表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私は何処へいくのだろう?  作者: ナツミ
2/9

追憶

う~ん。雑なところがある。説明が多いので悪しからず。

私は婚約者に恋をしていた。今でも恋をしていると思う。だけどこれが本当の恋なのか、愛なのか、それを知らない私には分からない。でも、婚約者と結婚し慈しみ合えたらどんなに幸せだろう。と思うことがある。婚約者なのだから大丈夫だと思うだろう。将来は結婚するのだろうと思うだろう。


………………だけど違うのだ。


だって婚約者はーーーーーーー








「………………い、…………………い!!!」



あぁ何か聞こえる聞き覚えのある声だーーーーー。確か今は、婚約者のエドモンド様に妹を紹介してーーーーー

ここまで考えた所でハッとした。今、傍目から見たら私が婚約者のことを無視しているように見える。



「おいっきこえてるのか?」

「っぁはい、申し訳ありませんエドモンド様。少し体調が悪いみたいで。」

「………………そうか、しかしそれでも返事くらいしろ。体調管理もだ。そんなこともできないなんて婚約者として恥だ。」

「…………………………………………。」

「どうした?」

「………いえ、なんでもありません。そうですね、確かに迂闊でした。以後気をつけます。」


「しかし、下がらせて頂きます。妹に感染るといけませんので。」


もう聞いていないだろうが、一応一言声をかけ自分の部屋に戻った。



こういうことも妹だったら怒られないだろう。それどころかみんなに大げさなほど心配されるはずだ。なんて考えたが、やめた。それは妹だから許されることだ。私がやっていいことではない。


戻る途中に2人を見ても、2人は何かの話で盛り上がっており、私の視線にさえ気づかない。しかし2人の話している光景はまるで一枚の絵画のように、欠けたピースがはまるように違和感が一欠片も無かった。


ーーーーーーあぁ、やっぱり。




いつだって婚約者は妹に会った瞬間私のことを視界に映さなくなる。私のことを見ているのに見ていない。わずかにあった気遣いさえなくなり、私への関心を含んだほとんどの関心が妹へと向かうのだ。



一回目の私は嫉妬のあまり、妹に害を与えてしまった。そうすればどうなるかなんてわかりきっていることなのに。

結局妹の信者と化していた人たちにばれ盛大に怒りを買い、拷問され、治され、拷問され、治されを繰り返し、衰弱死するまで続けられた。それはきっと兵士達のストレス解消も入っていただろう。暴力を振るう時、振るうものは皆、それはそれは楽しそうだった。その中には元婚約者もいたし、知り合いもいた。



二回目は何もしなかった。妹に手を出さなければ大丈夫だと思い、妹が婚約者と会っていても、私は一度ももらったことのない贈り物をもらったとしても何も言わなかったし、何もしなかった。こうすれば大丈夫だと思ったのだ。

しかしそれはそ甘かった。婚約者は私と婚約破棄をする。といってきたのだ。したい。ではなく、する。

相手は言わずもがな妹だった。「マリーナが望むなら。」と、姉の婚約者に、婚約者の妹に手を出したことには触れずに、あっという間に婚約破棄はされた。

私はその後ーーーーーどうなったのだろう?ーーーーーーーあぁ、家を追い出され、路頭に迷い餓死したのだ。あれは苦しかった。


3回目は妹が殺され、その犯人だと疑われ、ろくに弁解もさせてもらえず、牢獄の中で死んだのだ。



溺死・衰弱死・餓死・出血死・毒・暴力・呼吸困難・焼死・感電死など数え切れない死因で、数え切れないくらい同じ刻を繰り返しすごした。いつも20歳に行く前に死んでいる。


部屋に戻って戻っても記憶の逆流は止まらない。逆に酷くなっている。



ズキズキと痛む頭に思わず手を当てる。私が倒れても誰も心配しないだろうし、医者も呼ばないだろう。呼んで欲しくもないが。しかし、いつもの私とも違う自覚はある。いつもならどんなに体調が悪くても、指示を出し、従者を部屋から出してから横になるし、横になるのも滅多にない。だからーーーーーーー



「お嬢様!?大丈夫ですか!?」


いつも冷静な従者が驚いている。しかし彼に気を回せない。それくらい痛むのだ。何も考えられない。聞こえない。ぼーっとする。




「お嬢様ッッッッッ!!!!!」


従者の声が遠ざかっていく。



「あぁ、やっと………やっっと!思い出したのですね?可哀想で愛しいーーーーー?」







酷く甘い甘い声が聞こえた気がした。


そこで私の意識は暗闇に包まれた。








ーーーーーーーーーーーーーーー捕まるまで後___ーーーーーーーーーーーーーー

沈む沈む彼女は奈落の底へ

底なし沼へ深く深く

深層心理へ堕ちていく

彼女はいつまで堕ちるのか



従者君は最初っからいます。なぜ侍女でないかというと、婚約者の位が高くて危険があるからです。でも侍女もちゃんといるんですよ!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ