8.
ガンが窓の外を見ながら、そう声を出す。
あれから嵐は二日間続き、三日目になって少しずつ嵐が弱まってきた。
男たちが武器を手に、それぞれの戦闘配置場所で静かに息をひそめる。
静寂な時間が流れる……。
どれくらいの時間が過ぎただろうか……。
仲間の男たちが、配置場所でじっと息を潜めている時だった。
――――ドカーン……!!!
大きな音がガンたちの近くで鳴り響く。
アンシェル国の軍が放った砲弾を合図に、戦闘は開始された。
敵は最初の時と同じように、甲冑に身を包んだ兵士がガンたちの所に突撃して来る。そして、ガンたちに更に自虐史観を植えつけるために、兵士たちはそのような言葉を吐き散らしながらガンたちと戦闘していく。その上、相手の方が武器の数も兵士の数も多いので、仲間たちは次々と倒されていく。
だが、ガンはみんなに声を掛けて戦意を奮い立たせようと「負けるな!」と言って必死で戦っている。ガンのその言葉で男たちは必死で戦っていく。
剣と槍が交る音が響く……。
銃の発砲音が響き、その煙が戦場に漂う……。
そして、夜になり戦は一時休戦という形になったため、アンシェル軍がその場を去って行く。
ガンたちはみんながいる場所に戻り、明日の準備に備えていた。
「……みんな、話がある……」
ガンがそう言ってその部屋にいる仲間たちに声を掛ける。
「この戦に我々の勝利は無いだろう……。だが、せめてこれからこの国を背負っていく子供たちや、それを支える女たちは助けたい……。なので、今の内に子供と女はある場所に向ってもらおうと思っている……」
ガンがそう言って、一枚の地図を広げる。
「まず、ここが俺たちの国だ」
ガンがそう言って人差し指でその場所を指差す。
「ここから南の方角にあるこの地に子供と女は向ってもらおうと思っている」
ガンが静かな口調でそう言葉を綴る。
「でも、その場所に行くにしても子供と女だけでは危険なのでは?」
その場にいる仲間の男がそう口を開く。
「護衛を付ける」
「護衛?」
ガンの言葉に仲間の男の一人がはてなマークを浮かべながら、その言葉を繰り返す。
ガンは最後尾に戦闘で加わった少年たちを呼び、この場所に子供と女を逃がすことを伝える。そして、少年たちにはこの場所に無事に辿り着くための護衛をして欲しいという事を話す。
「……分かりました」
少年の一人がそう応えて、ガンと少年たちはその事を伝えるために子供たちが集まっている部屋に向かった。
***
「……どうなっちゃうのかな……」




