第3話 異常者の自己紹介
月一投稿になりつつあります。
本格的にそうしようか迷っていますが、別作品が落ち着いたらこっちも毎日投稿したいと思っています。
ただそれが数か月先の可能性が高いとだけ。
投稿頻度増やしたいー
「さてさてー、それじゃあまずは自己紹介からかな」
馬鹿教師の代わりに黒板の前に立った一華さんはそう言った。
「それじゃあ、出席番号順で自己紹介をしていって」
一華さんの指示で出席番号1番の奴から自己紹介を始める。
「僕の名前は天風颯斗。中学の頃はサッカー部に入ってたから運動は結構得意だよ。1年間よろしくね!」
如何にも陽キャって感じだな。
顔立ちほ多分整っている方だと思う。
そして陽キャ君は座った。
そしてすぐ後ろの席の女が立った。
「私の名前は魚崎亜美。私はたくさん友達を作りたいと思っているから皆どんどん話しかけてね!1年間よろしくー」
「如何にも陽キャって感じね」
玲奈からそんな声が聞こえた。
激しく同意だな。
そんな感じで自己紹介は進んでいき、 玲奈の番となった。
俺は全神経を集中させる。
玲奈の自己紹介なんて聴く機会はかなり少ないからな。
この少ない機会を楽しまなければ。
「私の名前は神宮慈玲奈。そこにいるこの学校の理事長でもある神宮慈一華の娘よ。それと後ろにいる神崎零と付き合っているわ。あと、基本的に零以外と馴れ合う気はないから」
そう言って玲奈は席に座った。
「神崎零だ。玲奈の彼氏だ。玲奈と同じで馴れ合う気はない」
俺もそれだけ言って席に座った。
すると、俺の後ろの席の奴が立った。
「始めまして、神無月美玖です。趣味は読書。スポーツはあんまり好きじゃないです。1年間よろしくお願いします」
そう言って美玖は座った。
俺は何故か美玖から目が離せなかった。
普段俺が他の女を長時間視界に入れると噛みついてくる玲奈も美玖のことを見入っているようだ。
何処かであったことがあったのだろうか?
記憶力には自信があるんだが。
俺がそんなことを考えている間に気づけば自己紹介は終わっていた。
「はーい、これで全員自己紹介は終わったかしらね」
キーコーンカーンコーン
「あ、ホームルーム終わっちゃった。それじゃあ次のチャイムまでは休み時間だよー。ゆっくり休憩してねー」
そう言って一華さんは教師用の椅子に座った。
「あ、何?こちとら仕事中なんどけど。は、社員がミスして会社に損害が出た〜。取り敢えずそいつクビにして損害の3倍請求しなさい」
何か電話しているが、まぁ気にすることでもない。
俺がそんなこと考えていると、チャラそうな雰囲気をした男が一人近づいてきた。
「なぁ神宮慈、そんな男よりも俺と付き合わないか?」
チャラそうな雰囲気の男は玲奈にそう言った。
クラスには好奇心でこの状況を楽しむものと、男の未来がわかっていて憐れんでいるもので別れていた。
男はかなり自信満々だ。
男の顔は良い方だと思う。
普通なら自己紹介を聞けば印象に残るくらいには顔かも良い。
普通ならすぐ俺が入るべきなんだろうが必要ないだろう。
「貴方、誰?」
玲奈は男に向かってそう言った。
「はあ?さっき自己紹介したばっかだろ。まぁいいもう一回自己紹介してやる。俺の名前は酒口裕太だ。酒口財閥の嫡男だ。家柄的にもそんな男よりも俺のほうがいい。もう一度言う。神宮慈玲奈、そんな男は捨てて俺の女になれ」
チャラ男はそう玲奈に言う。
玲奈が自分の女になると信じて疑わない目だ。
玲奈はチャラ男を一瞬見ると、すぐに俺のほうがを向いて俺の唇を奪った。
俺、玲奈、一華さん以外の連中はそれに呆気に取られる。
それはチャラ男も同じだった。
「私は既に、身も心も彼の物なの。彼以外の男には塵一つほどの興味もないの」
玲奈のその言葉にチャラ男は面食らったような表情になった。
「ねぇねぇ、酒口財閥ってどこ?」
するといつのまにか近くに来ていた一華さんがチャラ男にそう聞いた。
その言葉に俺、玲奈、一華さん以外が絶句した。
「どこ、といわれてもなぁ」
酒口はそんなことを言った。
「はぁ、貴方馬鹿ね。じゃあわかひやすく言ってあげる。私が知らないような木端財閥が私の愛娘をナンパとは神宮慈家を敵にまわしたいってことでいいのよね?」
「なっ。まさか、そんなことは」
「そういうのとになるのよ。そもそも私は言ったはずなのだけれど?零君が私の未来の息子だと。玲奈と零君の交際は私、神宮慈一華が望んだことなの。貴方がしたことはこの私の意思に逆らったということなの。貴方も財閥の令息を名乗るならば、この意味分からないと言わせないわよ」
一華さんの発言にチャラ男を固まった。
「今回は見逃してあげる、でももしこれから私達に関わるならば覚悟しておきなさい」
「は、はい」
チャラ男はそれだけ言って席に戻っていった。
「一華さん、助かりました」
「ううん、別にあの程度なら玲奈と零君の二人でどうにでもなったでしょ」
「なるにほなったと思いますが、少し面倒ではありましたよ」
「まぁ、今後も同じようなことはあるだろうから気を付けてねー。殺しさえしなけれぱどうにかしてあげるから」
「その時はお願いします」
俺は苦笑いでそう言った。
キーコーンカーンコーン
チャイムがなった。
どうやら休み時間は終わったらしい。
クラスの連中はそそくさと自分の席に座る。
一華さんは前に立った。
「はーい、それじゃあ2時間目をしましょうか。挨拶とかはまだいいからさっさと入るわよ。2時間目は委員会を決めるわよ。委員会は男女1人ずつな。じゃあ委員長になりたい人ー」
「はいはいー。私、委員長やりたーい」
そう言ったのは明るい表情の女だ。
確か、割と早めに自己紹介をしていた気がする。
「じゃあ委員長は魚崎さんね」
「じゃあ次は美化委員ね」
なんだかんだで委員会は決まった。
俺と玲奈は図書委員になった。
俺も玲奈も割と本を読むし騒がしいのは得意じゃないからな。
静かそうな図書委員にした。
俺と玲奈以外で図書委員をしたい人がいなかったので、すんなり図書委員になる事が出来た。
まぁ俺と玲奈がすぐに手を上げたから、無理に図書委員になろうとして関わりたくないから避けた。
っていう奴もいた可能性が高いがまぁ、俺としてはどうでもいい。
結局、委員会決めで2時間目は終わった。
「3時間目は、学校探検だよー。私がこの学校の理事長である私がこの学校の案内してあげる」
一華さんはそう言って笑った。
クラスの俺と玲奈以外の全員が呆気にとられた。
そうして俺達は教室を出る。
「はーい、じゃあ私についてきてねー」
そう言って一華さんは歩いて行った。
俺達はそれについていく。
「ここが食堂ねー。ここでお昼ご飯を買うこともできるよー。注文はそこの食券機からしてねー。まぁ学食とかよりレストランだと思って。横には購買もあるよー、こっちは購買ってよりコンビニだと思ってーね。ただ、どっちも学校外で買うより圧倒的に安いよー。勿論ここで自分のお弁当とかを食べるのもいいよー」
一華さんの言った通り、ここは学食と購買が一緒になったような場所だ。
俺達が金に困るようなことはありえないが、貧乏学生からすればかなり助かるだろう。
ある程度の見る時間をとった一華さんは移動する。
「ここが部活塔。部室とかが集まってるよー。文化部の活動場所は大抵ここだよー。運動部もここで活動する場合もあるかなー」
それを見た全員が目をきらめかせる。
当然だろう。
運動部の名が書かれた部室には本格的なトレーニング用具がある。
文化部の名が書かれた部室にも本格的なものがある。
サイエンス部ならば理科室とは別なのにフラスコやビーカーは勿論、様々な薬品や顕微鏡など多種多様な道具がある。
吹奏楽部には大量の楽器が。
家庭科部には普通の家にあるようなキッチンからミシン等もある。
他の文化部にも必要なものが大抵揃っている。
高校生なんて大抵の人は部活を行うものだろう。
まぁ俺達は入る気はないが。
それから一華さんはまた移動する。
「ここが特別教室棟だよー。理科室とか家庭科室とかが集まっている塔だよー」
この学校には本校舎、部活塔、特別教室棟の3つの建物がある。
その後も一華さんから学校中を案内され、今日は終わった。
実をいうと基本的には別作品をやってるのでこれって基本的に外出時にスマホで書いてるんですよね。
なので別作品で毎日投稿しているのに比べてこの作品の投稿頻度は滅茶苦茶遅いです。
作者は外出を好まない人間なので。
あ、決してニートや引きこもりの類いではないですが。
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作者別作品:転生したら平和に暮らそうと思っていたのに最強の能力を手に入れてしまった! ~転生した少年がチート能力で完全無双~
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上記作品番外編
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