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プロローグ02 【豊穣の聖女と召喚勇者】
「あん------------♡---♡-♡」
王都のとある屋敷で艶めかしい嬌声が響き渡る。
異世界より召喚されし勇者、田中炎皇斗は手に入れた聖女にご満悦だった。
「あーあ、聖女様もすっかり爛れちゃったねぇ、これ使い物になるの?」
「「豊穣の聖女」もこうなっちゃ終わりよねw」
「炎皇斗く~ん、もし今年農産物が不作だったらアンタのせいだからねw」
ニヤニヤと勇者と聖女を囲んでいるのは勇者パーティーメンバーの磯崎摩耶・柳瀬芽衣子・木下友里、いずれも異世界からの召喚者だ。
「ああ?そんなもん知るかよ、なあ聖女様?」
「は、はいぃぃぃ、勇者様のお傍にいられるなら、民が困ろうが国が飢饉になろうがどうでもいいですぅぅ、♡」
恍惚とした表情で勇者を眺めるのは「豊穣の聖女」として女神テラリュームより神託を受けた聖女ミルーシャだ。
本来なら彼女は豊穣の聖女として、迫りくる大飢饉を防ぐべく、遠くカンデュラの地にて、民のために祈りを捧げ続けるはずだった。
しかし彼女は勇者達の慰み者としてここに居た……




