第52話 今のうちにの農園予定地からの自然公園
「うわあ、広い農園予定地ですね」
「はい園長、整地しました、ここが第一号となります」
「実家を思い出すよ、辺境伯領にも周囲にこういう農園があって」
そう、農地も農地で城塞に囲ませてゴーレムに守らせてた、
大きな重い運搬もさせていたな、今となっては廃墟だろうけれど、
種とか残っていたら回収するのも手……鳥系の魔物に全部喰われていそうかも。
「素晴らしい畑が出来そうですわ」
「しかしハルク、木を植えると言う手もあるが」
「そこはどうしましょうリアリルさん」「何でもお任せ下さい」
エルフの族長さんがそう言っているんだ、
とりあえずは麦畑からかな、自前のパンは造らないと、
いつまでも異世界のPasc●に頼っちゃいられない、美味しいけど。
(謎のフォローは置いといて)
ガーベラさんにも尋ねる。
「田んぼも造れますよね?」
「そうですが、良い物が購入できますよ」
「えっなんですか」「稲育成コンテナハウスです」
小箱を出して画面をチェック、
購入メニューを見ると……あったあった、
天候知らず、二か月に一回収穫、一基初回クリスタル100個かあ。
「これ場所を取りませんね」
「まとめ買いすると繋がりますよ」
「えっマジで?!」」「十個を超えると二階建てになります」
二基目はクリスタル1000個かあ、
まだタワマンの利息は残っているけど、
これくらいなら買えるかな? 19100個で二十基購入っと。
「じゃあこれ、後で公園内の良い感じの所へ設置します」
「お米とパン、両方自炊できるようになりますね、園長」
「あとは野菜とか果物かな、リアリルさんとして食べたいものは」
少し考え込む。
「美味しいものなら何でも良いですが、その、エルフ族としてお願いが」
「はい、なんでしょうか」「タワーマンション、確かにすばらしいのですが」
「何か問題でも」「三割の仲間が落ち着かない、自然で暮らしたいと」「贅沢だな」「フィーナさん!」
少し頷くリアリルさん。
「はい、ですのであえてテントで寝泊まりしている仲間も」
「じゃあ森を園内に作りますか」「いえ、森でしたら園内の周囲に」
「そりゃそうですね、ガーベラさん」「では、自然公園を造りましょう」「あっ、手を着けない公園ね」
森のまま公園にする、
あくまでも必要最低限にしか手を着けないやつだ。
「ハルクパークの周囲でしたら、遊歩道で囲めば」
「ええっと、家とかどうしますか」「自分たちで造りますよ、狩りも周辺で」
「ガーベラさん、魔物の心配は」「もうハルクパーク周囲は大人しいものです、が、まれに遠くからやっかいなのも、もちろん倒しますが」
よし、ならば造るか自然公園!
「ではガーベラさん、現地調査を」
「はい、リアリルさんとも相談して」
「ありがとうございます」「一応、場所が決まったら拠点となるログハウスを設置しますね」
それくらいは良いよねっていう。
「あの、それなんですが、もしできればですが」「はいはい」
「……パンの自動販売機だけは設置していただければと」「結局買うんかーい!」
ということで農作業系は、
エルフに任せて大丈夫そうだ。
「あっ、園長、通信が」「どうしたんですか?」
「今度はドワーフの族長、グレダスさんの方ですね」
「あのダンディさんが何か」「なんでも領地はいつくれるのかと」「?????」
これは会って、話をしよう。
「話で言えばハルク」「はいフィーナさん」
「もし人間をここへ呼び込むのであれば、姫の実家の件がネックになるやも知れない」
「あー、それですか」「そのあたりについても話を詰めたい」「はいわかりました、それも、のちほど」
確か『ざまぁ』したい相手がいるとかなんとか……?!?!
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一方その頃、王都では……
「ついにとうとう、王城に潜り込めましたわ、おほほほほ」
「スミッペ姉さま、名家である私の夫のコネですわ、おーっほっほっほ」
「ではアヤッペ、たぶらかせそうな王子を探しましょう」「会う手筈は私にお任せあ~れ」
こうしてまた悪女姉妹が、
今度は王都の王城で動き始めたのであった、
そう、アイリス姫を陥れた時のように、自分たちの利益のために……。




