第26話 三大おもてなしエリアからの地域猫爆誕
公園管理人AI黒猫アンドロイドのガーベラさんと、
整備した公園にお客さんを連れてきた後、どうするかの打ち合わせをしています。
「まず最初のおもてなしはBBQエリア、さあ次なんだけど」
「気になると言っていた、あそこですか」「うん、真っ平らじゃないんだね、斜面エリアが」
「高低差を埋める工事もできますが、クリスタルが」「むしろ、これを生かしたい……滝とか」「逆に垂直に削りますか?」
いや、さすがに崖は作っちゃまずいか。
「公園で斜面……滑り台かなあ」
「ありますね全長100mとか1000mとか」
「いや1kmは苦行でしょう」「ならウォータースライダーとか」
そこまでは行かなくても……
「じゃあアレだ、公園の土手といえば斜面すべり」
「段ボールを用意しますか」「むしろボブスレーみたいな乗り物を」
「それにはコースを造らないと」「良いですね、魔石は」「5000個です」「たかっ」
とりあえずグラススキーみたいなのかな。
「ちなみにウォータースライダーとか言ってるけど、
足湯もそうだけど水とかお湯とか温泉とか、どこから引っ張ってきてるの」
「異世界ですよ、元の世界」「えっ日本?!」「日本アルプスですね」「パンは」「フ●パンとシキ●マパンです」「Pasc●ね」
1000個で人工芝設置っと、
ほんとだ段ボールが購入可能になっている、
クリスタル1個でいいのか、とりあえず20個、うお、これにまで『ハルクパーク』って書いてあるな。
(自販機で買ったパンをここに詰めて、お客さんに配る手も)
とりあえずは畳んだまま、
乗り物として使用しましょ。
「じゃあちょっと滑って来ます」
「では下に」「あっはい、ベラドンナさん」
「わかりました、では下でフォローしますね」「って転がり落ちて行かないで!」
ついさっき召喚した三体目のスタッフ、
黒猫型清掃&設備整備担当の管理人ベラドンナさんだ。
「じゃあ行ってきます」
「どうぞ私は他の現場のフォローを」
ガーベラさんと別れてグラススライダーを楽しむ。
「ひゃっほーーーーい!!」
うん楽しい、
公園というより土手遊びだ、
下でベラドンナさんがきっちり見守ってくれている。
「安全なようですね」
「雨が降ったらヤバいけどね」
「上への階段がちゃんとありますよ」「本当だ、親切」
戻って何度か滑って満足した。
「よし、あと一個くらい遊具を作ろう」
「バネの動物に乗って遊ぶやつでしょうか」
「それなら最初の選択肢に出てきた、あれはいいや」
ていうかAIアンドロイドが『ヤツ』って!
「三つ目のおもてなしエリアは、公園エリアで」
「まんまですね」「タコ滑り台の周辺に、ブランコ、シーソー、回転ジャングルジム」
「あと鉄棒と雲梯もでしょうか」「大きい砂場もね」「では行きましょう戻りましょう」
行くと消防本部の前でガーベラさんが待っていた。
「準備が出来ました」
「あっはい、ってにゃんこが五匹並んで」
「ピッチフォークを」「あっ、桜耳にするんだ」「説明は終わりました」「えっ喋れるの?」「ニュアンスは」
よくわからないが、
まずは母親にゃんこの耳へ……
ちょっと怯えているな、でもまあ逃げはしない。
「ちょっと切るだけだから……えいっ」
「に”や”っ!!!」「ううう、ごめんよう……」
でも、これで地域猫の爆誕だ!!
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一方その頃、辺境伯邸では……
「ふう、これで三人とも私のペットのようなものね」
「うう……スージー、ケティ」「クライヴ、私こんな屈辱初めて……」「クライヴさま、ううぅぅぅ……」
ベッドでパイプタバコを吹かす事後のスミッペ、
窓の外では慌ただしく人々が動いている、荷物を運ぶ馬車も多数だ。
「どうやらお年寄りと子供を中心に逃がしているようね」
「わ、わかるのか」「見ればわかるわよそんなの、本当に大丈夫なんでしょうね」
「ああ、秘宝さえちゃんと出せれば、中で閉じている蓋を開けさえすれば」「いつなの」「急がせている」
ふうっ、と煙を吹きかけるスミッペ。
「いつなの、って言ってるのよ!」
「み、見てくる」「クライヴ私も」「わたくしめも!!」
逃げるように部屋から出て行った三人、
残されたスミッペは、自分が侯爵家から連れてきたメイドに告げる。
「そろそろ調べておきなさい、そしていつでも……」「はい、わかりました」
「これはアレね、タイムオーバーの匂いがプンプンするわ、だからこそ……」
不敵な笑みを浮かべるスミッペ、
しかし彼女ですら知らなかった、
もうすでに『タイムオーバー』どころの話では無くなっていたことを……。




