プロローグ 青髪の少女
僕の名前は「佐々木 雄二」一般的な学生だ、こんなことを言うのもなんだが、今日、自殺しようとしている。
なぜなら……なんてきっぱり言い切る事はできない。
なんとなく、限界を迎えた気がしたからだ、例えば、僕は学校では“明るいキャラ”を演じでいる。
しかし、本当に明るくはないからどこからか明るいかが分からず、騒ぎ過ぎてよく怒られる。
夢も昔はあったが目指すのはもうやめた。
これは言い切れる。
なぜなら、夢に向かって挑戦すればするほど空振りで、挑戦なんて意味がないと感じたからだ、けれどもういい、僕はこれから死ぬんだ。
僕は、電車のホームに向かって歩いた。
そして、ホームの端で落ちるギリギリのところで止まった。
電車が来るまでは数分あった、僕はその時間で、近くのパンの自動販売機で大好きだったパンを買った、パンを食べ始めたら、涙が出てきた。
パンを食べ終わった頃、電車が来る音が鳴った、そして僕はすぐさまあの定位置に戻り、電車がくるところで落ちた。
ホームに響く警笛の音、これから僕は死ぬんだ、そう思った、その時、僕は青い光に飲まれた。
そうして、気づいたら、駅のホームのレールへ向かって落ちるのではなく、空の方から、どこかへ落ちていた。しかし僕は気づいたら、気を失っていた。そして僕は、どこかの家にいた。そして僕はその家で“青髪の少女”と出会った。