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光を求める鳥 〜戦争の悲劇〜  作者: 華ノ月


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12.


 ガンがそう言ってその地に指を差して示す。


 あの後、ガンたちはアルトたちに追い付き、合流して皆でガンが指示した場所に向って歩きだした。そして、二日ほど歩いてこの地に辿り着いた。


 しかし、ガンの指差したその地は、地面は干ばつで所々に亀裂が入っており、ポツンポツンと立っている木も葉っぱは無く、水と栄養が無くて枯れかけているのが見ただけで分かる。


「ここを開拓して新しい国を作ろう」


 ガンが皆にそう声を掛ける。


 「大変な作業になるが、この荒地は何処の国のものでもない土地だ。ここを住処として、この地で暮らそう」


 ガンが静かな口調で語る言葉に皆は頷き、この地で過ごすために荒れ果てた地を開拓することになった。




***


「……ヤァッ!……ハッ!」


 アルトが木刀のようなものを手に、木にぶら下がっている大きな布袋をめがけて突いたり、斬りつけたりするような仕草をしている。


 あれから月日は経ち、アルトは十五歳になった。


 荒地は年数を掛けて皆で協力し合いながら開拓し、今では住めるような環境にまでになっていった。


「……アルトー!パンを持ってきたわよー!」


 レインがそう言葉を発しながら、アルトの所に手を振りながら駆けてくる。レインの傍にはカルマもいて、カルマの手には木刀が握り締められていた。


「アルト!勝負だ!!」


 カルマが木刀の先をアルトに向けながら、そう声を発する。


 そして、いつものようにアルトとカルマはそれぞれ木刀を持って、向き合いながら、レインの合図をじっと待つ。


 近くで生えている木の葉っぱが、一枚、地面にヒラリと落ちる。


「……開始!」


 レインが大きな声でそう言葉を発する。


 それと合図にアルトとカルマが木刀で決闘を始める。


 決闘はアルトの方が少し押しているように見える。しかし、カルマはそれでも負けじとアルトに何度も木刀を打ち込もうとする。しかし、その度にアルトが打ち込もうとしている所を木刀で弾く。


 そして、次の瞬間――――。



 ――――カーン…………。



 アルトが木刀を振り、カルマの木刀が宙に投げ出される。


「勝負あったな」


 アルトが「勝負あり!」という顔をしながら、ニヤリと笑う。


「………どうかな?」




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― 新着の感想 ―
ここまで読ませていただきました。ガンたちがどうなるかと心配でしたが、意外な展開で…無事で本当に良かったです。アルトたちにも追いついたのですね。 荒地の開拓は大変だと思いますが、皆が平和にまた暮らせた…
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