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並行世界  作者: さと
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序章 ~ステータス見てみました~

「うん、いい天気だ」


 俺は今、体感で一時間程井戸を中心に歩き回った後、井戸端まで戻り、井側に背を預けて空を眺めている。今のところ人の通った跡か獣道かは解らないが、道らしき痕跡を見つけた以外は人の気配はない。がさごそと小動物の気配は感じたけど、ビビりまくりで回避行動とっちゃった。


 周囲に見える山並み、近くに流れていた小川、町の古地図に記載されていた付け替え前の位置を流れる川。やはり、井戸は元の位置にあり、井戸と共にこの世界に来たようだ。


 俺自身や着衣、持ち物を改めて確認する。


 まず、視界が低い。肌がピチピチしている。毛も生えていない。あ、髪の毛は有るよ?メタボ体型があら不思議、少年のような体型です。肌の色は以前と変わらずに黄色人種だな。

 革袋を履いているだけの靴?臭くならないと良いけど。麻らしきズボン、ノーパンです。ベルトは革紐だ。上も麻製かな?ずだ袋の様な貫頭衣、歩けば自然と乾布摩擦をしているようだ。これは幅広の革帯で縛ってあり、木製の鞘に収まったやけに切れ味のよい山刀も腰に収まっている。ヒノキの棒じゃなくて良かったよ。

 荷物は、井側にぶら下がった状態で気が付いた時に背負っていたリュック状の革袋。中身は干し肉に竹製水筒、塩の塊の入った革袋?うん、舐めたらしょっぱいから塩だね。小型のナイフに古民具で見たことのある火口の入った火打石箱。金色銀色銅色のメダルの入った革袋。これって通貨かな?後は、縄。こりゃ、亜麻縄だな。しっかりと鞣した。品質解るの追求しないでね。


 ん~水は井戸があるから良いとしても、1週間で死ぬ自信がわいてきたぞ?これが初心者フルパックなのか?そういや、別れ際に白蛙が何か言ってたな。でも、なんか疲れたな。思考力落ち気味やな。


「ステータス」


 目の前に半透明の文字が浮かぶ。


 リョー ヨシムラ

 人族 13 男

 職種 無


 俺、無職じゃん。で、13才?気を取り直して。


 体調 良-空腹-(最良)

 スキル

 技術 C(SS)

 技能 C(S)

 体術 D(A)

 武器 D(S)

 魔術 E(SS)


 これって、どういう意味なんかな?確かに腹減ってるから、やっぱ、カッコの中が最高値で、現状が…


 称号 朝臣 神使の守護

 加護 白蛙の守り


 朝臣は称号になるわけやね。で、この加護は何の役に立つん?


 特殊スキル

 空間認識 並行思考


 うん、ますますわからん。スキルもどういう体系か解らんけど、特殊スキルは益々解らんし。並列思考って何なん?マルチタスク?


 と、思った瞬間。


 並列思考 並列思考スキルを使用する事により、現状1処理思考速度の物を、別個の1思考を加算して行える。並列思考スキルに命名し、スキルが受理する事により、展開可能


 これってさ、頭の中に別の名前を持った人格が出きるってことかな?ちょっと使うのに勇気がいるな。


 なんとなくステータスの見方が解ってきた。説明文によると、

 スキル表記

 F 適正無、E 初心者、D 素養有、C 一般、B 上級、A 練達、S~SSS 神域

( )内表記 成長上限 朝臣のみ表記有


 と、こんな感じ。訓練や経験次第では限界突破出きるってことかな?先は長そうだな。朝臣のみって、普通の人は一か八かで鍛えてるってこと?


 称号

 朝臣 主神より賜りし氏。神々より推薦が必要。智恵の祝福(並列思考)有。

 神使の守護 神使の危急を救う助けとなった者。神使の祝福(資質による特殊スキル)有。


 ほう、並列思考って、使えるものかもな。


 加護

 白蛙の守り 神使白蛙の加護。スキル修得補助効果有。


 おっ?スキルアップしやすくなるん?


 特殊スキル

 空間認識 知識や目視による四次元認識可能。単体使用不可。技術及び、魔術スキルに連動しての摘要。現世界のみ。


 これって…噂のアイテムボックス使えるようになるんちゃうん!異世界物って言ったら…


 俺、あっちじゃ死んじゃったんだ。遺体の確認とかするんかな。何か妹に悪いことしたな。保険金キチンと降りたら良いんだけど。ま、俺よりしっかりしてるし旦那とラブラブだから大丈夫だろな。


 目から汗が流れるな。


「腹も減ったし、干し肉食ってみるか!」



 ◇◇◇


「こっちの干し肉って、固いししょっぱいんだな」


 正直、二切れ食べたら顎が疲れた。水はがぶ飲みしちゃうし。さてさて、昼過ぎくらいと思うけど、どうやって生き延びよう。せっかくのスキルも育てる前に死んじゃ意味ないしな。

 水場は小川も川もたくさん有るけど、衛生面考えると井戸ってのは捨てがたいよな。だとすると、この場で寝る?いやいや、こわいやん。井戸から20メートル位離れたところに大木が有るから、木登りして寝るか?


 何の木かは解らないけど、直径1メートル位。3メートル位の高さで二股に別れていて、少しの平場がある。問題は、どうやって登るかだけど。


 末口20センチ位で、なるべく真っ直ぐに育った木を探すと、杉の様な木を見つけた。これを山刀で刈り倒し、4メートル位の長さに切り、枝打ちをする。ん、早くしないと日が傾きだした。


 大木まで転がしたり引っ張ったりして運び、股に立て掛けてみる。うん、安定感は良いな。立て掛けた木の根本を、石を使って少し掘り、滑らないように固定する。よし、OK。ここから、一度倒して山刀を使って階段状に切れ込みを彫っていく。彫り終わると立て掛け、固定する。


 恐る恐る木に登る。彫りが甘い所があり、滑りそうになるけど取り敢えずの階段だし。


 登ってみると、大人一人が背を凭れ掛け座れるスペースがあった。今日は縄でこの木に自縛して寝るしかないですねぇ。


 さて、日がまだ有る内に、少しでも生活環境整えますか。



 ◇◇◇


 焚き物を拾い集め、苦労して火を起こした。火打石と火口って使いづらいわ。結論から言うと、焼いたら一段と固くなって二切れ食べた後、顎がガクガクでした。野菜も取ってないし塩分高いわで、こりゃマジにカウントダウン始まりそうや。


 暗くなり出したら、トイレ(仮想)によって木に登る。身体をしっかりと固定したらする事がない。


 暗くなって眺める夜空、星は見覚えの有る星々。やっぱり目から汗が出る。気をまぎらわす為に並列思考スキルの名前を考えてみる。まだ使う気はないけどな。


 教えて○上さん、み○さん、な○いくん、いや、司会者は頭の中で話して欲しくないな。厨ニ的名前だと長くなるし、頭の良さげな武将?裏切りそうだな。考えると俺ってネーミングセンスないよな。そういやあの町、新しく分譲地売り出すんだよな。前に売り出した分譲地は美咲、今度はどんな名前にするのかな?美咲かあ。


『ミサキ。受理しました』


 マジで!?

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