表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
捨てられ貴族の公園造り ~婚約者もメイドも寝取られ危険な荒野に追放された僕は、前世を閉じ込めた箱を開けて未来型都市公園で暮らします~ ざまぁもあるし地域猫もいるよ!  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
番外編 ハルクパーク来園日記、王宮騎士団ダンバムの場合

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

89/93

第72話 姉妹の呪いからの明日の予定

「だから私はあくまで、あのハルクって坊やを助けるために……うぐううう!!」「姉様!!!」


 ハルクパークレジデンス20階、

 名前はそのまま『ハルクパークレジデンスホテル』と言うらしいが、

 そのVIP宿泊ルームで例の姉妹から事情を聴いていたのだが。


「嘘ですね、ほら、身体が呪いで」


 ここハルクパークの治安を護っているという、

 警察官と言うらしいがクルマで最初にこの塔へ送ってくれた、

 黒猫獣人のアベラン殿が立ち会ってくれている、彼女達を連れて来てもくれた。


(それにしても、痛々しい格好だ)


 露出の多く薄い服、

 その肌がみるみるただれて臭気を放つ、

 このままだと腐り落ちてしまいそうなのだが……


「嘘よ嘘、騙して乗っ取って、無理なら金目の物を奪って逃げるつもりだったのよ!!」


 そう叫ぶと、

 腐っていた部分がみるみる治って行き、

 元の白い肌に……『お米普及大使』の(たすき)がはらりと落ちた。


「姉様……」


 それを直す妹、だったはずのアヤッペ、

 いや最初の尋問でスミッペともども年齢を十も誤魔化していた、さらに姉妹が逆、

 もちろん王城できちんと調べればわかるのだが、あちこちで騙し続けているうちにこうなったらしい。


(だが、姉なのに妹だと偽っている部分に、呪いは発動しないのはなぜだろう)


 このあたりはもはやニックネームに近いのか、

 姉妹間だけで成立しているルールだからか、まあ良い、

 今はそんなことよりも辺境伯家崩壊についての取り調べだ。


「それでは、その奪った宝石などは」

「そのあたりの処理はアヤッペに任せたわ」

「かっ、かなり換金を進めて、そうだわ、そのお金を釈放金に」「奪って出来た金だぞ」


 こうしてハルク殿から、

 更には前もっと王都で判明した事からの裏取りを進めた、

 最もすでに死罪扱いなので、事の真相を確定させるための作業なのだが。


(そして姪のアイリスを冤罪に導いた経緯もだ)


 実は調べたい本命はこちらで、

 権力争い、派閥争い、更には城の、

 国の継承権争いにまで関わってくるので本当なら自害か刺客が送られてくるレベルの話だ。


(しかし幸いなことに、この国は、いやこの公園は強すぎる)


 結果、この姉妹は計らずしも言う事をきいている間は護られるし、

 エンシェントドラゴンによって国王、いや、我が国より強い力を手に入れている、

 おそらくだがアイリスを陥れた連中は容赦なく処刑されるだろう、この姉妹にしたってもはやそれに等しい状況だ。


(すでに何人か逃げる準備をしているとか)


 といった感じで情報を聞き出せるだけ聞きだした、

 たまに話に入ってくれるアベラン氏のおかげもあって、

 上手くまとめる事が出来た、これでアイリスの名誉も地位も胸を張って晴らされる。


(いやすでに国王から許しは出ているのだが、それは力による強引なものだ)


 だからこそ、

 本当の意味での『冤罪の証明』が欲しかった。


 ♪ぴんぽ~ん


「来客です、私の相方ですから入れても構いませんね?」

「あ、ああ、アベラン殿」「開けました」「勝手に入れるのか」

「許可は頂きましたから」「えっ、聞こえているのか?!」「念話のようなものです」


 入って来たのは……


「失礼致しますカルベライムです」


 フィーナ並に巨体な、

 もうひとりの警察官とやら、

 両手に器を持っていて、それを姉妹の前に置く。


「こ、この匂いは」「美味しそうな、この匂いは!」


 蓋を開けると……!!


「尋問を終えたようなので、カツドンですよ」

「お腹が空いてたのよ!」「お箸! お箸をっ」

「お茶もありますよ、さあどうぞ」「「いただきまあす!!」」


 書き込むように食べ始めたふたり、

 そういえば王城で見た時、連れ去られる前より、

 かなり痩せて見える、ただ歌と踊りの様子を見るにある程度は鍛えられているのか。


「二人とも、普段は何を食べている」

「んぐぐぐ、おにぐぅりゅぐががががっ」

「いづもば、ひどり、にごの、ざんぢょぐっ、んぐぐぐぐ」


 喰いながら喋るのでよくわからない、

 かわりにアベラン殿が説明をしてくれる。


「いつもは『おにぎり』を三食、一食二個ですね、

 ここへルームサービスで取り寄せる事が出来ますが、

 それとは違う『コンビニのおにぎり』でして、それよりも」


 テレビをつけられると、

 ドワーフ達が映っている、

 なにやら慌ただしくしているようだが。


「これは」

「夜のニュースですね、明日、ドワーフのダンディ国が完成しまして、

 地下鉄も正式オープンしますので、テープカットにお付き合いください」


 カルベライム氏も何か紙を出す。


「ダンバムさんの明日の予定表です!」

「わざわざすまない、ドワーフ国のあとは……」

「色々と視察していただきます」「警備は私たち、蘭&来夢や鉄道警察にお任せあれ!!」


 頼もしいのだが、

 この黒猫獣人についても、

 色々と聞きたい……訊ねても、良いのだろうか??

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ