第7話 玲奈のお仕置きと優秀すぎるメイド
ちゃんと出せた。
最近この作品は月一すらも怪しくなってきていたのでちゃんと出せてよかった。
正直私が別作品に注力してるのでこっちはほとんど出せませんが、向こうが落ち着いたら本腰入れるつもりです。
俺は今、寝室のベッドで鎖によって拘束されている。
別に初めてのことでもない。
玲奈のお仕置きはこれが一番多いからな。
俺の目の前には、様々な道具を持った玲奈がいる。
「それじゃ、初めましょうか」
玲奈は持ってきていたハサミで俺の服を切り裂いていく。
俺は今鎖で拘束されているため、服を脱がすためには服を切るしかないのだ。
俺が着ていた服は二日しか着ていない高校の制服だ。
一般人からすれば安いものでもないし、制服を切るなんていじめでくらいしかないだろう。
だが、俺達は制服くらいいくらでも用意出来るし気にしないのだ。
そして玲奈は俺の上半身に身に纏っていたものを全て切り裂いて俺を上裸にした。
「ふふふ、それじゃ本格的にやるわよ」
玲奈はそう言いながら包丁を取り出してきた。
本格的にお仕置きが始まる。
俺は目を瞑った。
シャッ
「あ、ああ」
俺は思わず苦悶の声を漏らす。
さすがの俺も脇腹を軽くとはいえ、包丁で切られれば反応しないというのは無理だ。
「あは、ふふふふふ。いいわ、最っ高。やっぱり零、大好き。もっといい声を聞かせて」
シャッシャッ
今度は腹に2つの傷が出来る。
当たり前だが今切られている3箇所からは少ないながらも血が出ている。
玲奈は慣れているため命の危険があるほどの傷はつけない。
ほんの少し血が出る程度の傷をつくるのだ。
「くっ、は」
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。
慣れていても痛い。
「あはははは、もっともっと」
玲奈は狂ったように笑いながら俺を包丁で切る。
これが玲奈のする最もオーソドックスなお仕置きだ。
これのおかげで俺の体は玲奈以外に見せられないレベルでたくさんの傷がある。
その傷の中には切り傷以外の傷もある。
それもあって俺はプール等にいけない。
学校のプールの授業も休む。
俺は別に身体を見られたからといって何とも思わないが、周りの雰囲気が凍る。
周りなんてどうでもいいが、周りから奇異の目で見られるのは不快だ。
それに何より玲奈が嫌がるためプールの授業は出ない。
まぁ、そもそもプールの授業は男女で分かれたりするため玲奈と離れなければならないというのが一番の理由だが。
「気をそらしてる悪い子にはこう」
玲奈は傷口から出ている血を舐め始めた。
「いっ、ああああ」
俺が別のことを考えて痛みから意識をそらしてるのを察した玲奈が志向を変えてきた。
「おいひい」
玲奈な楽しそうに俺の血を舐める。
「あ、ぁぁぁ」
俺は舐められていると次第に痛みの中に快楽を感じるようになった。
別にこれは俺がそういう趣味を持っているわけではない、断じてない。
簡単に言えばそうされてしまったのだ。
玲奈の手によって。
俺も玲奈も異常者と呼ばれていることは知っておいる。
普通に考えれば、それは蔑称で不快に思うものかもしれない。
だが、俺達はそれを不快には思わない。
だって俺が、玲奈が異常者だと言うことは。
俺達自身が一番よく理解しているからだ。
翌日
「あ、ああ、うっ」
玲奈からお仕置きを受けた翌日、俺は普段よりも早い時間に目を覚ました。
目を開けて一番最初に目に入ったのは玲奈のそれはもう綺麗な顔だった。
昨日、お仕置きをしているときからは考えられない天使のような柔らかい表情だ。
本当に、寝ていたらこんなにも天使なのにお仕置きの時は悪魔だ。
俺は思わずそんな感想を抱いてしまう。
まぁ、そんなギャップも可愛いと思ってしまうのは惚れた弱みというやつだろう。
にしても、やっぱり玲奈は美人だな。
こんな美人が俺の物なんて、本当に俺は幸運だ。
「いっ、て」
俺の身体に激痛が走る。
玲奈を撫でようとしたのだが、自分が傷だらけであることを忘れていた。
血こそ止まっているものの、傷は全然治ってない。
浅い傷とはいえ、一晩しか経っていないのだから当たり前だ。
ちなみに手錠からは片腕だけ解放されている。
解放されていない腕はベッドではなく玲奈の腕と繋がっている。
玲奈が変えたのだろう。
玲奈はこういう時、視覚的に繋がりを感じるのが好きな傾向がある。
これでは体を起こすことが無理だな。
俺は玲奈を揺すって起こす。
「玲奈、玲奈。起きてくれ」
「う、ううん。零?」
「そうだ。お前の彼氏の零さんだ。起きてくれ。それと手錠を外して、傷の手当てを」
「んっ」
玲奈は俺の言葉を遮るようにキスをしてきた。
当然、舌も入れてきた。
そして数十秒ほど時間が経って玲奈はやっと唇を離した。
玲奈って、眠たいと甘えん坊になるんだよな。
それも可愛いんだが。
「零、おはよ」
「あぁ、おはよう」
「手錠を外すのと傷の手当だったわね。すぐにやるわ」
そう言って玲奈は棚から手錠の鍵を取り出して手錠を外す。
そして棚に一緒に入っていた包帯と絆創膏と消毒液を取り出して俺の傷の手当を手早くすませた。
こういうことは割と頻繁に起こるので、玲奈も慣れているのだ。
「これでよし。学校に行く準備をしなきゃだけど、面倒くさいわね」
「時間的にはまだ余裕があるな」
「そうだ。昨日の子にやってもらいましょう」
そう言って玲奈は棚の上に置いていたスマホを取ってメッセージを打った。
「これですぐ来るでしょ」
「ただいま参りました」
「「えっ」」
俺達は部屋の入り口を見る。
そこにはメイド服を着た少女、綾崎香澄がいた。
嘘だろ。
まだ玲奈がメッセージを送って10秒も経ってないぞ。
「速すぎないか?」
「メイドですので」
「そ、そうか」
「ゆ、優秀なのね」
「お褒め頂き、恐悦至極」
俺と玲奈の感情は困惑でいっぱいだった。
「とりあえず、私達の朝の支度をお願い」
「承知しました」
そう言った瞬間、綾崎はものすごい速度で部屋を出ていった。
「あいつ、何故この家の間取りを把握してるんだ?」
「お母様に教えられていたのかしら?」
「さすがは神宮慈家のメイド、ということか」
「私、自分の家が少し怖くなってきたわ」
俺達は思考を放棄するのだった。
「零様、玲奈様。本日の制服です。洗濯もアイロンも済んでおります。それと、朝食の準備が出来ました」
綾崎が俺達の服を持ってきた。
「あ、ありがとう」
「仕事が速いわね。それじゃあお風呂を沸かしてもらえないかしら」
「承知しました」
またものすごい速度で部屋を出ていった。
「なぁ、あいつ優秀だし。普段から家にいさせてもいいんじゃないか?」
「私も同意見。優秀すぎるわ。零に私以外の女が近づくのは嫌だけど、あのメイドはそういうのもわきまえているみたいだし、後で話してみましょうか」
「そうしよう」
そんな話をしながら、俺は部屋にあるクローゼットから適当なTシャツを取り出して着る。
俺は包帯と絆創膏だらけではあるが、上裸だったからな。
風呂まで移動する繋ぎには適当な無地の白いTシャツでちょうどいい。
普段なら気にせず移動するのだが、今この家には綾崎がいるからな。
先ほど見られたから今更な気もするが、普段から上裸だと思われるのは嫌だからな。
綾崎は今後とも関わっていく相手なので変な誤解は避けたいのだ。
「ご入浴の用意が出来ました。いつでもお入りください。ご朝食に関しましては、冷めても問題のないようおつくりしておりますのでお好きな時間にお食べください」
そう言って綾崎は頭を下げた。
「ねぇ、綾崎」
「何でしょうか。玲奈様」
「貴女、今後この家で生活なさい。勿論自分の家に帰ってもいいけれど、なるべきこの家にいて家事をしてほしいの。これは貴女の能力を評価してのものよ」
「よろしいのですか?一華様より、玲奈様はそう言ったことを嫌がると聞いていたのですが」
「貴女の優秀さと態度を信用してのことよ。ただし、零に手を出せば容赦はしないわ」
「勿論にございます。これからよろしくお願いします」
そう言って綾崎香澄は俺達の家で共に生活することとなったのだった。
この選択が、俺達の高校生活に小さくない影響を与えることを俺も玲奈も綾崎も想像もしていなかった。
正直この作品を読んでくれている読者様は作者別作品の、転生したら平和に暮らそうと思っていたのに最強の能力を手に入れてしまった(以下転平と略)、からきたかただと思っている作者です。
注力してる転平すらロクに出せてないのにこっちが出せるわけない。
けど、出先でちょっと書いてたおかげで何とかだせました。
この作品は今、びっくりするほどスローペースですが転平が落ち着いたら毎日投稿にして一気に進めたいと思っています。
それまではたまーに呼んでくれればうれしいです。
あと、残念ながら綾崎香澄はヒロインにはなりません。
こっちは転平とは違ってヒロインは玲奈一人だけでひたすらに甘さを求めて書いていく予定です。
これ以上増えません。
ただし、零と玲奈以外のカップルを出す可能性は微レ存です。
ご了承ください。
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作者別作品:転生したら平和に暮らそうと思っていたのに最強の能力を手に入れてしまった! ~転生した少年がチート能力で完全無双~
URL:https://ncode.syosetu.com/n8381in/
上記作品番外編
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