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ディセンデントプルーフ  作者: 流川 氷陽
第一章 父親の行き先
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第十一話 道場での出会い

ユリナと別れた後、小高い丘の頂上に建っている道場のような所へ来た。


「失礼しまーす!」


ユカイがドアをバンバン叩き大声で挨拶している。


するとドアがギィィと開いて、


「どちらさまですかぁ…?」


ユリナと同じくらいの女性が気怠そうに出てきた。


「おぉ、アカリ!」

「ひっさしぶりですね!」


「…だれぇ?」


「僕ですよ、ユカイです!」


「あぁ、あの私より後から入ったのに数ヶ月で追い抜いたクソッタレね…なんでいるの…?」


「ユカイってそんなに強かったの?この人も充分強そうだけど」


「はい、このヒトはこの道場の門下生で三番目の実力者です。」


「今では二番目だけどね…」

「っていうか話を聞けー…」


「ところでアカリ、師匠はどこにいるんですか?」


「いつものところで修行中よ…」

「もうすぐ帰ってくると思うけど…」


ゾクッ


そのとき、後ろで何かの気配を感じた。


「あ、ししょー…」

振り返るとそこには、八十は超えていそうな老人が立っていた。


「師匠、お久しぶりです!」


「ん、…」


「ところで師匠、このヒトを鍛えてくれませんか?」


「ん、…」


「本当ですか!?ありがとうございます!」


「えっ?今ので了承されたの?軽っ!」


「はい!師匠は反応が淡白ですから。」


「淡白ってレベルか?…」


そう思いつつ師匠からの特訓を始めることにした。


「ん、…」


「え、僕もですか?!」


どうやらユカイもやることになったらしい。


「ん、…」


「えっ、師匠?う、うわあああ!」


師匠とやらにユカイが道場の奥へと連れて行かれた。

なにが起こったのかと思いアカリさんに聞くと


「久々に帰ってきたから鈍ってないか見てやる、って…」


自分はどうすればいいのかと立ち尽くしているとアカリさんが

「それじゃ君は私が案内するね…」


「あっ、よろしくお願いします。」


そういって道場の中を案内してもらいつつ、話をしていた。

あの師匠と呼ばれていた人はユキナリといい、今年で大体百五十歳くらいだ。だが、能力のおかげで実力が落ちずに長年生きているという。

この道場は三つの形式があり、体術メインの【ユキナリ流 体】、能力メインの【ユキナリ流 能】、武器メインの【ユキナリ流 剣】と分かれているらしい。アカリさん【体】、ユカイは【能】、ホウチャクは【剣】らしい。

この道場は郊外にあるからか、あまり人が来ないらしいが、ユキナリさんの実力は知られていないだけで相当なものである。

門下生は今のところ七人ほどだ。

道場に関してはどこもかしこも綺麗に磨かれており、汚い所を探す方が難しいくらいだった。

あと、ここの門下生は道場の隣にある建物に住んでいるらしい。


そうして最後に連れて来られた所は何に使うか分からない器具がいくつかおいてある七畳ほどの和室だった。


「それじゃあ君にはどの形式が合うか試すから、この器具を思いっきり殴ってみて…」


言われるがままその器具を思いっきり殴ってみる。


すると、【適正 三】と器具についていたディスプレイに映し出された。


「なに…これ…」


驚きで声を出すと


「あぁ、君、これ見るの初めてか…」 

「これは殴るだけでどれだけその人に合っているかを調べる器具だよ…」

「ディスプレイなんてレアものだけど、師匠の交友関係で簡単に手に入るから使ってるんだ」


初めてディスプレイとやらを見たハヤトからすると、驚きと困惑で頭がいっぱいだったが、そんなこと構わず、他の器具で適性を見ていくことになり、その結果、【能】がいいとのことだったので、【能】で特訓することになった。


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