雪かまくら
ベッド下、丸めた靴下転がって拾い集めるネコの週末
雪降らぬグラウンドの一握の砂を嵐がさらってゆく
何処か
車には急がずに幼子が近寄ると急ぎだすハトポッポかな
一瞬で火をつける、ウォッカのような歌を希んだ南天の氷上
近づくと恋し苦しくなる心、遠望する白さに掬われ
あなたとは笑っていたい、だからそう、鏡磨いて
寒さにふるえながらも仰ぎ見た夜空の輝き覚えていたい
コンソメの野菜スープが飲みたいとリクエストする
熱ざえしきみ
街灯が雪の舞姿を照らしてる朧月から降るように
包まれし雪かまくらで食べたカップラーメン
ふーふーと白い息
こんなにも自然と溢れるものなのか
はっとするほどの雪解け水