを制限して暮らしている。あと、食事については、野菜や果物、穀物は自分達で育てて、それを食べている。肉は無く、近くの川でとれる魚を主に食べている。

そんな生活を続けている。


今日は珍しく、師匠直々に特訓して貰えるらしい。


「師匠!よろしくお願いします。」

スウォウが大声であいさつをする。


「ん、」


「ところで、今回はどうして師匠直々に鍛えて貰えることになったのでしょうか?」 


「ハヤトだ…」


「なるほど…、それじゃあハヤト!死ぬ気でやれ!ただし、死ぬなよ!」


「え、死ぬって…」

そう言いかけた途端、師匠に首根っこ捕まれて、その腕力に耐えきれずに隣の個室へ連れて行かれた…


数時間後


「うっぷ」

師匠の特訓が終わり、スウォウ達の待つ部屋へと向かう。


師匠の特訓は、痛いとか、苦しいとかじゃなくて、気持ち悪い。なぜか知らないが、本当に気持ち悪い。まるで毒でも貰ったかのような気持ち悪さだ。


やっとの思いで扉を開く。


「ハヤト、派手にやられたな!」

スウォウが笑いながら言った。


「最初は誰でもそうなるさ!」

「俺もそうだった!」


「そんなこと言われても…うっぷ」


「安心しろ!俺は一年で慣れた!」


「なっが…」


「スウォウ、次はアンタの番だって。」

リースがスウォウを呼びに来た。


「…応」

一気にテンションが下がった。


そうしてスウォウを見送り、リースと二人になってしまった。


「アンタ、やっぱり弱いわね!」

リースがいきなり言った。


「…え?」

気持ち悪い感覚が残っている頭を必死で動かし、返答する。


「アタシは、最初はもっと耐えられたわよ?」


「へー、凄いね…」

言い返す頭は今現在、持ち合わせていない。


「そういうことで、アンタ、アタシと決闘しなさい!」

こんな時に申し込まれてもこっちは気持ち悪いままだ。


「せめて、三十分くれない?」


「わかったわ。じゃあ、三十分後にはじめるわよ!」


三十分もあればこの気持ち悪さもとれるだろうとの見立てだった。


三十分後


やはりだ。三十分も経てばもう、ほとんど治まって、ある程度なら、動けそうだ。


「じゃあ、よーい、スタート!」

おっと?スタートと言う前から動き出していたような気がするが、気のせいだろうか?


まあ、リースの攻撃はこの三日間である程度は分かっている。そして、リースの強みは能力による銃の強化だ。


なので、今回のような単純な殴り合いでは強さはあまり変わらない。それどころか、経験値を除けばほとんどハヤトが勝っている。


「ふぅーー」

リースが呼吸を整えるように、精神を整える。

この行動はほとんどの場合、カウンターか隙を狙ってくる。

なので、わざと隙を見せ、相手をおびき寄せると、

「きゃ!」


簡単にとれる。

そのままギブアップまで持ち込みたいが、そんなことをするとリースが怒るので、押し倒すようにして、動きを封じた。


「な、、、」

「わ、わかった!ギブアップよ!ギブアップ!」

「もう!、次はこんなことしないでよ?」


「分かった。」

「私にはスウォウがいるんだから…」

リースが何か言った気がする…。まあ、大丈夫だろう。


その後、自分と同じように帰ってきたスウォウを二人で笑ったのは言うまでも無い。


それからというもの、リースが喧嘩を売ってきたりすることが無くなった。




ハヤトさんが道場へ行ってから早、三日。

ユリナさんは新しい魔法を覚えると言って近くの平地へ毎日行ってます。自分は特にすることも無いので、家でユリナの帰りを待って、帰ってきたら出迎える。そんな生活を送っています。

一昨日、ユリナさんが道場へ行って、ハヤトさんに滅茶苦茶文句言ってたのが少し懐かしくなってきました。

そろそろ帰ってくるだろうと出迎える準備をしていると、突然、玄関に何かが倒れる音がした。


「…はーい。」

恐る恐る扉を開けると、そこには倒れたユリナさんがいました。


「ユリナさん?!大丈夫ですか?!」

…眠っているだけだった。


「よかったー…」


とりあえず、ユリナさんを家のベッドに運ぼう。

………運びづら!!


別に、重い訳ではないが、杖は離してくれないし、服についている謎の装飾のせいで運ぶのがつらかった。

そのせいで、運ぶだけで二十分ほどかかってしまった。

もう二度と倒れないで下さいね…


そう、ハヤトは思った。


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