表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

その他の単発作品

コント「サイコパス勇者」

掲載日:2022/03/19

魔王「よぉし、トラップの設置も完了したし、いつでも勇者を迎え撃てるぞ! とくにこの玉座の前に設置した落とし穴は絶対に役に立つ! 勇者を奈落の底に突き落としてや――


勇者「うえええええええええええん!」


魔王「え⁉ 勇者⁉ なんで泣いてるの⁉ 一人でここまで来たの⁉」


勇者「うえええええええええええん!」


魔王「泣いてたら何も分からないよ! この魔王でよければ話を聞くからさ、何があったか話してごらん」


勇者「僧侶にフラれたあああああああ!」


魔王「そうか、失恋したんだね?! 失恋した勢いでここまで来たのかな?!」


勇者「俺がぁ、五股したらぁ、付き合いきれないって言われてフラれたぁ!」


魔王「そんなのフラれて当然だよ⁉ 五股とか正気の沙汰じゃないよ⁉」


勇者「だってハーレムって普通じゃん! うわあああああああああああん!」


魔王「それはフィクションの話だよ⁉ 実際にやったら愛想つかされるよ!」


勇者「ひっぐ……えっぐ……あとぉ……戦士にも絶縁されたぁ!」


魔王「一応聞いてみようかな。戦士君には何をしたのかな?」


勇者「一本だけ乳首に生えてる長いパイ毛引っこ抜いたぁ!」


魔王「怒られるよ! そんなのやったら怒られるに決まってるよ!」


勇者「あと、すね毛全部ガムテープではがしたぁ!」


魔王「ええええええええ⁉ 頭おかしくない⁉ それでよく絶縁ですんだね⁉」


勇者「髪の毛も引っこ抜いて人工O字禿にしたぁ!」


魔王「鬼畜の所業だよ⁉ 普通だったら殺されてもおかしくないよ⁉ てか、大切な仲間に何してんの⁉」


勇者「旅にユーモアも必要かなって……うえええええええん!」


魔王「勇者君の言うユーモアが分からないよ!」


勇者「それとぉ賢者にぃ……ひっぐ……うぐっ……ぜってー殺す。賢者の野郎マジ殺す」


魔王「急に素のテンションに戻らないでくれる⁉ 怖いんだけど?!」


勇者「あーマジで賢者殺してぇ。魔王の次に殺してぇ」


魔王「本人が目の前にいるのに物騒なこと言わないでくれる?!」



 ぴりりりりりりりりり!



勇者「あっ、スマホに着信だ」


魔王「はい世界観壊れた! いきなりスマホ出しましたよ!」


勇者「もしもし? あっ、僧侶? わりぃけど、ちょっと魔王城来てくんね? なるはやで、しくよろ」


魔王「軽っ! 僧侶ちゃんの扱い軽っ!」


勇者「だから……言ってんじゃん。この間の女は遊びだって、マジ。本命はお前だけだから、信じろよ、マジ」


魔王「うわぁ……コイツクズだわぁ。全力でクズな人生歩んでるクソ野郎だわぁ」


勇者「だからちげーって……待てよっ、ちょ……待て――うわああああああん! やっぱりフラれたあああああああああ!」


魔王「フラれて当然だよ! てか、テンションの切り替え早すぎて怖いんだけど⁉」



 ぴりりりりりりりりり!



勇者「あっ、今度は戦士だ。おい! お前なんで魔王城来ねーの⁉ マジしらけんだけど⁉ しり毛全部引っこ抜いたのまだ根に持ってんの⁉」


魔王「勇者君は親を戦士に殺されたりとかしたのかな⁉」


勇者「だからあれはタダの冗談だって! マジで――まっ……やっぱり絶縁されたああああああああ!」


魔王「もう突っ込む気も失せたよ。どうせ次は賢者から電話がかかってくるんだろ?」



 ぴりりりりりりりりり!



勇者「はいお電話ありがとうございます。賢者様、ご無沙汰しております(ぺこぺこ」


魔王「え⁉ 急に態度変わったよ⁉ なんで⁉」


勇者「ええ、はい。僧侶さんと、戦士さんの件については行き違いがあったというか、ご面倒をおかけして誠に……いえ……決してそのような……申し訳ございませんでしたあああああああ(土下座」


魔王「電話しながら土下座したよこの人」


勇者「後生ですから! あともう一度チャンスをください! さすれば必ずあのクソ魔王を惨殺して一族郎党皆殺しにしてご覧に入れますからっ!」


魔王「勇者が失敗した悪の幹部みたいなこと言い始めた」


勇者「はい……はい、必ず! ですから……ちっ、切りやがった。ぜってぇ許さねぇからな! このクソ賢者! ぺっぺっ!」


魔王「あの……人の部屋でつば吐くの止めてもらえません?」


勇者「あっ、今の話聞いてたっしょ? 今から賢者がここくっから、テキトーにだべってて。したら俺、後ろから賢者の野郎を刺し殺すから」


魔王「俺が協力するのは前提条件なんですね」


勇者「んじゃ、そんな感じで。しくよろー!」



 部屋から勇者が出て行こうとすると――ガッターん!



勇者「うわああああああああああ!」


魔王「よっ……良かった……トラップが役に立った。一度この落とし穴に落ちたら容易には脱出できないぞ。これでもうあの面倒な勇者と関わらなくてすむ――


勇者「魔王おおおおおおおおおおおおお!」


魔王「うわぁ! なんだ⁉」


勇者「なんかここすっげー居心地良いから、しばらく住むことにするわ! しくよろー!」


魔王「えええええええええええ⁉」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 勇者は、能力と血統! この際人柄なんていいじゃない。ねぇ。 ↑少数意見
[一言] これはもう見事なクズっぷり。 奈落の底で一人で生きていった方がいいかもですね。
[一言] 勇者ぁ!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ