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捨てられ貴族の公園造り ~婚約者もメイドも寝取られ危険な荒野に追放された僕は、前世を閉じ込めた箱を開けて未来型都市公園で暮らします~ ざまぁもあるし地域猫もいるよ!  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第二章 新たに捨てられた姫との公園生活。

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第17話 懐いた猫からの姫を優先するとこうなる

「「「んみゃいんみゃいんみゃいんみゃい」」」


 解放してやった後、一角子猫三匹が、

 母猫がある程度噛んでやわらかくした魔物肉を、

 目の前に吐いて食わせている、乳離れはしているのか。


(だったらもう、赤ちゃん猫じゃないな)


 焼いて冷めた肉でも美味しそうに喰ってくれて良かった。


「ていうか母にゃんこも食べなよ」

「ん”にゃあ”あ”あ”あ”あ”あ”~~~」

「ちょ、すりすりすんな、角が危ない」「ん”みゃっ!!」


 了解した、っていう返事かな?

 改めて肉を出してやるとがっついた、

 大きくて斬るのが面倒だった生肉……お腹壊すなよっと。


「まあ適当な所で帰ってくれ、俺は魔物退治の途中だ」


 急にノルマが増えて大変なんだこっちは、

 フィーナさんは姫に集中して貰って俺はひとりで狩りの再開、

 俺は黙々と泥だらけになりながら狩りを続けていると……あっ、にゃんこが。


(お腹いっぱいで帰るのかと思いきや、足湯に!)


 慌ててフィーナさんが出てきたので、

 僕は両腕を繰り返し下げて大丈夫ですよって合図する、

 伝わったものの六角堂の入口で警戒しているな、門番状態。


「ていうか、何をやってるんだろう?」


 見に行くと、

 足湯をぴちゃぴちゃ飲んでやがる、

 猫は普通の水よりお湯(ぬるま湯)の方が嬉しいっていうからな。


「厚かましいなお前ら」

「んにゃ」「にゃんにゃ」「にゃぁご」


 いや急に顔を上げられたら、

 子猫でも角が危ないっていうの、

 そして母猫は温泉の方をがぶがぶ、いいのか。


「まったくもう、肉はあるけどお前らを飼う精神的余裕は無いぞ」

「それよりもハルク」「はいはい、魔物狩りですよね、姫を護っていて良いですよ」

「済まない」「お前たちも適当な所で巣に戻れよ」「「「んにゃぁにゃあにゃあ」「ふ”ぎゃ!!」


 なんだ最後の母猫の声は、

 まあいいや、ええっとまずはタオル、

 そして服だから自販機優先、急ごうっと。


(雨上がりでぬかるんで、滑りそうだ)


 にしてもほんっと、

 このあたりの敵は凶悪すぎる、

 お腹に人の顔がある牛の化物も居るし、直立歩行の。


「お前、喋れるか?」「ガルルルル……」

「いや牛が狼みたいに、ってこれ顔の方か」


 まあいいや、さくさくっと。


「うっわ、こっちは顔がふたつのワイバーン!!」


 などと狩っていると、

 いつの間にか俺の背後を猫がストーキング、

 いやこれ見守ってくれているのか?! 子猫はじゃれあって遊んでいるし。


(角が刺さらないかヒヤヒヤする)


 まあ良い、魔石魔石っと!

 ……といった感じで狩りに狩った結果ですねえ、

 夕方になりましてお夕食タイムですよ、さすがに肉はフィーナさんに焼かせています。


「ほら味見だ」「んにゃあう」


 なーに仲良くなってるんだか。


「ただいま戻りました」

「おう、魔石は」「489個ですね」

「なんだそんなものか」「では自販機を」


 多目的トイレの隣に設置するにあたって設定を……


「一番上のキャップS・M・Lとかもったいない」

「何を見ているんだ」「あっそうか、フィーナさん見えないんですね」

「しいて言うなら箱に話しかけているのか?」「僕にだけ見える操作をやっています」


 きちんと説明しなくちゃ。


「それで」「初期設定が、上三個がキャップ、その下がTシャツS・M・L、

 更に下がタオルS、M、L、ただLといってもバスタオル程じゃ」「二枚頼む」

「いや僕の分」「姫だけで二枚だ」「あっはい、じゃあ」「とりあえず姫を先に」


 どんだけ姫様大事なんだ。


「最後はフリーで入れられます、その、姫の下着ですよね」「上下頼む」

「いや、それだと僕のトランクスが」「そうか男の下着か」「フィーナさんは」

「姫が優先で」「それは嫌です」「私なら男の下着でも」「いやいやいやサイズが」


 結局、女性用ショーツSと男性用トランクスMと女性用ショーツXLにした。


「設置、っと……場所は多目的トイレの隣で、ってにゃんこどいて!」「ふにゃぁ~」


 緑色の立派な自動販売機だ。


「お金はやはり魔石(クリスタル)かあ」

「よし、姫の当面の分を」「フィーナさんのも」

「ハルクのもか」「ただ、これだと二つ目の六角堂がぁ」「私は構わん」


 いや僕はー?!?!


「ええっとにゃんこ、今夜、身体貸せるか?」「ぶにゃっ?!」

「ハルク、まさかそういう趣味が」「違いますよーーーったくもう!!」


 姫を優先するとこうなるか、

 いやほんと僕、なんで下僕みたいになっているんだか、

 これは夕食終わったら、もうひと踏ん張りだな、穴も掘るかぁ。

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 一方その頃、辺境伯邸では……


「ふむ、料理長、今日の料理は」

「農園から新鮮なものが運ばれて来ませんでして」

「ゴーレムが止まっているせいか」「申し訳ありません」


 不満そうなクライヴ、

 それでも十分、豪華なのだが。


「ねえクライヴ、今夜は買ったばかりの勝負下着で」

「私も、メイドにあるまじき高級な」「良い良い、必要な経費だ」


 そこへ入ってくる執事。


「坊ちゃま」「どうした、食事中だぞ」

「それが、古いゴーレムの何体かが……崩れはじめました」

「なにっ?!」「これは前回にはなかったことです、いかがなさいましょう」


 苦い表情で肉を噛みしめるクライヴ。


「そうだな……」「ははっ」

「寿命だろう、一応は調べさせろ」

「かしこまりました」「父上は」「例の公爵家に招待されております」


 こうして確実に滅びはじめた要塞都市、

 だが、クライヴはそのような状況を、まともに受け入れようとはしなかった、

 この時、徹底的に原因を究明していれば、あるいは……。

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