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ストーカーに看病させないで!

 タイトル:『風邪をひいてしまいました……』

 本文:北海道ではしゃぎすぎたのかな……?



 コメント:大丈夫ですか? 安静にしてくださいね



 修学旅行から帰った矢先、情けなくも俺は風邪をひいてしまった。

 身体の丈夫さが自慢だというのに、本当に情けない。

 弱音を吐いてしまう程頭がくらくらする。

 まあいいさ、さっさと治そうと既に学校が始まっている時間にベッドに横になる。



 とはいえ、睡眠はきちんととっていたので、朝10時には再び目が覚めてしまう。

 折角だ、ネットゲームでもしよう。平日の昼間のネットゲームを堪能しよう。

 ネットゲームにログインすると、

『深淵さん、駄目ですよ安静にしてなきゃ』

 すぐに何故か彼女がログインする。



 つまり、彼女は隣の部屋にいるということだろう。

 隣の部屋で俺を監視していなければ、ログインしてすぐ自分もログインなんて不可能な話だ。

 考えられる理由は彼女も風邪をひいてしまったか、もしくは俺の心配をして待機しているかだ。

『どうしてフレグランスさんは、俺が風邪をひいてるって知ってるの?』

『そ、それは……な、何となくですよ』

『というかフレグランスさんはどうして平日の昼間にログインしてるのかなー?』

『き、今日は学校が休みなんですよ!』

 風邪をひいても、彼女に意地悪する余裕はある。

『あ、やっぱ落ちるわ。頭くらくらしてきた』

『だ、大丈夫ですか!?  何か欲しいものとかありますか?』

『りんごかな……? うさぎの形の……2時間くらい横になるかな』

 彼女におねだりをすると、ネットゲームからログアウトして横になる。



 次に目覚めた時には、部屋の机に何故かりんごとおかゆが置いてあった。

「美味しい、美味しいよ……」

 どうやら俺が寝ている間に彼女が俺のために料理をして、こっそり俺の部屋に忍び込んでおいてくれたのだろう。

 監視カメラを使えば俺が寝ているかどうかの確認もできる。

 事情を知らなければどう考えてもホラー展開だが、事情を知っている俺からすればラブコメ展開だ。

「んー、もう少し寝るかな。それにしても、卵酒とアイスが食べたいなあ」

 再び彼女におねだりをすると、ベッドに入り横になるが、流石にもう寝つけない。

 折角だ、狸根入りしてみよう。

「ぐごごごごご、がごごごごご」

 寝てますアピールをしていると、ガチャリと部屋が開いて、

「……♪」

 卵酒とアイスを持った彼女が入ってくる。

 俺の机にそれを置いた後、ベッドのそばに立ち、狸根入り中の俺の顔をみつめる彼女。

 こないだキスされたことを思いだして恥ずかしい。

 俺だけ恥ずかしい思いをするのは不公平だ、彼女にも恥ずかしい思いをしてもらおう。

「……!?」

 狸根入りをやめてパチリと目を開き、彼女と目を合わせる。一瞬で彼女が沸騰。

「……おかしいな、俺の部屋に女の子が。これは夢かな?」

「……」

 必死でコクコクとうなずく彼女。

「そっかそっか、これは夢か。それじゃ、もう一眠りするかな」

 部屋に無断侵入してきた彼女を咎めることなく、再び瞼を閉じる。

 彼女が部屋から出て行ったのを確認した後、起き上がって卵酒とアイスをいただく。



「んー、エロ本読みたいなあ」

 そして調子に乗った俺は、彼女にまたもおねだりをするのだった。

 さてさて、どんなエロ本を買ってきてくれるのだろうか。

 巨乳系かな? それとも彼女のスタイルに合わせたロリ系かな?

 彼女のセンスを楽しみにしながら、俺は本日何度目になるかわからない惰眠をむさぼるのだった。



 学校が終わる頃に目を覚ます。机には数冊のエロ本が置いてあった。

 巨乳系、ロリ系、洋物……どれもなかなかの上物だ。

 流石は自分でエロ本を描く女の子だ。



 まあ、俺がオナニーに使うおかずはおそらくは変装して恥じらいながらエロ本を買う彼女の姿だけどな。

 あー風邪ひいてても息子は超元気だぜ。何度でもイケちゃうぜ。



「か、枯れる……」

 数時間後、そこにはテクノブレイクで死にそうになる俺の姿が!

 次に目が覚めた時には、机には大量の精力剤が置かれていた。ありがとう……頑張って風邪を治すよ。

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