20.
「……神の聖域を犯した奴らめ!裁きを受けろ!」
「お前たちは罰を受けなければならない!」
「これはお前たちが罰を受けるための戦争だ!」
バンドール国の兵士たちが口々にそう言葉を発しながら、ラグアンチ国の男たちに銃を向けたり、剣を向けたりしている。
そして、ラグアンチ国の男たちはその言葉に前の戦争の時と同じように、戦いを封じられてしまい、次々にやられていく。
バンドール国の兵士たちは徐々にラグアンチ国の敷地に侵入して、破壊行為を繰り広げ始める。
相手は最新式の戦車に乗って、ラグアンチ国の建物を次々に破壊していく。
戦はバンドール国が有利に進んでおり、兵士の男たちが次々と敷地内に入っていった。
***
(……俺がみんなを守るんだ!)
カルマはそう心で呟きながら、みんなが集まった建物の前で見張りのようなことをしていた。もし、敵が攻めてきても自分が食い止めるという想いで、建物の前で誰に言われるでもなく、見張りをしていたのだった。
その時だった。
大きな音が響き渡り、武装した兵士たちが国の中に侵入してくる。カルマは兵士を見て驚くが、みんなを守りたい一心でその場を離れずにいる。
「……あれ?」
兵士の一人がカルマに気付き、声を出す。
国に侵入した兵士たちは、女も子供も誰も見つけることが出来なかったので不思議に感じていたところに、カルマを見つけた。
カルマが武器を手に二人組の兵士の男を睨みつける。
「……成程、女や子供はこの建物の中にいるという事か」
二人組の兵士が不気味な笑みを浮かべながら小声でそう言葉を綴る。
「どけ、坊主」
兵士がカルマにそう声を投げかける。
「どかない!ここは絶対通さない!!」
カルマが大きな声で二人組の兵士を睨みつけながらそう言葉を発する。
「生意気な坊主だな……」
――――ドカッ!バコッ!ガッ…………!!!
二人組の兵士が殴ったり蹴ったりして、カルマをその場に倒れさせる。そして、兵士は建物の中へ入ろうとしていく。
――――ガッ………………。
「い……行かせない………………」




