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捨てられ貴族の公園造り ~婚約者もメイドも寝取られ危険な荒野に追放された僕は、前世を閉じ込めた箱を開けて未来型都市公園で暮らします~ ざまぁもあるし地域猫もいるよ!  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
最終章 都市型公園ハルクパークで幸せなスローライフを!

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第49話 ついに再会からのざまぁ

「嬉しいですわあ!」「うん、指輪、似合っているよ」

「私の指輪も、これならいざとなったら売って何とかできるな」

「フィーナさん、本気で言ってるなら泣きますよ」「冗談だ、だが泣くならいくらでもこの胸を貸そう」


 貴金属店で高い買い物をした、

 とはいえ稼ぐのは黒猫アンドロイドなので、

 自分が働いたお金じゃないよねってことで罪悪感が。


(いやいや、僕の頭脳でこれから、この公園を大きく、豊かにして行くんだ)


 それこそ商才の使いどころとでも言うか、

 もう無能だなんて言わせないためにも頑張らないと、

 とにかくタワマンの借金を返せたら、本格的に農地設定だ。


「……すみません、表でガーベラさんがお呼びです」

「えっキャプテンベラさん、用件は」「緊急だそうで、来て頂いて話すと」

「なんだろなんだろ、えっとみんなは」「行きますわ」「当然つきあおう、夫婦になるのだからな」


 ということで行くと、

 正面入口で待っていたガーベラさん、

 なぜかドラゴンたちも並んで待っていた。


「どうしたんですか?」

「園長の兄を名乗る方がいらっしゃいました」

「えっ、クライヴ兄さんが?!」「はい、女性二人を連れて」


 まさか……?!


「ていうか、やはり空路で、ドラゴンでですか」

「いえ徒歩です」「えええ、どうやって」「こちらの寸前まで馬で」

「まったく無茶な」「ニャーレンジャーが見つけた時点で、周囲の魔物を狩って護りました」


 まあ確かに『できれば』とは言った、

 魔物を倒すついでにやったのなら、まあいいか。


「どちらに案内致しましょう」

「そうだね、アイリス城の天守閣かな」

「わかりました、連れて行きます」「あっ、お水ぐらいは飲ませてあげて」「はい」


 そして天守閣へ向かうのだが。


「その前に、ドラゴンの地域竜登録をサクッと」


 ピッチフォークを出す。


「イタクナイカ?」

「イタクシナイデネ」

「はい、では早速……えいえいっ」


 ドラゴンの桜耳の完成だ、

 名前も登録してっと、よし、

 これでこの二頭は出入り自由になったぞっと。


「さて行こう、あっ、僕のここへ落とされた時の服って」

「綺麗に洗ってあります、お城のランドリールームで、畳んでありますよ」

「じゃあ行けばあるんだ」「クラリスさんフィーナさんのも」「それなら、それを着て行こう」


 スウェットじゃ締まらないからね、

 ということで着替えて天守閣へと移動、

 座布団で僕が中心、両脇にはクラリス姫とフィーナさん。


(さて、どうしようか)


 一応、話を聞くだけ聞いてみよう、

 待っていると来た来た来た、戦隊ニャーレンジャーだっけ、

 それにまるで悪者をひっ捕らえらみたいに連れられて来ているや。


(ちゃんと靴は脱がしてあります)


 ただ服が汚い、

 やっぱり森を無理して抜けて来たのだろう、

 僕を見るなり睨みながら叫ぶクライヴ兄上、いやもう単なるクライヴでいいや。


「ハルク! ハルクじゃないか!!」

「ええ、辺境伯領を追放されて、ここを新しい領地にしたハルクですが」

「おい秘宝! 秘宝はどうした」「ああ、なんだか追放されて地面に激突する直前に助けてくれました」


 と、懐から出す。


「お前、やっぱり盗んで……!!」

「人聞きの悪い、勝手に来たんですよ、ハルカ大婆様の、ひい婆ちゃんの力です」

「そんなバカな」「だってそうでなければ、こんな公園造れていませんよ」「公園……なのか?! はっ、そうだ!!」


 クライヴも懐から箱を出す。


「それは」「秘宝が入っていた箱、そのおそらく最後の箱だ」

「最後……あー、何重にも」「十桁の番号、お前は知っているのか?!」

「ええっと、聞いた気が……あっ、ひい婆ちゃん言ってた、番号は『佐世保の通販会社』だって!!」「なんだそれは」


 僕と一緒に天守閣まで上がっていたガーベラさんが、

 クライヴから取り上げて僕に渡す、えっとええっと、

 確かフリーダイヤル……と例のテレビショッピングで有名な電話番号を合わせると……!!


 ガチャリ


「あっ、空いた!」「ハルク、中身は?!」

「何もない、ですが内側に、何か書いてありますね、

 ええっと……『直接渡さないと、コンテニューは出来ません』あっ、そういうことか」


 つまり、ちゃんと手渡しで僕に来ないと、

 あの最初に見たゲーム場面、あのコンテニューが出来ない、

 つまり城塞都市の引継ぎが出来ないってことか、なるほどなるほど。


「つまり、どういうことだ!!」

「ハルカ大婆様が指名した僕にちゃんと秘宝を、この箱を渡さなかったから、

 効果が消えてあの城塞都市が守られなくなったんでしょう、自業自得ですね」


 無能には無能の理由があった訳で。


「そんな馬鹿な! まあ良い、秘宝を渡せ」

「渡しても使えませんよ」「良いから渡せ、俺は辺境伯家の新領主になったんだぞ?!」

「……じゃあ、これは見えますか?」「なんだ、秘宝の箱が空いているが」「……画面は見えないかぁ」


 両脇の、僕の元婚約者も喚き始める。


「ハルク、今なら許して貰えるわ、さっさと渡しなさい!」

「新しい御主人様、クライヴ様のご命令です、でないと死罪ですよ」

「スージーもケティも、僕はもうすでに死罪になってるんだから、よくそんなこと言えるね」


 ふうっ、とため息が出る。

 クライヴは飛び掛からんばかりに迫ろうとするが、

 ニャーレンジャーが押さえつける、さあ、『ざまぁ』でもしようか。


「父上と母上はどうしたんですか、ていうかもう両親じゃないですけど、あんなの」

「母上は隣町へ向け馬で逃げた、父上は家で待ってる」「えっ、まだ持ってるの?!」

「あとお爺様は俺達をここへ行かせるために……途中で……だからみんなを救うために、さあ、すぐ!」


 僕は両脇のアイリス姫とフィーナさんを抱き寄せる。


「僕は新しいお嫁さんを守るので大変なんですよ、

 公爵家の娘さんを正妻に、この立派な女騎士さんを側室に」

「そんなこと俺には関係ない、さっさと」「ええっと僕は追放された身分ですから、これも一緒です」


 秘宝の箱を一旦閉じる、

 まあこれでも結界のおかげで平気なんだけど。


「何が目的だ?!」「いやいや目的もなにも、追放された先で幸せにやっているだけです」

「辺境伯当主としての命令だ」「だから追い出されたんですってば、追いだした方が何を言ってるんですか」

「ならば奪うだけだ!」「私の夫に何をすると?!」「ひっ」「フィーナさん落ちついて、愛してますよ」「私もだ」


 と、僕が追放されら時の兄上いやクライヴみたいに、

 いちゃついて見せる……ちゃんと幸せな所を見せないと、

 仕返し、ざまぁにならないからね、それにしても立場わかってないなあ。


「ええっとガーベラさん」「はい」

「ここは紳士的に、僕は追放されましたが、この方々は帰してあげましょう」

「その辺境伯の家にですか」「はい、ドラモンとドラミンを呼んでいただけますか」「では向こうの仲間に」


 ようやく焦り始めるクライヴ。


「帰すって、あそこはもう!」「父上が居るんでしょう? 楽しくやっているとお伝え下さい、

 あっ、結婚式の招待状は出すかも、三年後ですが、それまで辺境伯家が立ち直ると良いですね」

「くそっ、わかった、スージーとケティをやろう」「あなた?!」「クライヴさま?!」「いりませんよ、そんなばっちいの」


 頬にキスしてくれるアイリス、

 そしてフィーナさんは……ぷはぁ、

 とまあこんな感じで見せつけると、スージーとケティは……


「わ、私だけでも助けて、お願い、騙されていたのよ!」

「そうです、やっぱり私のご主人様はハルクさまだけです!」

「ええっとアイリス姫」「はい」「ああいうのを何と言いましょう」「虫ケラですね♪」


 公爵家次女に何を言わせてるんだ僕は!

 裏切りに動揺するクライヴ、って二人を罵倒しはじめた。


「うるさい、お前らはハルクへの嫌がらせのために拾ってやっただけだ、

 スージーの魔法も、ケティの回復も、もっと強ければみんな生き伸びられた、何よりお前らが上手くやっていれば」

「何よクライヴ、あなたの命令通りしただけよ?」「言われた通り裏切っただけです!!」「お前らなんか」「なによ」「なんなの?!」


 あーあ掴みあい殴り合いをはじめた、

 面白いから見てよ、これもまた『ざまぁ』だ、

 空気を感じとってかニャーレンジャーも僕に被害が来ない限りは放置っぽい。


(畳が荒れるな)


 まあいいや、

 多分、今夜からでもタワマン暮らしだし。


「キタゾ」「キタワヨ」

「あっ、ドラモンにドラミン」「「「ひいっっっ」」」

「クライヴもスージーもケティも怯えないで、このドラゴンが君たちを咥えて送っていくから」


 ニャーレンジャーが、

 三人を抱えて天守閣からぽいぽい投げる!


「うわっ」「ひっ」「きゃっ」


 クライヴを咥えるダークネスドラゴンのドラモン、

 スージーとケティを咥えるホーリードラゴンのドラミン、

 そしてドラモンの上に三体、ドラミンの上に二体乗るニャーレンジャー。


「じゃあみんな、丁重に辺境伯邸に送ってね~」

「まてハルク、今なら、今なら許してやるぞ、辺境伯家に戻してやる!!」

「ハルク様、貴方の婚約者、スージーです、助けて!」「ケティに、このケティめに御慈悲をっ!!」


 離れて行くドラゴン、

 うん、僕はされたことを返しただけだ、

 しかも僕の場合は追放、彼らの場合は帰宅……やさしい『ざまぁ』だね!!


(一応、言っておくか)


 両手で声を拡散して……


「クライヴ、ざぁ~~まぁ~~~!! スージーもケティもねっ!!!」


 ふう、廃墟に戻った所でどうするんだろ、

 まあいいや、後は僕は、ひたすら幸せになるだけだ!


「アイリス、愛しているよ」「わたくしもですわ」

「ソフィーさん」「ああ、ハルクが本気で恐怖するくらい、愛してやろう」

「あははは」「それで園長」「はいガーベラさん」「新しい住居を」「あっ、そうですね」


 タワマンの41階へ、行こう。

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