7.
ファンが窓の外を見ながらそう声を出す。
「全く……。忌々しい嵐だな……」
グルドフが苛つきを露わにしながらそう言葉を綴る。
嵐が発生してから二日近く経っていた。しかし、なかなか嵐は吹き荒れたまま止む気配がない。なので、グルドフたちはここで足止めを食らっていた。
「まぁ、ずっと嵐が続くわけではないからな。嵐が収まったらすぐに出陣できるように準備を怠るなよ?」
「御意」
グルドフの言葉にファンがそう返事をする。
「この戦の勝利は目に見えている……。嵐が止んだと同時に戦闘開始だ……」
グルドフは黒い笑みを浮かべながら、そう言葉を綴った。
***
「……恐らく、この嵐が止んだらまた奴らは攻めてくるだろう……」
ガンが窓の外を見ながら仲間の男たちにそう言葉を綴る。
そして、いつでもすぐに応戦できるように、男たちは戦闘準備を始める。武器がすぐ使えるように確認をする者、相手が襲ってきても弾き返せるように身体を鍛錬している者……。男たちがいつでも戦闘できるようにその準備を着々と行う。
その時だった。
「俺たちも戦わせてくれ!」
ある少年を筆頭に十六から十八歳くらいの少年たちが、ガンにそう願い出る。
彼らはガンから「まだ若い君らを戦争には出せない」と言って断った少年たちだった。
「この国を守るためなら俺たちも戦いたい!」
「この国を守るために鍛錬は自分たちなりにやってきたんだ!」
「お願いします、ガン国主!俺たちもこの戦でみんなの為に戦わさせてくれ!」
少年たちが口々にそう言葉を綴る。その瞳は「覚悟」と「勇気」に満ちた強い瞳を宿していた。
ガンが少年たちの言葉に戸惑う。
ガンの中で若い彼らを戦で命を落として欲しくないと思っているので、その申し出を素直に受け取ることが出来ない。しかし、彼らの瞳は決意で溢れているのも分かる。
『この国の人たちを守りたい』
彼らの瞳がそう語っている。なので、その気持ちを踏みにじっていいかをガンは迷ってしまう。
「……分かった。じゃあ、君たちは最後尾で女や子供たちを守る事に専念してくれ。最前線は俺たちが行く。もし、敵が君たちの所まで辿り着いてしまったら、その時は応戦を頼む」
ガンの言葉に少年たちが頷く。
そして、ガンを中心に少年たちに武器の使い方を教えていった。
***
「……そろそろだな」




