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捨てられ貴族の公園造り ~婚約者もメイドも寝取られ危険な荒野に追放された僕は、前世を閉じ込めた箱を開けて未来型都市公園で暮らします~ ざまぁもあるし地域猫もいるよ!  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第二章 新たに捨てられた姫との公園生活。

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第19話 朝チュンからの姫にようやくきちんとしたご挨拶

 チュンチュン、チュンチュン……


(なんだろう、心地の良い朝だ)


 フィーナさんに抱きかかえられたまま迎えた朝、

 ここは公園入口すぐのプレハブ管理棟なもんだから、

 魔物防御エリアの端なため、森から鳥のさえずりも聞こえてくる。


(いや朝チュンといっても変な事はしていないぞ!)


 起き上がろうとするも、

 まだフィーナさんにガッチリ捕獲されている、

 いやこれ背中の感触が、あと何気に足も、ちょっとヤバい。


「……起きたか」「あっ、おはようございます」

「では姫の所へ行こうか」「あっはい、ってどう起きれば良いかな」

「私が抱きかかえてやろう」「えっ、ちょっとこれ、お姫様抱っこじゃ?!」


 ということで何とかプレハブから出ると、

 いや鳥の魔物でっけえ、そして怖い、毒々しい顎たぶの鳥だ!


『チュンチュン、チュンチュン……』


 それでその何声かよ!! 

 ……俺を置いて六角堂へ急ぐフィーナさん、

 俺も遅れて、って一角にゃんこ達が横で寝てるな、タコ滑り台との間。


(ひょっとして、護ってくれていたのか?!)


 フィーナさんがしっしってやって六角堂に入る、

 にゃんこ達も欠伸してら、と思ったら僕に気が付いてトコトコと、

 しっぽピーンて立ててるな、完全に懐かれてしまった、まあいいや朝食だ。


「ええっと、昨日設置したパンの自販機に魔石を、ってまとわりつくな!」

「「「ふにゃふにゃふにゃ」「おーい母猫、なんとかしてくれ」「ぶにゃっ」


 角で離してくれた、

 十二種類あって上から具無しコッペパン、チョコパン、いちごパン、

 二段目には、あんパン、クリームパン、うぐいすパン、うん前世のヤツだ。


(だが、僕が朝から食べたいのは……!!)


 三段目にあるこれ、焼きそばパン!

 あとマヨネーズソーセージパンに、ソースかつパン、

 四段目のカスタマイズはカレーパンとメロンパンとハムチーズパンだ。


「「「「なぁ~~~ご~~~~」」」」

「あー煩い、母子四匹でハモるな、肉を焼けばいいんだろう肉を、

 その前にパンを……ってあっそうか、昨夜、使い切ったんだった!」


 思い出した、

 あす朝の食事用にと思って残しておいた魔石(クリスタル)9個、

 ハロゲンヒーター買うために1個掘り当てて10個にして買ったんだった!!


(仕方ない、とりあえず朝食は、また魔物肉のみか)


 そうこうして一角にゃんこが周囲をうろうろする中、

 BBQセットで肉を焼いているとフィーナさんが姫を連れてやってきた、

 ようやくまともに動けるようになったか、きちんとしたご挨拶がまだだった。


「えっと改めまして初めまして、ウィリパテル辺境伯次男家、ハルク=ウィリアヒルと申します」

「フィーナから聞いておりますわ、ルターベルグア公爵家次女、アイリス=アルグリーアですの」


 次女かあ、

 でも王位で順番二桁だけど継承権があるとか言ってなかったっけ?

 子供が女の子しかいなかったらありうるか、ていうか十二歳だよね、まあ可愛い。


(服も落下してきた時のを着ている)


 とはいえ中に着ているのかな、

 胸に『ハルクパーク』って濃い緑で書いてあるTシャツ。


「こちらは追放の地、処刑地と聞いておりましたが」

「ま、まあそうですね、僕もそのクチで」「まあ!」

「とにかく肉が焦げるといけないので」「はい、良い匂いですわ」


 あっそうだ、

 キャンプ場専用の自販機も設置しなきゃね、

 調味料とかタレとかあるだけで随分と違うはずだから。


(食べ終わったら、また魔物集めて魔石を……出来れば何百個も)


 お昼ご飯は、自販機で済ませるために。


==============================================


 一方その頃、辺境伯邸では……


「クライヴ様、早朝から失礼致します」

「なんだ教会の長老が、大神官が朝から説教か?」

「いえ、ご当主様が不在ということで、取り急ぎ次期当主の」「用件を言え」


 杖の上についた水晶をかざす大神官。


「……以上のように、この街の防御魔法が切れかかっております」

「いやそう言われても見えないしわからないが」「とにかく、すぐに対処を」

「どうすれば良いのだ」「結界を張っている秘宝、あれを解放すればすぐ元に」


 やはり『秘宝』が原因か。


「見た事があるのか」

「はい、大昔にハルカ様から、蓋さえ開けていれば大丈夫と」

「つまり何かの拍子で、誤って閉じた訳だな」「さようかと」「わかった対処する」「お急ぎ下され」


 ふうっ、とため息をつくクライヴ。


「仕方ない、最悪、あれを……壊すか」


 執事に目をやるクライヴ。


「し、しかしあの鍵箱は、ハルカ様が直々にお造りに」

「構わん、急いだ方が良いらしいからな」「いえ、ですから壊すのもハルカ様しか」

「……ならば不眠不休で数字を揃えろ」「交代で急いでやっております、が、更に急がせましょう」


 ここでようやく心配そうな表情のスージー。


「大丈夫……よね?」

「ああ、秘宝はもう俺のものだ、

 それにしても、落としたか何かで中の蓋と閉じた者は絞首刑ものだな!」


 まだ余裕の表情のクライヴ、

 しかし彼は知らなかった、必死にダイヤルを合わせた所で、

 肝心の『秘宝』は、もうすでに、そこには無いという事実を……!!

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