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アルフレッド様がアプリコット国に向かったと分かり、私は居てもたってもいられず陛下(おとうさま)にアプリコット国へ向かう許可を貰いに来ました。


「ならん。」


「何故ですか!」


「正式な訪問ならまだしも忍んで行くなど許せるはずもない。」


陛下(おとうさま)の言い分はご最もですがここで引き下がる事は出来ません。

ここは黙って城を抜け出すしかないかしら。


「二人共に落ち着きなさい。外まで声がモレていますよ。」


王妃(おかあさま)が呆れ顔で部屋に入ってきますが私が悪いのでは無く許可してくれない陛下(おとうさま)が頑固なのです。


「もう少し柔軟に物事を考えられないのかしら。

アプリコット国には婆やの事は話してあるでしょう?目立たない護衛もつけてもらっていますし。

様子を見に行くくらい、許されるのでなくて?」


「し、しかし…。」


「心配しすぎて城から出さないのでは嫌われますよ。

それに、王女として街の様子や暮らしを見るのは必要な事です。我が国と他国との違いを知るのも。」


軍配は王妃(おかあさま)に上がりました。

感謝してもしきれません。

ボソッとアプリコット国の美容の薬を買ってくるよう言われましたが、ちゃんと私を想っての言葉と信じています。



陛下(おとうさま)の許可をもぎ取って三日、私はアプリコット国に旅立つ事準備を終えて後は馬車に乗り込むだけです。


「数日前にアプリコット国の街道で野党が出たそうだ。討伐はされているようだが気をつけなさい。」


「気をつけて行ってきなさい。それと、覚えておきなさい。事が済めばあとはどうとでもなります。」


「?はい。わかりましたわ。」


王妃(おかあさま)の言っている意味はあまり理解出来ませんでしたが、何となく眼が怖かったです。


「それでは行ってまいります。」


三国は隣接しているのでアプリコット国へは二日あればつきます。

道中は暇なので頭の中でアルフレッド様との感動の再会シーンをエンドレスしていましょう。






アルフレッド様との感動の再会シーンを十通り程妄想しアプリコット国に着いた私はまずは城へ挨拶に向かいます。

こればかりは仕方が無い事です。

他国の王族ですから滞在も勿論城になります。

表向きの理由は婆やの様子を見に来た事になっていますのでアルフレッド様の事は話せません。


「レスターニサ殿、我がアプリコット国にようこそ。ゆるりとしていくが良い。」


「急な訪問にも関わらず歓迎いただき感謝致します。」


アプリコット国の王と挨拶をする中で物凄く鋭い視線が刺さります。

視線の本人はこの国の第一王子。

無愛想で仏頂面しか見たこと無いのだけれど、今日は特に酷い気がします。


王は第一王子に眼をやると少し困った顔をしました。

何かあるのかしら……。


「不快な思いをさせた。」


「お気になさる程でもございません。」


「数日前にアニイドフ国のアルフレッド殿と話をしてから少々気が立っておるのだ。」


「まぁ!アルフレッド殿下もアプリコット国にいらしていたのですね。」


これは…探す手間が省けましたわね!

まさかお忍びなのに城に顔を出すだなんて思ってもみませんでした。

アルフレッド様とても律儀ですわ!!


「正式な訪問では無かったがな。もう帰国しておる頃だ。」


「入れ違いになり残念ですわ。」


本当に残念…。

アルフレッド様がご自分で帰国されるとは考えにくいですし、きっと強制送還したのね。

せっかく来たのに無駄足になってしまいましたわ。

まぁ、婆やも居ますし全くの無駄ではありませんが。


「まずはゆっくり過ごすが良い。」


「ありがとう存じます。」


とりあえずキャロットに情報収集させましょう。


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