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ディセンデントプルーフ  作者: 流川 氷陽
第一章 父親の行き先
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第十六話 再会、純愛

朝早く起きてすぐに戻る準備を整えると、アカリが準備を終えて玄関前で皆と待っていた。


「準備は終わった?」


「うん。」


「それじゃあ行こうか。」


「いきなり二人も居なくなるなんて…俺は寂しいぞー!!」

号泣しながらスウォウが言う。


「ハヤトがいなくなったらまた二人きりに戻るじゃない。面白くない」

リースが寂しそうに、だが嬉しさを隠しきれずに言う。


「アカリ…お前は覚悟を決め、本当に行くんだな。ならば止めん。」


「えぇ、みんな今までありがとう。」


「また会おうね!」


「ああ、また会おう!」


「別に帰らなくていいけどね」


「次は負けんぞ、ハヤトよ。」


そうして思い出の一週間である、道場へ別れを告げた。



「へー、ここがハヤト君の住んでいる所なんだ。」


「まあ、はい。っていうかまた呼び方変わりましたね。」


「ふふ、いいでしょ?」


サウストリアに戻ってから、ユカイの家へと向かった。

帰ってきたらとりあえず自分の家へ来て下さいと言われていたからだ。

ドアをノックすると三秒もしないうちにユカイがとんできた。


「お帰りなさい!!いやー、あのノック音はハヤトさんだと思いました。っていうか言ってたよりも早いですね?びっくりしましたよ。で、なんでアカリさんがいるんですか?もしかして追い出されて、それをかばったハヤトさんも一緒に追い出されて、そうして二人で帰ってきたってことですかー?そうですかそうですか、まあ自分は優しいので一晩だけなら止めてあげなくもないですよ?」


久々に会ったが、ユカイがまた饒舌になった気がするが、気のせいだろうか?


「そんなわけないでしょ」


「自分は【血をつぐもの(ディセンデント)】だったから、もうこれ以上あそこで鍛えることは無いって言われたんだよ。」

「それで、アカリさんも色々あって一緒にきたんだよ。」


「なーんだ、追い出されたんじゃないんですね。」


「久々に会った先輩に失礼じゃないかな?自分の失敗を棚に上げるのはよくないよ?」


「あれ?アカリさん性格変わりました?前までいつも死んだようなしゃべり方だったのに。」


「だーかーら、失礼だよ。ユカイ」


「別にもう道場出たから先輩後輩関係ないですもん。」


「でも、なんでハヤトさんについてきたんですか?」


「惚れちゃった♡」


「女たらし…」


「失礼だね、純愛だよ?」

それ、アカリが言うんだ…


「恋は性格も変えるんですね…」


「そ、そんな話は置いておいて、ユリナはどこに行ったの?」


「なんか、新しい魔法を覚えに行くとかなんとか…」


「ユリナって女の子?」


「はい!それはもう可愛い美女で、ハヤトさんもメロメロです!」


「へー、ふーん」

アカリの目が刺さる…

話をそらさなければ命の危険を感じる…

「あ、新しい魔法ってどんなの?」


「攻撃魔法らしいです。なんでも、速攻型の高威力魔法だとか。」


「いつ頃戻って来るかな?」


「もうすぐお昼ご飯を食べに戻ってくると思います。それまで待っていましょう。」


そうしてユカイの家でユリナの帰りを待っていると、ドアにだれかが倒れ込む音がした。


「ちょっと僕、行ってきます。変なことしないで下さいね?」


「私、そんなことしないよ?」


「男女二人きりで部屋にいて、すぐ近くに人がいるのに!…みたいな」


「私はもっとロマンあるところでやるから安心して。」


「…何の話?」


「気にしないでいいよ。」


…この二人の話についていくのは難しそうだ。

そうしてユカイが入口へ向かった。ドアを開けた音が聞こえてすぐ、


「ハヤトさん!アカリさん!来て下さい!」


ユカイの声が響いた。

そうして二人は入口へと向かう…

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