第20話 新たなメッセージからのゴーレムの正体
「ふう、魔石220個、とりあえずはこんな所かな」
また魔物を焼いた煙で呼び寄せ、
集まった所で小箱を開いて大量の魔物を止めた、
ちなみに姫と巨女は六角堂に避難、にゃんこ達も入口を塞いでくれてた。
(って、あのにゃんこ達、あいかわらず箱で動きを止められていたな)
だからまず最初に解除してあげて、
とりあえず魔物を急いで急いで倒したが、
昼食前に色々とやらないといけないことがあるのでと、一旦戻る。
「ご苦労であった」「あっはい、それで新しい自販機なのですが」
「姫の新しい服を頼む、上下や履物とか」「ええっと、とりあえずは」
「私は後で良い、姫のだ」「僕のは」「出来れば姫のを」「はいはい」
仕方ないなあまったく、
にゃんこ達は生肉を与えたら適当に食べてます。
「ええと、ってあれ? 新しいメールが来ている」
赤丸に1の数字、
いつのまに、とクリックすると……!!
『祝:ハルクパーク開演おめでとうございます』
えっ誰からだ?!
見ると『運営』だって、あっこれ、
ゲームと同じだ、入場ゲートとか石碑とか設置すると来るやつ、思い出した!!
(ええっと、内容はっと)
相変わらず僕しか見えないみたいだ。
『開園により管理人設定ができます、初回クリスタル100個、リンクからお選びください。』
おお、四種類のロボが!
てあれ、一体はこっちの世界で見覚えがある、
うん、城塞都市を守ったり、農作業してくれるゴーレムだ。
(ひい婆ちゃんは、これを選んだということか)
選択画面、左上がゴーレム、右上が人型アンドロイド、
左下が猫型アンドロイド、いや例のアイツじゃないぞ、右下がオーソドックスなロボット、手がU字、
確かこれ隠し要素があるんだよな、下を連打すると……出た出た更に二種類、サキュバス型と黒い板すなわちパネルタイプ。
(そっちのアンドロイドかよ! ていう)
すなわちスマホね。
さあ、どれにしようか、
サキュバスなんか選んだら『あっ、そういう人なんだ』と思われてしまう。
「どうした、考え込んで」
「いや、この公園の管理人を選んでいます」
「ハルクではないのか」「ええっと、僕はオーナーですね、たしか」
かつ運営者だ。
「人が来るのか」「いえ、間違いなく人ではありません」
「なら魔物か」「ゴーレムのたぐいですね」
「いやゴーレムは魔物だろう」
「んー、なんていうか、命が無いもの?」「アンデッドか」「それとも違いますね、まあいいや実物を」
もう中心にあるランダムボタンをクリックしてしまおうか、
えいっ、と……うわっ、人型アンドロイドだけどこれ女児だ、
しかも幼稚園に通う格好、公園でこんなの選んだら、事案でしかない!
(ええい、猫でいいや猫で)
擬人化の二足歩行猫タイプ、
ネコミミに長い尻尾以外は人型とそう変わりは無い、
色が選べるな、こっちに居るにゃんこが白だから、黒猫でいっか、最後に性別、メスっと。
『クリスタルを100個使います』
すでに入れてあるんですよ、
オッケー、っと……おお、立体グラフィックが回転している!
箱の開いている方を地面に向けてっと、出た、出てきた、しゅたっと着地だ!
「私の名前はガーベラ、ハルク園長、なんなりとお申し付けを!」
喋る猫声きたあああああ!!!
「ええっと、じゃあお手!」「にゃ」
「おかわり」「にゃにゃっ」「バク転!」「にゃんとおっ!」
本当にやった!
下が結構、ぬかるんでいるのに!!
「それじゃあ、まず、彼女に服を」
「自動販売機にしますかコンビニにしますか」
「あるんだコンビニ!」「クリスタル10000個です!」
たかあああああい!!!
「じゃあ、自動販売機で」
「お土産用ですと二台目ですので、クリスタル二個の商品ラインナップとなります」
「どんなのが?」「端末をご覧ください」「あっ、箱から出る画面ね」
見ると、そこには!
「おお、スウェットが!」「パーカーもマフラーもありますよ」
「そして四段目はフリースペース!」「例えばバスタオルとか、いかがでしょうか?」
盛り上がる僕とガーベラさんの背後から、巨女の魔の手が!
「姫のドレスを頼もうか」
「ええっとですね、スウェットでは駄目ですか」
「なんだそれは」「とにかく、お土産用自販機おかわり、行きますね!」
少し離れた所では、
一角にゃんこが、あくびをしていた。
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一方その頃、辺境伯邸では……
「戻ったぞクライヴ」「父上!」
「良い報せだ」「では箱が、秘宝の鍵がついに」
「あんなものは時間の問題だ、それよりも新しい花嫁を連れてきたぞ」「えっ?!」
メイドと一緒に入ってきた、
金髪縦ロールの女性、気品に溢れている。
「前々からウチと繋がりたがっていた侯爵家の娘だ、貰ってやれ」
「クライヴ様、末永く、いいえ、永遠に、よろしくお願い致しますわ、おほほほほほほ……」
この時、ここに居る誰も予期していなかった、
そのような「将来の時間」という未来など、彼ら、彼女らには来ないということを……。




