2.
村中に轟音が鳴り響き、音のした方を見ると黒い煙が立っていた。
「敵襲だー!!!敵が攻めてきたぞー!!!」
高台で見張りをしていた仲間の男が鐘を鳴らしながらそう声を上げる。
その音にガンがすぐに気付いて、男たちを急いで集める。そして、武器が管理してある建物に行き、男たちに武器を渡していく。
「慌てるな!皆武器を手に応戦だ!」
「「「おおーーーー!!!」」」
ガンの言葉に男たちが武器を手にしながらそう声を上げる。
そして、ガンを先頭に男たちは砲撃があった場所に駆けて行った。
***
「……父さん!母さん!ミント!」
アルトが叫びながら家の扉を開ける。
先程の爆発音がただ事じゃないとすぐに感じ、アルトは家に急いで戻った。そして、何があったのかをシルクに問う。
「……じゃあ、その国が攻めてきたってことなの?」
シルクの話を聞いて、アルトが愕然としながらそう言葉を綴る。
シルクの話では、攻めてきたのは西の方にあるアンシェル国というところが攻めてきて、ガンは男たちを集めて、戦いに向かったという事だった。
「お……俺も行くよ!」
アルトが叫ぶようにそう声を発すると、シルクが止める声を無視して家を飛び出して行く。そして、ガンたちが戦っているであろう場所に走って行くと、武器を片手に戦っている男たちを見つける。
「……父さん!」
アルトがそう叫びながらその場に駆けてくる。
「アルト?!」
ガンがアルトの姿を見つけて驚いたように声を上げる。
「俺も戦うよ!」
アルトはガンの所まで行くと、そう声を発する。
「なんでこんな所にいるんだ!お前はみんなの所にいろ!」
ガンが大きな声を出しながら、アルトをそう叱咤する。
「でも……!みんなを守るためだ!!」
アルトが強い瞳を称えながらそう言葉を発する。
「アルト……」
ガンが強い瞳をしているアルトを見て、息子が立派に育っている事に憂いを感じる。そして、アルトの頭を優しくポンポンっと叩き、柔らかな声でアルトに言葉を綴る。
「……大丈夫だ、アルト。今はまだお前は戦う時じゃない。今はその気持ちを忘れずに、みんなを守るために、みんながいる所に行け」
「父さん……。分かった……」
ガンの言葉に最初は納得しない様子だったアルトが、力強く頷く。
そして、アルトはその場を離れ、女や子供たちが集まっている建物の方に向かって行った。
「………アルト、立派に成長していますね」
アルトとガンのやり取りを見ていた仲間の男がガンにそう言葉を綴る。
「あぁ……。自慢の息子だな……」
その男の言葉にガンが感慨深そうにそう言葉を綴る。
「よし……」
ガンがそう言って一呼吸する。
そして、その場にいる仲間たちに大きな声で叫ぶ。
「みんな!絶対ここを守り抜くぞ!!!」
「「「おぉぉぉぉぉぉ!!!」」」
ガンの言葉に仲間の男たちがそう叫ぶ。
そして、ガンたちは攻めてきたアンシェル国の軍に銃を向けて応戦する。
アンシェル国の軍は戦闘機に乗りながら、大きな大砲を何度も打ち込んできており、兵士の数もラグアンチ国の軍に比べたら五倍以上の人数がいる。
そして、アンシェル国の軍の宰相であるグルドフが後方で大きな声を出しながらガンたちに言葉をぶつけた。




