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第十ニ話

「あー。大丈夫か? いいものでもなかったろ?」


 永山さんは、私に向かって言う。たしかに、とても気持ちが悪‥…あれ!? なんかモゾモゾ動いてない?


「な、永山さん。後ろ!」


「なに!?」


 永山さんは後ろを振り返る、すると先生だったものが動き始めていた。触手がすべて伸び床に突き刺さる。


「ノウリョクモット! ノウリョクモット!!」


 先生はそう叫ぶと勢いよく壁に向かって体当りした!すると壁はボロボロと崩れ壊され、そのままの勢いで外に飛び出た!


「くそっ!」


 永山さんは発砲するも、先生に命中せず、銃弾は瓦礫に当たった。


「先生はどうなったんですか!?」


「分からん! 生命活動は止まっていた……つまり、何かの拍子に生命活動が再開……違う。薬か!? 生命活動が停止したことで、何かが起きた? ってまずい! あんなんが学園で暴れたら大事になる!」


 永山さんはそう言って穴から抜け出ると走り出した。私も後を追う。穴から出ると、先生の姿はなく、悲鳴が木霊していた。


 永山さんは軽く舌打ちをすると走りながら銃弾を補充する。そして、悲鳴の方向に走り出した。


「まずい!」


 永山さんは銃を構える。蜘蛛のように走る先生の姿が目に付く。そしてその進行方向には尻もちをついた女生徒がいた。


「先輩!?」


 わたしは思わず叫ぶ、その女生徒は私の先輩だった。まずい! 先生とぶつかる!! 私が大声で叫ぼうとした瞬間、銃声が鳴る。


 永山さんの撃った弾は先生の右腕……ではなく、腕と胴体の部分の付け根に見事命中、爆発。バランスを崩しながら勢いよく倒れた。


「先輩こっちです!!」


 私は先輩に急いで近寄ると、体に触れて逃げる先を指で教える


「ス、スオミ? なんでここに?」


「いいから! 早く行きますよ!」


 私は先輩の腕を引っ張って。立たせると私は先輩を避難させながら周囲を見渡す。


 大騒ぎになっていた。突然化け物が部室棟の裏から爆発音とともに現れたんだ。みんなびっくりするだろう。


 先輩が言うには様子を見に行っていたラグビー部の先生がいきなり跳ね飛ばされたらしい。先生は弧を描いて頭から落下、それだけじゃなくそのまま肉塊となった天野先生に引きずられながら、皆のいる場所に出てきたらしい。


 そんな様子を見たみんなは他の先生も含めパニックになり、皆我先にと一番近い西門に走っていったそうだ。


 私は、先輩を校舎に続く通路に避難させると、永山さんのいる方に走っていく。

 邪魔かもしれないけど、最後まで見届けたい。そんな事を思っていると、先生の体が再生を始めていた。


 少し距離があり、永山さんの言葉はわからないが。彼は苛つきながら先生に銃口を構え、発砲した! 爆発する弾が先生に向かう、命中しそうになったその時!


 先生の体に切れ目が入った、そしてその切れ目は大きく広がっていき口のようになると、弾丸はそのまま広がった口に入っていった。


 た、食べたの!? そう思っていると、小さな爆発音と共に先生の体が揺れた。


「く、食いやがった!?」


 永山さんの驚いた声が響くと同時に先生の体が大きく膨らむ、怒ったときに頬を膨らますような感じで左右に膨らんでいた。


 そうすると、プッ! という何かを吐き出すような音が聞こえ、永山さんに向かって何かが吐かれた。


 それが何か分からないが嫌な予感がする。私は頭を抱え、姿勢を低くする。永山さんは銃を向けていた。


「永山さん! 伏せて!!」


 まずい。銃では相殺できない! なぜ、そう思ったのかは分からないけど、嫌な予感がした。


 私の声に耳を傾けてくれた永山さんはその何かを体を捻って避ける。


 永山さんの体を大きくそれ、後ろにいた私の頭上を超えた、そしてその何かは空中で爆発した!


 窓ガラスが揺れ、悲鳴が聞こえる。部室の中や通路で隠れるように離れていた人も出てきて西門に一斉に走ろうとした。パニックなんていうレベルじゃない。このままだとケガ人が出る。


「っ! さっさと終わらせる!!」


 その様子を横目で見た永山さんは弾を込める部分を開け、弾を込めようとした。その時!


 先生は永山さんに一気に接近した。先生は飛び上がり永山さんとの距離を詰めた! そして両手を永山さんに向かって、蚊を叩くような動きで両腕を突き出していた。


 彼は弾を込めるのを止め。銃を向けるしかしその距離では永山さんも爆発に巻き込まれてしまう。助けなきゃ!


 そう思った瞬間、私は意識が飛んだ……そして、気がつくと。私は永山さんと先生の間に立っており、右腕を先生に向かって掌を前に突き出していた。青白い礫のような光が無数に先生を襲い、高く吹っ飛んでいた。能力を使ったみたいだ。


「つ、つかちゃったの?」


「意識せず使ったんか? まぁいい。助かった!」


 永山さんは座り込む私の頭をポンッという感じで触れると、先生を撃った。


 先生は宙に浮いたままでクルリと体の向きを変え、さっきと同じように永山さんの弾を口を広げて食べた。


 また、小さな爆発音がなり先生はそのまま先程と同じように口から何かを吐いた。


「なるほど! 爆発そのものを圧縮して空気弾にして跳ね返したのか! カラクリが分かればこっちのもんじゃ!」


 永山さんはそう言うと、銃の背の部分。撃鉄だったかな?それを親指で操作すると、発砲。二発、弾が放たれた。


 感覚を空け、キレイに並ぶ二発の弾。先頭の弾が空気弾に命中すると勢いよく爆発した!

 宙に浮いていた先生の体が、爆発に飲まれ高く浮くと間髪入れずに二発目の弾が命中し、爆発。更に、高く舞った!


「これで終わりだ。」


 永山さんはそう言うと、弾を込める部分を開け、三つの弾を、三角になるように入れ、弾を込める部分を閉じる。そして、そこに触れると手で回す。すると、火花が散ると同時に銃全体が発光する。永山さんは銃口を向けると引き金を引いた!


 雷が直ぐ側で落ちたのではないかと思うような轟音が鳴り響き、銃弾が放たれると同時に弾を込める部分が開き、煙が出る。放たれた弾は一発だけだ、しかし眩い光を放ちながらその一発は先生の体に突き進み命中!!


 七色の光に包まれながら先生は回転しながら高く飛んでいく、そして。私達が出てきた礼拝堂に命中すると白い光を放ちながら爆発した!


「ふぅ、一丁上がり!」


 永山さんはそう言って私の方を振り向くと。銃をくるくると回しホルスターにしまう。


 すると、先程の爆発の影響で礼拝堂の天辺にある、鐘が釣り上げれた部分が屋根ごと落下、永山さんの背後に、勢いよく落ちた!!


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