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ディセンデントプルーフ  作者: 流川 氷陽
第一章 父親の行き先
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第十八話 記憶喪失の男と新都市

四人がウェステリスへ向かって数日後、四人は森の中を歩いていた。


「なんでこんな所を歩かないといけないのよ。」


「しょうがないでしょう?ちゃんとした道を通れるのは商人や都市が直々に指名した旅人くらいなんだから。」


「ユリナさん、文句ばかり言っててもしょうが無いですよ。」


「そうだよ。それに、何かあってもこの四人なら大丈夫だよ。」


「そうだけど…」

「あーもう!さっさと歩いてウェステリス行くわよ!」


「ユリナさんってよく分からないタイミングで元気出ますよね…」


「ね…」


そうして、先頭にいる早足のユリナについていっていると、突然何かの声が聞こえた気がした。


「ねぇ、何か聞こえない?」

アカリに同意を求める


「え?何も聞こえないけど?」


「嘘、ほんとに聞こえない?」


「大丈夫?ハヤト君、疲れたなら休む?」


「おーい!!」


「ほら!おーいって聞こえた!」


「確かに…今のは聞こえた。」


すると、突然声の主であろう男がハヤトの前に出てきた。

「こんなところで人に会えるなんて…!」


「どうしたんですか?」


「あの、数日前から木の実しか食べてなくて…」


「それなら、これ食べますか?」

ハヤトはその男の前に握り飯を差し出した。


「あ、ありがとうっ…」

男はそうして握り飯にかぶりついていた。


「ハヤト君優しいね」


「ちょっと!あなたたち何してるの?」

先に行っていたユリナとユカイが戻ってきた。


「…誰よその男」


「ここで迷ってたらしくてとりあえずご飯を…」


そうして男が食べ終わったのか顔をあげる。


「…あなた、まさかセリス?」


「え?セリスって誰ですか?」

ユカイが間髪入れず質問する。


「私が魔法を教えて貰った師匠の元で、一緒に学んでいた同期よ…」

ユリナが少し悲しそうな顔をする。


するとセリス?、が口を開いた。

「あっ、すいません。自分、一年程前までの記憶しかなくて…」


「そうだったの。記憶喪失ってことね…」

「まぁ、こんなところに置いていっても気分が悪いから、とりあえず私達と一緒に来なさい。」


「いいんですか?なら同行させて貰います!」


こうして男が一緒に行動することになった。


「とりあえずアンタの呼び方考えるわよ。」


「はぁ、」


「はーい!森で出会ったからフォレスト。略してフォトで!」

ユカイが楽しそうに意見を出す。だが、

「やだ。」

ユリナが速攻でNGをだした。


「自分はそれでもいいですけど。」


「なんか違う。」


なにそれ…

「それじゃあフォレストとセリスを足して、フリスっていうのは?」


「いいわね、それにしましょ。」


「さっすがハヤト君。センス良いー」


「じゃあ、これからあなたはフリスね。」


「了解です?」


男の呼び方がフリスに決まった所で工場のような煙が見えてきた。


「そろそろ見えてきたわね。」


「知ってましたか?ウェステリスは工業が発展しており、都市の三十五%が工場で出来ているんですよ。」


「へー、ユカイって物知りだね。」


「…ハヤト君」


アカリの声に、少し背筋が凍る感覚がした…


「来たわよ!ウェステリス!」

ユリナの声に皆が前を見る。

そこはサウストリアとはまた違う、巨大な都市があった。


ここから様々な陰謀に巻き込まれていく事になるのだが、この頃のハヤトには知るよしもなかった…


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