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捨てられ貴族の公園造り ~婚約者もメイドも寝取られ危険な荒野に追放された僕は、前世を閉じ込めた箱を開けて未来型都市公園で暮らします~ ざまぁもあるし地域猫もいるよ!  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
番外編 ハルクパーク来園日記、王宮騎士団ダンバムの場合

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第68話 まさかの豪華室内からの絶景

「これがそうなのか」

「ええ叔父様、これが『エレベーター』という物ですわ」

「塔を昇っているのか」「ダンバム殿、ここを押すと外の景色が」


 壁が一瞬にして透明になり、

 外が見える、確かに物凄い勢いだ、

 まるでドラゴンに乗って飛び上がっているかのようだ。


(それはそうと、上部に文字が走っている)


 どういう仕組みかはわからないが、

 読める速度で『王都からの視察団を歓迎致します』と……

 続いて明日の天気、そんなのまでわかるのか、降水確率まで。


「間もなくですわ」


 到着すると開く扉、

 中はまた透明な壁が、

 いやこれ扉か、ハルク殿が先頭で自動に開いて入っていく。


「あっ、ここからは靴を脱いでスリッパで」

「お、おうそうか」「叔父様用の大きいサイズを用意致しましたわ」

「ちなみに紫は私のだ」「そうか、私のは緑なのだな、ふかふかしているな」


 心地よい感覚を足裏に感じながら入る、

 本当に清潔で、それでいてなんだろう温もりを感じる、

 貴族の屋敷とは違う、こう、部屋全体に包み込まれているかのようだ。


「こちらがリビングですわ」

「ダンバム殿、さんぴん茶という美味しいお茶があってな」

「フィーナ気を使わせてすまない、それでハルク殿」「あっ、上のドラゴンがお風呂に出るみたいです」


 見ると外では、

 かなり薄暗くなっているものの絶景が見える、

 そして白と黒のドラゴンが並んで大きな建物の方向へ飛んで行った。


「あれは……?!」

「スタジアムのことならエンシェントドラゴンの棲家です、ご覧になられますか」

「あ、ああ」「じゃあついでにそちらの温泉も今夜、入りましょう」「叔父様、一緒のお風呂は久々ですわね」「そ、そうだな」


 さすがに十二歳に成長した姪っ子と、

 となるとためらうのだが、温泉と聞いては入りたくなる、

 しかもあの巨大な建物の内部となると、どのような温泉なのか。


「あっ、丁度テレビでやっているようですよ」

「ガーベラ殿、テレビとは?!」「付けますね」

「それは……額縁が、光った?!」「映像を見るものですよ、今はニュースの時間です」


 中に映し出されているのは、

 私とアイリスが抱き合っている所だ!


『王都からの視察団は夕方到着し、今はアイリス姫との再会を……』


 女性の声が聞こえてくる、

 これは……黒猫獣人の視線か?!

 見たものをこうやって映し出す魔法か。


(宮廷魔道士のデュアル殿が腰を抜かしていそうだ)


 フィーナから出された茶を飲む、

 これはこれで、なかなかさわやかな飲み物だ。


「そういえば、他の皆の宿は」

「この建物内ですよ、ダンバムさんのお部屋は私がご案内します」

「済まないガーベラ殿、それでハルク殿、早速、込み入った話だが」「はいはい」


 テレビが消された。


「すでに王城に何度か来た黒猫獣人から聞いていると思うが、

 まずは辺境伯家内での貴殿の追放だが、当時の辺境伯家、すなわち貴殿の両親と兄が罰せられた」

「もう死んでるでしょうからね、って母上は」「ウィリパテル辺境伯家、ウィリアヒルの方であればバラバラになった馬車が」「ならいいです」


 生きてはいまい。


「そして貴殿が正式に辺境伯となるのだが、受け入れて頂けるか?」

「就任式をきちんとして頂けるのであれば」「むしろ来て頂きたい」

「エンシェントドラゴンで行っても」「お、大人しくしてくれるのであれば」


 また城を蹴られては、たまらない。


「貴殿が、ハルク辺境伯殿が話のわかる相手で良かった」

「アイリス姫のためですよ、正確にはフィーナさんの、まあともかく独立国家とかは考えていません」

「良かった、本当に良かった、おそらく戦争になれば、我々はひとたまりも無い」「だからですよ」「ですわ」


 アイリスも頷いている。


「そこでだが、私も資料を持って来たが、

 改めて辺境伯家で何があったか教えて欲しい、

 そして貴殿の辺境伯家が持つ『秘宝』についてもだ」


 それを聞くために、

 ここへ来たと言っても過言では無い、

 あくまでも仕事としての、王宮騎士団としてのだが。


(当然、個人的には姪に会いに来たのだが)


 大きくため息をつく辺境伯。


「わかりました、話せる事は全て話しましょう、話せることは」


 こうして私は、

 ハルク殿の受けた酷い仕打ちと、

 それによって起こった旧辺境伯領の惨劇を聞いたのであった。

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