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エッセイ集

感想を書く恐怖

作者: 猫文

「感想を書いてなんて気安く言わないで」


かく言う私もマイページには感想希望と書いています。

矛盾してますよね? そんなお話です。


人付き合いの自己啓発本を買った、もしくは読んだことのある人なら知っていると思いますが。

必ずと言って良いほど下の文句が書いてあります。


「人の意見を否定しない。指摘しない」


簡単な話です。そんな事をすれば距離をおかれ、しまいには嫌われます。

一部の本には以下の文句が書いてあります。


「人を肯定しない」


要するに、あなたの言い分は間違えていませんよ合ってます、という意味です。

これは受け手によって上から目線と感じられるからです。


そうです、なろうで言えば『感想を書く』欄の『良い点』と『悪い点』なんです。


誰だって人に嫌われたくないですよね、私だってそうです。



これらが許される職業もあります、教師です。

彼らは、悪い点は指摘し修正を促し、良い点は褒めて伸ばそうとする。

教師を嫌っていた人は多くないですか? もちろん私も嫌いでした。

なぜ許されるか、それは三年もしくは六年過ぎれば縁が切れるからです。


それほど『良い点』と『悪い点』を書くということは嫌われるリスクがあるという事です。



会話はキャッチボールに例えられることが多いです。

そう、感想は相手に何かを投げる行為なのです。


小石を投げたつもりが相手には隕石に見えたり。

グローブを構えていると思っていたら素手で待ち構えてたり。

相手がよそ見をしていて投げた球が目に当たったり。


どれだけのダメージを相手に与えるかわからない不安……。



ではどうすれば?

女性とおつきあいしたことのある男性なら一度は聞いたことのある文句。


「肯定も否定もしないで、共感もしくは同意だけして欲しい」


彼女の話をなにも言わず「ウンウン」と頷くだけで良い。

そう、人は「そうだよね」と言って欲しいのです。

まあ、さじ加減が難しいのですが……。

失敗すると「本気で聞いてないでしょ」なんて言われますし。



なので、『感想を書く』欄の『一言』に、


「わかる~」、と一言書いて送ってみて下さい。


嫌われることはありません、まあ好かれもしませんが。

無難なのは、


「(登場人物)素敵です」と「(エピソード)好きです」ぐらいかな。



さあ、そろそろ〆ましょう。


感想を希望する人は、送る側も勇気がいると思ってね。

欲しがるなって意味じゃないよ、送ってくれたら感謝ね、リスク覚悟なんだから。

相手によっては縁が切れても良いから酷いことを言ってやろうって輩もいるよ。

そんな輩には感謝は不要だよ。

「わかる~」の一言がきたら「共感できるポイント無かったんだ」と、諦めて。

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