表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/13

婆やに会いに来た私はそれはもう大変怒られました。


「レスターニサ様、先触れもなく来られるとは何事ですか。」


この言葉を聞いた瞬間にしまったと思いましたが時すでに遅し。

婆やは昔からお説教が長くて酷い時は本当に一日中怒られました。

でも暫しの別れを惜しんで来ているのにお説教に費やすなんてできません。


「婆や、先に連絡しなかった事は謝るわ。だけどカタピオ兄様から婆や明日旅立つと聞いていて慌てていたの。

婆やに会えなくなるなんて私寂しくて寂しくて…。」


「レスターニサ様…そうですね。今日のお説教はここまでにしましょう。

本当に…婆やは果報者です。」


よし、何とかお説教を終わらせる事ができたわ。

婆やは片手が動かなくなっていく病気にかかり治療実績のあるアプリコット国の医者の元に行く事になっています。

完治したら戻ってきてくれると言っていますが…。

いえ、必ず治ります。大丈夫です。


私は婆やと昔の話やアルフレッド様は話等たくさんお話をして楽しい時間を過ごしました。

戻ってきたらアプリコット国での事をたくさん聞きたいですわ。




婆やとの別れを済ませて城へ戻ると私は王妃(おかあさま)に呼ばれお部屋に向かいました。


「どうされたのですか?」


「可愛い娘の顔を見たかっただけですよ。

あの親子は本当にろくでもない…。」


相当怒ってます。

お顔が鬼のようですわ…。


「陛下から許可をいただいて正式な罰とは別に私たちにもあの親子に報復する機会が与えられました。」


「報復…ですか。」


「ええ。今まで隠してきましたがルッコラは陛下の子ではありません。

側妃が自国より連れてきた従者との間に出来た子です。遠慮はいりません!あの親子に目にもの見せてやりましょう。」


まさか、ルッコラと血の繋がりが無かったなんて驚きましたわ。

そしてここまで王妃(おかあさま)を怒らせるなんて終わりましたね。


城に帰ってきたばかりですが私は王妃(おかあさま)と塔に向かうことになりました。

そう言えば側妃と会うのは初めてですわ。

物心つく頃にはすでに塔の住人でしたし…やはりルッコラと似ているのかしら。


なんて考えている間に塔に着いたわけですが、前みたいに階段を上がるのでは無く地下に行くようです。

灯りが無いと真っ暗ですわね。しかもジメジメしてます。


階段を降りていくとギャアギャアと騒ぐ声が聞こえてきました。

相変わらず元気ですね。


「耳障りな声ですね。まったく品の欠けらも無い…。」


「側妃は十年以上幽閉されていたのですよね?」


「ええ。貴女が産まれた次の年からね。けれど騒ぐ声は二人分ですから人間そうそう変わらないものね。」


階段を降り終わると目の前には大きな牢が現れました。

中には鎖に繋がれたルッコラとルッコラに似た女性がいますがこれが側妃でしょう。


なるほど…側妃を見て理解しましたわ。


陛下(おとうさま)は青色の瞳に青色の髪。

王妃(おかあさま)は瑠璃色の瞳に白銀色の髪。

カタピオ兄様は瑠璃色の瞳に青色の髪。

私は青色の瞳に青色の髪。

両親から受け継ぐ色は間違いない家族の証です。


側妃は赤色の髪に茶色の瞳。

ルッコラは赤色の髪に瞳は茶色っぽく見えますが煉瓦色です。

陛下(おとうさま)の色は入っていません。

勉強の為に歴代王族の絵姿を見ましたがそんな色味の方はいませんでした。

側妃の親類に煉瓦色の瞳が居なければ間違いなく…。


一目瞭然なのに陛下(おとうさま)王妃(おかあさま)は何故ルッコラを城に置いたのかしら。


「レスターニサッ!アンタの仕業ね!!早く私をここから出しなさいよっ!!!」


「お前は王妃(オリーブ)!まだ生きていたのかっ!!」


怒った顔がそっくりですわ。

まるでルッコラが二人いるようで不快ですこと。


さて、王妃(おかあさま)は何をなさるつもりかしら。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ