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第16話 やだ…美味しい

充分な距離を保って帰宅しました。

バルさんとカデンちゃんはお隣の家に帰っていきました。タコを持って。


阿修羅をモフって先ほどの記憶を上書きしようとしているところに迎えが来た。

タコ捕まえたマンが迎えに来た。

居留守を……と思ったら両親にドナドナされた。


調理台の上にボウルやザルやらが並んでいる。

「風花ちゃん、材料を揃えました!もう下拵したごしらえまで終わっているから安心してね!」


無表情&無言です。コメントの返しようがありません。


「えっと、あのね、バルが調理します!」

「遠征先で必要なので料理スキルは取っているので安心してくれ。カデン、ナビを頼む。」


「はあい、材料はこれ!たこ焼き粉、出汁、卵、ネギ、紅しょうが、天かす、茹でてぶつ切りにしたタコでーす。卵を溶いて、粉とお出汁を混ぜまーす。滑らかになるまでよく混ぜてね。お出汁たっぷりが美味しいよ!」

カシャカシャカシャカシャ!


「生地ができました!では……しょーかん!」

バフン!

“タコ焼き器が召喚されました”


丸い半球状の凹みがいっぱいのフライパン…。いや、ちょっと想像つかない。材料がトロトロの水っぽい生地とタコのぶつ切りらしきものとネギとクランブルっぽい何かとみじん切りにされた赤い何か……ビーツ?


「バル!電源入れて、そこのスイッチね。……はい、温まってきましたー。全体に油をなじませてね。うん、上手上手」


「そしたらさっき作った生地を全体に流しいれて……もっと注いで大丈夫。では、それぞれの丸い凹みに一つずつタコを入れて、次は全体にネギ、紅しょうが、天かすを散らして、たっぷりね!」


お出汁の焼ける美味しい香りが部屋いっぱいに広がる。


「底の方がカリっと焼けてきたら周りのはみ出してる部分を巻き込むようにクルっと回してね。まん丸に焼きます。

はい、焼けました! お皿に盛り付けたらソースを塗って青のりと鰹節を振りかけて出来上がり! マヨネーズをつけても美味しいよ!」


お出汁とソースの香りやばい、お腹空くったらないわ。

でも中身があのクネクネってないわ、無理無理無理無理。

風花がブンブンと頭を振っていると……


「美味いな、これ!」

「ほんと! 中身トロトロでパンとは全然違うわー、いままで食べたことない美味しさね!」

両親とフェルムとベイクがパクパクと食べている。


いやいやいやいやいや、あれだし! 中身アレだし!


「阿修羅ちゃん、あーん」

あーん、ぱくり。もぐもぐもぐ。

「うまいな!」


阿修羅が裏切りました。


帰宅途中、ずっとバルさんとカデンとタコをディスっていたのに。『やるな、カデン!』とか言ってるし。


「ほら、風花もあーん」

あーん。あつっ、ハフハフハフ


……美味うまいわ。


うっかり一つ食べてしまった後、たっぷり二人前は平らげました。


カデンちゃんとバルさんはご機嫌で、あれから毎晩タコ焼きを振舞おうと誘ってくるが毎日同じもの食べ続けるなんて無理ですと断ったら、最近はタコ以外の具もアリらしいとカデンちゃんが言い出した。


らしいってなんだ、信じていいのか。


……あんなに不安だったのにチーズ入りと聞いてつい食べてしまった、美味おいしかった。


明太子&餅も豚キムチもベーコンもツナマヨも美味しかった。

トマト入りはベーコン入りの合間に食べるとやめられない止まらないだ。

父さんはアンチョビ入りがビールに合うと大喜びだった。


満足顔のカデンちゃんが超可愛いかった。

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