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第78話 視察?行きたくない

「元俳優たちが送られた労働所の視察?」


犯行は悪質だったが初犯であることや、社会的に罰せられたこと、精霊との契約を解除されたことで執行猶予がついたが、連日大きく報道され、一般社会に戻ることができない状況のため、国が運営する労働所に送られた。


もちろん強制では無かったが執行猶予の判決後、自宅に戻ったものの世間の目に耐えられずに労働所に行くことを希望したのだ。


国が運営する労働所は全国にあり、希望や適正で振り分けられた。

はぐれ精霊だった狩野が所属する第6討伐部隊が駐留する北部山脈地帯にも労働所がある。


「狩野ちゃんの第6を視察するついでに、労働所も視察するよ」

「…………」

「ハンニバル、そんなに嫌そうな顔しないで」

呼び出された勘助の部屋で出張について聞かされ、行きたくない気持ちを隠しきれない。


「行きたくなくても拒否権はないよ! 来週の火曜日と水曜日、1泊2日ね!」

「俺も行っていいの?」

「阿修羅殿にはダンジョンを回って欲しいからね」

「やった! 楽しみだな」



*******


「パパ! 俺、来週ダンジョン!」

帰宅するや喜びの報告だ。


「いつもの北部山脈地帯の出張で1泊2日になる。すまないが阿修羅も一緒だ」

ハンニバルが天に頭を下げる。

「今回は僕も一緒に行くよ。風花ちゃん、いいかな?」

「もちろん大丈夫ですよ」


天が不在の2日間はラテアートの販売と冷凍野菜の仕込みはお休みだ。冷凍野菜は在庫があるし洗濯サービスは洗濯機と乾燥機任せなので問題ない。


「阿修羅も天さんもバルさんも気をつけてね」

「うん! ダンジョンで美味い肉取ってくるから!」

阿修羅が風花に尻尾を振る。



*******


「北部の名物って何だろな?」

今回は勘助がご馳走すると言って初日の夕飯のお弁当は断った。

「寒いから鍋類を予約したよ。石狩鍋とジンギスカン鍋」

「寒い時に食べると特に美味いぞ」

「楽しみだな!」


初日にダンジョン回りを済ませて阿修羅がご機嫌だ。第6討伐部隊が巡回していることもあって、ダンジョン巡りは前回と比べてサッサと終わった。

今回も阿修羅は出しゃばらず、勘助とハンニバルのサポートに徹しており、天が阿修羅の成長に感激した。


「あっくんの成長が嬉しいよ」

「ポイント貯まったかな」

「うん、モンスターの氾濫防止で+プラス8,000ポイント。前回は20,000ポイントだったけど今回は、それほど危機的な状況は無かったから仕方ないね。ハンニバルと勘助さんのレベル上げをサポートで5,000ポイント。これは前回と同じだね」

「やった!」

「今回の出張では、もう無理する必要は無いからね。美味しいものを食べて明日帰ろうね」

「うん、パパ」



*******


「阿修羅殿の本来の姿って可愛いねえ」

「そういえば勘助は初めてか」

「あっくんは僕の小さな頃にそっくりなんだよ」

人型で箸を使って鍋を食べる阿修羅の可愛らしさに勘助がデレデレだ。

「1日あたり最長で2時間くらいが限界だから夜には子犬に戻るよ」

「子犬の姿も可愛いよね」



── 今日は狩野が任務で不在だったし完璧な1日だったな。

ハンニバルも今日の成果に大満足だ。


「そうそう、明日の労働所の視察は狩野ちゃんたちも一緒だから」

「…………!!!」

「ハンニバルは嫌そうだけど拒否権はない」


途端に憂鬱になるハンニバルだった。



・ モンスターの氾濫を未然に防いで+プラス8,000ポイント


・ ハンニバルと勘助のレベル上げサポートで5,000ポイント

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