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捨てられ貴族の公園造り ~婚約者もメイドも寝取られ危険な荒野に追放された僕は、前世を閉じ込めた箱を開けて未来型都市公園で暮らします~ ざまぁもあるし地域猫もいるよ!  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第三章 ついに開園、そしてお客様をお迎えしての経営。

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第36話 公園マスコットからのランドマークタワー

 チュンチュン、チュンチュン……


「ちーっす不気味な鳥さん、最近は愛らしく感じてきたよ」


 今日は天気の良い朝、

 窓の外に挨拶をしつつ朝食を頂いていると、

 朝からアイリス姫とフィーナさんがやってきた。


「おはようですわ」「おはようハルク」

「あっ、おはようございます、どうしたんですか」

「姫が今日は朝風呂に入りたい気分だそうでな」「お借り致しますわ」「あっはい、どうぞ」


 続いてガーベラさんも入ってきた。


「園長、お話が」

「僕も相談しようなかって事が、まあお先にどうぞ」

「まずオーガの皆さん、オークの皆さんは今の所、大きなトラブルはありません」


 うん、それぞれオーク会館、オーガ会館に、

 管理人を設置したからね、ベラクルさんにベラーガガさん、

 あのへんの魔物は強い者に従う習性があるから、アンドロイドの強さに大人しくさせられたのだろう。


「ていうか話は通じるんですね」

族長(リーダー)他数名いや数体は両者ともハイオーク、インテリジェンスオークといった上位種ですので」

「そうだったんだ」「更にその上位種から下のオーク、オーガへと、ある程度の会話が」「めんどくさいですね」


 でもまあ黒猫AIアンドロイドのおかげで全員と意思疎通は出来そうだ。


「まだ来たばかりではありますし、今は食事に夢中なので良いですが」

「公園内での抗争が」「異世界でそんなテレビドラマありましたね」「ハルク公園ゲートパークとかやめてー!」

「一応、それぞれのリーダーに話を聞くと、早くオークと、オーガと闘わせろと」「じゃあアレですね、平和的に戦わせましょう」


 と、ふとお風呂場を見る、

 いや引き戸が閉まっているから中は見られないよ!


「気になりますか」「ええっと」

「我々で良ければ一緒に入りますよ」

「いやそうゆう性癖は」「そのわりには巨乳にしたりお尻を」「フィギュアみたいなもんです」


 それよりもだ、

 テーブルの上に箱を置いて画面を出す。


「また新たな購入ですか」

「メールで来てたマスコットなんだけど」

「どの動物タイプに」「あの一角にゃんこをモデルにしたい」


 四匹まで設定できるな、

 角の生えた猫のマスコットで、

 春夏秋冬で揃えるか、はるにゃんこ、なつにゃんこ、あきにゃんこ、ふゆにゃんこ。


CV(キャラクターボイス)も設定できますよ」

「またまた怒られそうな」「異世界ですから怒られても大丈夫でしょう」

「例えば誰が居るの」「麻●ももサンとか井●詩織サンとか、た●やすともえサンとか」「いや最後はセクシー過ぎるでしょ」


 子供に聞かせられない声のマスコットは勘弁。

 とか設定して遊んでいると姫と巨女がお風呂から出てきた。


「新しい色のスウェット良いな」

「あっはい、赤と青、夏になったらジャージも出しますよ」

「それは夏用の衣服か」「まあそうですね」「それで話なのだが」「わかってますよ」


 赤スウエットでフルーツ牛乳を飲む姫、

 落ち着いてアイスモナカ三本喰いをするフィーナさん、

 ふたり僕の対面に座った、言いたい事はもう、わかっている。


「そうか」「ええ、ちゃんとした家ですよね、道中で稼いで貰った魔石で購入可です」

「姫は立場が立場だ、出来るだけ安全な、この領地の中央に」「はい、この公園のランドマークタワーにしましょう」

「それは何だ」「象徴です、姫のための建物、家といえばこれしかありません……お城です」「まあ」「我々のか」「はい、アイリス城です」


 歓喜の表情になる姫。


「嬉しいですわあ」

「五階建て、お風呂もありますし、例によって家来も、まだ少数ですが」

「本当に済まない、姫のために、私で良ければどんなお礼でもする、何でもだ」


 正直言っていちいちトイレに降りて寒い外に出たり、

 お風呂のために公園の正門まで通うのはかわいそうだ、

 なによりウェアウルフ、オーク、オーガと来て治安も心配になる。


(だったら警備つけるより、ちゃんとした住居に入って貰った方がいい)


 そして、できれば僕もそこに……

 このあたり、強制にならないように、

 上手く伝えなきゃな、うん、僕の気持ちを。


「……では条件があります」「ほう、言って欲しい」

「僕の、今の素直な気持ちを聞いて欲しいんです」「まあっ!」

「なるほど、そういう訳か」「はい」「姫」「是非、お聞かせ頂きたいですわっ!!」


 うん、ハルク十五歳、

 そろそろ覚悟を決める時、だな。

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 一方その頃、辺境伯邸では……


「三人して優雅に朝食か、して鍵は」

「何を焦る必要がありましてクライヴ、とりあえず妹の魔法で領内は守られましてよ?」

「うむ、『アンロック』の魔法は十分な睡眠時間と気力体力がだ」「大魔導師『ダーナテツ』様もこうおっしゃられておりますわ」


 料理を持って来たメイドを蹴るスミッペの妹、アヤッペ。


「肉が少ない、やり直しよ!」

「……スミッペ、彼女は、妹は」「なによ」

「アヤッペはちょーっと気が強いだけよ、旦那に怒って結婚指輪を捨てるくらい可愛い聖女よ」「外道だな」


 とはいえ彼女の魔法で守られているのは否定できない。


「ではこの後、『秘宝』を開けてくれるのだな」

「間違いなく『アンロック』の魔法はかけるわ、安心なさいおほほほほ」


 不安そうな表情を見せるクライヴ、スージー、ケティ、

 この後、それは的中するのであったが、この時はまだ、

 この三人を信じるしかない、それしか方法が無いと思い込んでいたのであった……。

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