番外編二話 三人の愉快な玩具遊び
ハヤトとユリナとユカイの実験
三人が集まった日の午後、都市から少し離れた平地へ来た。
「じゃあユカイ、貴方の能力を見せてくれる?」
「りょーかいです。」
そうしてユカイがトランプを取り出す。
「このトランプはそれぞれ違う効果があります。」
「スペードは切断できて、クローバーは爆発します。」
「物騒だなぁ、」
「ダイヤは光って、ハートは異空間と繋がってます。なので、基本はハートのエースに武器とか道具を収納してますね。」
「へー、便利だなぁ…」
「ジョーカーは?」
「えっ、と…ジョーカーはですね…本当に切り札なのでちょっと言えません…」
「ふーん、ま、いいわ。とりあえず、どれくらいの効果か見たいから、あの空き缶に当ててくれる?」
ユリナの指が指した、数十メートル先にいつの間にか缶が置いてあった。
「…いつの間に。」
「さあユカイ、やっちゃって!」
「任されましたー!」
ユカイがスペード、クローバーを缶に向かって飛ばす。
スペードが当たった瞬間、缶が真っ二つに切れ、クローバーは爆発した。煙がはれると、缶は黒焦げになっていた。
なんて威力だ…
「今ので威力は5です。」
「え?」
「13段階中5番目に強い威力です。」
「でも今投げたの、7だったよね?」
「はい。バレたときにブラフをはれるよう3を一番弱くしています。」
「なるほど…」
「じゃあ、ダイヤとスペードを見せて?」
ユリナがいつにも増してテンションが高い気がする…
「ダイヤは、3じゃないと目を壊すので、…いきますよ!」
ユカイがダイヤの3を手に持ち、飛ばした。すると突然太陽のようにカードが光った。
「これはダメね…」
「使う場所考えないと…」
ギリギリ目は壊さずにすんだらしい。
「最後に、ハートは?」
「地味ですよ?」
ユカイがハートのエースを取り出し、曲げるとエースのマークがグルグルと回り、いかにも異空間に繋がっていそうな穴になった。
「ここにいれればいいの?」
「はい。」
「どれくらい入るの?」
「大きさや重さは無視出来て、ほぼ無限にいれられますよ。」
「凄いじゃない!時間の進みはどうなるの?」
「だいたい三十分の一くらいですかね。」
「じゃあ食料も入るわね。よかったー」
そうしてトランプだけでかなり盛り上がったのだ。
トランプ以外にはすごい勢いで巻かれる、紐が細くて硬いヨーヨーだったり、そろえた面によって効果が変わるルービックキューブ、玉が爆弾のけん玉、後は、持ち手を付けると空も飛べるハンドスピナーなどなど。あげればきりが無くなるほどたくさんのトンデモ玩具がいっぱい出てきた。
「あー面白かった。」
「…ユリナはなにか出来ないの?」
「私は回復くらいしか出来ないって言ってるじゃない。」
「そっか…」
そうしてお互いの戦力把握は終わった。
ほとんどユカイの玩具を見てただけな気がするけどね…




