1話
どこから話そうか。
僕のこの長くて短いような2年間の事を…
世界が少し意地悪で、そして僕に様々な体験をさせてくれた事を…
それまではいつも通りに学校に行き、いつも通りに授業を受け、いつも通りに友達とどうでもいいことを話し、そしていつも通りに帰るだけだった。
閑話休題、産業改革やら工業発展やらで文化レベルが高騰してる中、20XX年の隕石落下により日本は文化レベルが1度落ちるかと世界に心配されていたが、そんな心配はつゆ知らずめきめきと復興を遂げ、今では隕石なんてなかったと疑うくらいになっている。
そんな中、日本は先進国として文化、産業、工業のレベルが高い事が世界に誇れる事だけでなく、もう一つ世界から注目を浴びてる事があった。
それは、20XX年の隕石落下により日本人の老若男女一人一人に能力が発現したのだ。能力の詳細は未だにわかってない部分が多く、能力の発現時期は様々であり、そして能力事態にも個人差がある。更に能力の存在が明らかになってからというものの、小中高大の学校で能力についてのカリキュラムが組まれる事となった。
そんな時代の1人の少年を中心にしたお話。