第55話地域猫観察からのセクシー相撲ショー(声のみ)
翌日のお昼前。
「新・子にゃんこも大きくなりましたね」
「六匹ですもの、スザンヌちゃんも埋もれているわね」
獣医も出来る爆乳女医黒猫AIアンドロイドのベラーノさん、
いや何度も確認しておくと全ての黒猫AIが出来るけど役割分担ね、
今日は助手の爆乳ギャルナース女医黒猫(略)ベラールさんは医療本部の方、最近喰い過ぎが多いとか。
(あと魔石目当てに周囲の魔物を狩りに行って怪我するのも多いとか)
あまりに危険なのは全て討伐したんだけどな、
まあそんなことは置いておいて、この子にゃんこの名前、
男の子一頭に女の子五頭、名前はなんとなく前世から浮かんだのを。
「この首輪って成長とともに大きくなるんですよね」
「なので問題ないわ、耳のカットも産まれた直後にしたから痛みも無いはずよ」
「そういえば産まれた猫を買う時、長い尻尾が嫌な飼い主は切っちゃうって言いますよね」
入口ではウェアウルフが土下座で拝んでら、
たまに魔石がお供えしてあってヒヤッてなる、
油断するとオークやオーガが掻っ攫って隣の自販機で猫マカロン買って喰っちゃうんで。
「それにしても、こんなにお腹に入っていたとは」
「フォレストホーンキャットは繁殖が難しいレアモンスターなのよ」
「あっ、オスが少ないとか」「よくわかったわね」「だって六匹産んでオス一匹だもん」
あっちはどうだっけ、
レッドとイエロがメスでブルーがオスだっけかな。
「それもだけど、お腹の中で角が母体を突き破る事も」「なある」
「お腹の中の胎児同士でもその危険があるわ」「怖いね」「一番のネックは出産時よ」
「大丈夫だった?」「私とベラールで手伝ったわ」「だからなんだ」「おかげですっかり私も懐かれちゃって」
うん、その爆乳は誰でも懐きたい、
白衣に爆乳は卑怯というか、いやいや黒猫ロボだってば。
「ええっと、猫やみつきチュルチュルゼリーをあげても良いですか」
「構わないけど親猫に」「あー子猫は不味いんだ」「もうすこし大きくなってから」
小箱から画面を出して購入っと、
あいかわらずでかいなあ、大だらいサイズ。
「うにゃあああああ!!!」
「すご、出しただけでスザンヌのこの反応、素敵やん?」「ね」
「お腹の子猫引きずってきちゃったよ、はいどうぞ」「うにゃいうにゃいうにゃいうにゃい」
美味い美味い言っているな。
「じゃあ隣にも、って空っぽなんですけど」
「親子で日向ぼっこね、今日は天気が良いから」
「グラススキー場ですか」「相撲場の近くよ」
行くかあ。
「じゃあまたね、スザンヌ、ドリーム、ルージュ、レモネード、ミント、アクア、ココナッツ」
「んっにゃあああぁあああ~~~」「「「「「「みゃあみゃあみゃあみゃあみゃあみゃあ」」」」」」
こうして地域猫の子育て観察を終え、
相撲場へ行こうとすると目の前に籠屋が!
「ガウガウガウ」「えっ、乗せてくれるの?」
「ウガッガーガガ「ガガッターガガ「ガウガウガー」
「お代は良いそうよ」「ウェアウルフの籠屋かあ、しかも四人担ぎ」
ということでベラーノさんと乗る、
うん、密着されて良いね! ってロボなら走らせろって?
一人だと軽すぎて怖い事になりそうなんですよ、コイツら容赦なく走るから。
(で、到着っと)
チップとしてそれぞれに魔石ひとつずつ渡す。
「ガウガガウガウ」「ガガウガウ」
「ウガッガガ」ガーガガガーガーガーガガウ」
「最後のは何て言ってるんです?」「もう足湯で立小便はしません、と」「お前かーーー!!」
ということで相撲場、
いたいた、子供一角にゃんこ三頭がじゃれあってる、
三つ巴レスリングみたいな、でも角は刺さらない絶妙なバトル。
(母にゃんこが離れて見守っている)
それはそうと、
相撲場がギャラリーだらけで盛り上がっている、
オーガ対オークの本番所は午後からのはずなんだけど。
「さあマスコット相撲四つ巴戦、三連勝するまで終わりません、次の闘いは……」
なーにやってるんだか!
公園マスコットの着ぐるみAIアンドロイドロボが、
わざわざまわしをつけて相撲を取っている、動きがいちいち愛らしい。
「今度こそ勝つさまさま」「負けないすのすの」
お互い構えて……ミニベラさんの軍配が、返った!
(おお、あんな身体でがっぷり組み合った!)
いや手は届いてないか。
「んあぁぁぁ~~ん」
「いやあぁぁんっふぅ~~~ん」
なんて声を出しているんだよ!
子供に聞かせちゃいけない声で悶えている、
いや全身で圧し合っているのか、なんだこのセクシー相撲(声のみ)は!
(さすがR18設定の声だな)
これアイリス姫に聞かせられないな、
と思ったら最前列の貴賓桝席にフィーナさんと居た。
「あひいぃぃぃ~~~ん!!」
「勝ったすの~~すのすのすの~~」
「はい勝者、ふゆにゃん!」「ただいまの決まり手は押し出し、押し出しで、ふゆにゃんの勝ち」
えっと、これ、観光に使って良いのだろうか……
まだ人間の客が二人だからいっか、とりあえず自販機で甘酒飲もうっと。
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一方その頃、王都では……
「ふう、何とか昨夜、第三王子のベッドに潜り込んだわ」
「どうだったスミッペ姉さん?」「まあ、なんとか、仕込みは上場よ」
「それより例の崩壊した城塞都市、魔物が落ち着いたから調査に行くそうよ」「アヤッペ、証拠とか無いわよね」「無い無い」
こうしてほくそ笑む悪女姉妹、
しかし、あのようなことをしておいて、
ただでは済まない事態になることを、この時はまだ、知らない。
約一年連載しました「ハーレム崩壊、十二年後」無事、完結しました!
よろしければ、そちらもどうぞ。




