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18話 恋路 その1

「お、お待ちください……! 国王陛下、ウィンベルを通しての不敬罪は成立しないと思われます!!」


「そ、そうですよ……彼女は現在、伯爵令嬢でしかないのでしょう!?」



 サンセット様とシリス様は、この期に及んでもまだ反論を続けていた。自分達への罰を少しでも下げたいと考えているんだろうけど、正直に言って、逆効果だと思われる。



「伯爵令嬢をまるでバカにしているように聞こえるな? 公爵令嬢だからと言って、そのような振る舞いが許されると思っているのか?」


「そ、それは……!」


「やれやれ……令嬢というのは、正式な爵位を与えられているわけでもないのに。まあ、それは良いとしてこれ以上の議論は意味を成さないだろう。二人を連れて行け」


「はっ、畏まりました!」



 ゼノン様はこれ以上、二人と話をするつもりはないようだ。まあ、これ以上は意味がないしね。



「こ、国王陛下……! なんとかご慈悲をお与えください! ウィンベル様にはしっかりと謝罪しますから!」


「メジラマ侯爵……遅すぎる」


「ほら、しっかりと歩いてください。抵抗すると、余計な罪が増えますよ?」


「ひ、ひい……! こ、国王陛下……!」



 ゼノン様の護衛に連行されていく二人。本当に最後まで悪あがきをしていた。本当に情けない……。




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「さてと……大分、静かになったな」


「ゼノン様……」


「ウィンベル、大丈夫だったか? 気丈に振る舞っていたな」


「はい! ありがとうございます!」


「ふはははは、礼など不要だ。私はただ、貴族の汚職を払拭したに過ぎないのだからな」


「左様でございますね」



 お父様も頷いている。あくまでも表向きは私情を挟んでいないということで通すからだ。ゼノン様は私のことを心配してくれていたけれど、私情で動いたとする言葉はなるべく使っていなかった。


 一応、最後の不敬罪云々のところくらいかな?



「あやつらへの然るべき罰と、議会の再編成については私達に任せておけ。ウィンベル、お前は新しい恋が必要だろう? んん? そうであろう?」


「えっ……ゼノン様?」



 あれ……急に場が和んだ気がする。以前、ゼノン様と話した時と同じような雰囲気だ。


「是非、運命の相手を見つけて欲しいものだ。ああ、ヴィクターは今度、心に決めた相手を連れて来るようにな」


「なっ……! あ、あれは……!」


「なんだ? まさか、本当はそんな相手はまだ居ないというわけではないだろうな?」


「い、いえ……そのようなことは……」



 完全にゼノン様のペースだった。前の話の続きがまさか出てくるとは思わなかったけれど。ヴィクター兄さまも見栄を張ったしっぺ返しが来ているみたいね……。


 それにしても、運命の相手か……。


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― 新着の感想 ―
[一言] すっきりしました。 いいざまあでした。
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