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捨てられ貴族の公園造り ~婚約者もメイドも寝取られ危険な荒野に追放された僕は、前世を閉じ込めた箱を開けて未来型都市公園で暮らします~ ざまぁもあるし地域猫もいるよ!  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第三章 ついに開園、そしてお客様をお迎えしての経営。

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第29話 ついにやってきた獣人達からの治安が必要か

「ようこそハルクパークへ!」


 日が暮れて公園街灯が照らすウェルカムゲート、

 やってきたのは二足歩行の狼獣人さんたちだった、

 確か『ウェアウルフ』だっけかな、イザベラさんが先導で歩いてきた。


「ガウガウガウガウ」

「いまこの人間は何と言った、と」

「あっそうか、ガーベラさん」「ガガウガウガウ、ガガウガウ」


 とまあ面倒くさいので、

 以下は通訳を介したのを省略して会話します。


「ようこそいらっしゃいました、ここのオーナーのハルクです」

「領主か」「まあそんな所ですね」「人間が何の用だ」「ええっと」

「暴れていた大蛇を倒してくれた事は感謝するが、それはこの猫獣人に対してだ」


 イザベラさんそんなことしたんだ。


「公園を作りました」「公園?」「はい、皆さんに見ていただこうと」

「メシが食えると聞いて長時間歩いてきたのだが」「もちろんです」「我々がメシという話か?」

「そんな落ちはありませんよ」「人間は信頼ができねえ」「ではガーベラさんのご案内で」「こっちです」


 ということでBBQ広場へ、

 街灯から軽快なBGMが流れる、

 なんでも曲名は『TVスクランブルのテーマ』だとか、ひい婆ちゃんが残したデータらしい。


(あと『グッドイブニング』とかいう曲もあったよ!)


 とにかく魔物肉が大量に用意してある。


「おお、肉だ」「肉を喰える」「こんなにも」

「いや皆さん、焼いて食べて」「俺達は腹が減っている」

「焼いて食わせるのは女・子供だけだ」「お前らいくぞ」「食おう食おう」「ちょ!!!」


 焼く前の肉を喰い始めるウェアウルフの皆さん、

 後ろの方で子供達も突っ込んできた、いやはやどこの国の難民キャンプだ、

 まあいいや、お腹いっぱいになったら落ち着くだろう、子連れウェアウルフが僕の方へ来た。


「あの、お水は」

「水場はあちらです」

「……見えませんが」「あっ、蛇口をひねるんですよ」


 と、やってみせると……


「まあ、これは綺麗な!」

「うお、貴重な水が」「この場所は俺のもんだ」

「いやいや、俺の水場だ」「俺が取ったどー!」「わかった、ならば決闘だ」「やめーーーい!!!」


 僕の叫びにイザベラさんが軽くぶちのめしてくれた、

 エルボーからのハイキックからの両膝で相手の首を挟んで投げて、とか……

 まったくもう……あ、大人しくなった、なんとか言う事をきいてくれたっぽい。


「ふう、あの猫獣人には敵わねえや」

「あの水場はあの猫獣人のものだったか」

「なんとかして使わせて貰えねえか」「いやいや自由に使って良いですよ」


 僕の言葉が通訳されて安心している。


(うーーーん、この公園、治安は大丈夫なのか)


 これ、そのへんでおしっこされそうだな、

 トイレについての説明もしなきゃ、まあいいや、

 彼らの言う『女・子供』のために、お肉を焼いてあげようっと。


「ええっと、一応このあとアクティビティがあります、

 でも今はとりあえず食事を、ちなみにトイレというのがあってですね……」


 そこから説明かよっていう、

 これはうん、治安維持機関が必要だな、

 消防車、救急車ときたら、その横には……今夜中にも造るか。


「おっ、焼けた焼けた、って大人の男性は奪いに来ない!」

「いや我々は早い者勝ちだ」「ここのルールは僕ですから!」

「よし、ならば決闘……いや、やめておく」「イザベラさん、睨んでくれてありがとう」「私ひとりでは対処が」


 あっちこっちで奪い合いだ、

 ベラドンナさんまでウェアウルフをしばいてくれている、

 うーーーん、お客さんを呼ぶには、もうちょっと警備体制が、必要だったなあ。


===============================================


 一方その頃、辺境伯邸では……


「なにっ、暴動だと?!」

「ははっ、既にパニックを起こしている領民も、早く脱出させろと」

「まるで災害だな」「周囲の魔物の状況からすれば、同等かと」「被害は」「今のところは怪我人だけです」


 どうやらこの城塞都市はまずいらしい、

 逃げるなら今だ、そんな噂が飛び交っている、

 そんなもの『秘宝』が開きさえすれば、何とでもなるのに……。


「私の両親も逃げるみたい」「スージーのか」

「あの、城塞農園の方は」「ケティ、そっちも同じだ」

「クライヴ、大丈夫よね_」「クライヴさま……」「任せろ、俺は次期当主だ」


 そう虚勢を張るクライヴ、

 しかし、そんな『次期』などというものは、

 永遠に来ないと言う事実を、まだ知る由もなかった……。


「スミッペ、早く『アンロック』で鍵を解除できる、大魔導師を連れてこい!!」

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