表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/471

25.レベル上げ

 召喚勇者小西道夫の屋敷の応接間――




 ヨシュア達の目の前で“わんわん”と泣いた召喚勇者小西道夫とパーティーメンバー達は、少しして落ち着くとヨシュア達の前に座り直した。



「すみません、御見苦しいところをお見せしました」


「あ、いえ結構な感動の場面ごちそうさまでした」



 一応謝罪?する道也と応えるヨシュア。


 カーシャとアリサは目をウルウルして貰泣きしている。



「それにしても時空魔法がカギかぁ……頑張ってレベル上げしなきゃ」


「そうだね、帰る方法が分かっても力不足で帰れないんじゃシャレにならないもんな」


「暫くは東の森でレベル上げの毎日ですね、でも魔獣とはいえ殺すはやっぱり嫌だなぁ……」


「初めてレベル上げに行った時なんか、2日ほど肉が食べれなくなったしな……」



 道夫達4人はレベル上げのことを考えゲンナリした。


 先ほどまでの歓喜のテンションなど何処へやらだ。



「レベル上げ?」


「なんですかそれ?」



 耳慣れない言葉にユーシスとアリサが食いつく。


 〈レベル上げ〉など生まれてこの方聞いたことがない。



 「え?レベル上げはレベル上げだけど……」


 「レベル上げ知らないの?」



「ユーシス、アリサ、召喚者達は俺達と違ってパワーアップの方法が特殊なんだ」


「彼らは私達と違って、慈愛の女神セフィース様の特殊な加護を受けてるんだよ」



 ヨシュアとカーシャがコテリと首を傾げる二人に説明する。


 慈愛の女神セフィースの加護、それはアース世界の人間に合わせた特殊な加護で、アース世界のゲームに慣れた召喚者が、ティラム世界に馴染みやすくパワーアップ出来るように組んだシステムだ。


 敵を倒したり半殺しにする度に経験値が増え、一定数を超えると身体パラメーターが上がり、新しい魔法や技術を使えるようになる。



「……それを「レベルを上げる」と言うわけだ」


「「へー!」」



「しかもパーティー組んでる仲間なら、戦闘に直接加わらなくても、敵を倒せば同じように経験値があがってレベルアップするらしい」


「なにそれ、めっちゃチートじゃん!」

「すごーい!」



 召喚者の優遇ぶりに驚くユーシスとアリサ。


 まあ当然だ。慈愛の女神様は在来種よりも外来種を優遇したいらしい。



「“すごーい”って皆さんは違うのですか?」



 不思議そうな顔で道夫が問う。



「俺達は普通に訓練したり、経験を重ねたり、割りと地味な感じで」



 ちょっと羨ましそうにユーシスは言った。



「マトモですね、元居た世界では僕たちもそうでしたよ」



 続けてヨシュアとカーシャが補足する。



「あと何かに覚醒した時に、急激なパワーアップするとかだな」


「成人の儀の時に祝福を得た時とかもね、それも急激にパワーアップする者もいれば、自分の限界枠が底上げされて日を追うごとに急成長する者もいる、人さまざまさ」


「もちろん覚醒や祝福に関係なく、日々の鍛錬で力は尽くし、勉強次第で魔法だって獲得できる。属性の適正が無くたって生活魔法くらいは頑張れば獲得できるんだよ」



 道夫らにとってそれは意外以外の何物でもなかった。


 目の前の真正聖女も真正聖女も、さっきアポを取りに来た聖騎士も、同じようにレベルアップで成長すると思っていたからだ。


 まさか〈レベル〉の概念が実は召喚者のみの恩恵だとは夢にも思わなかったのだ。



「もしかして自分の強さとかも分かるんですか?」



 興味津々のアリサ、好奇心が抑えられないらしい。



「えっとじゃあ……ステータス!」



 “ブン“と音がして目の前にゲームのようなステータスウインドウが現れ、そこに真美のステータス一覧と次のレベルアップまでの経験値、あと次のレベルで獲得できる魔法やジョブが表示される。



「なにこれ、凄い!」



 初めて見る召喚者のステータス画面に驚嘆するユーシスとアリサ。

 ついでヨシュアとカーシャもシゲシゲと見る。



「なるほど、真美さんはレベル12か、召喚者は最低でもレベル40くらいは上がるらしいから、まだまだ伸びるね・・ほう、これは……」


「時空魔術師ってのは物凄くレアな存在でね、ふーん、こんな魔法が使えるのか・・これって勇者以上にチートなんじゃない?」


「使い方によっては、俺達に勝つことだって可能かもしれんな」


「「「「「「 ! 」」」」」



(スラヴ王国最強の、もしかしたら世界最強の、この二人に勝てるかもしれないだと!?)



 “ガバっ“と皆の視線が一斉に真美に集まった。



「へ?」



 頬を掻きながら固まる真美。


 だがすぐ皆に向かってドヤ顔を晒した。




「そうだ、これ見て欲しいんですけど」



 そう言うと道夫は懐からスマートフォンを取り出し、アルバムの中から画像を探し始める。


 “おー!“と、ユーシスとアリサは初めて見るスマートフォンにこれまた驚嘆する。



「この子達なんですけど……」


「これは?」


「さっき言った王都を出奔した二人です」



 そう言って道夫達と一緒に写っている、出奔した二人を見せた。



--------


西城祐樹さいじょうひろき

「無祝福者」

アース界からの召喚者、日本人。16歳→17歳。

魔力はあるものの祝福はなく無能力者の烙印を押された。

級友の松本朱里とともに王都を脱出した。

黒髪でヒモト刀を帯刀。


松本朱里まつもとあかり

「無祝福者」

アース世界からの召喚者、日本人。16歳→17歳。

魔力はあるものの祝福はなく無能力者の烙印を押された。

宮廷魔術師に何かされそうな所を西城祐樹に助けられ王都を脱出。

黒髪でヒモト刀を帯刀。


--------



 いろいろと話をしたが、最後に協力することをもう一度約束し、ヨシュア達はダンの屋敷に戻って行った。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【追放した側のファンタジー~英雄ケンツの復活譚】☆イケメンポーターを追放したら、なぜかド底辺に大転落したんだが!?
ティラム逃亡記第七章と同一世界・同一時間軸の裏面的姉妹作品。
第一章ではサブヒロインにアリサが登場・活躍します!
ティラム逃亡記の休稿日はこちらをお楽しみください!

【追放した側のファンタジー・英雄ケンツの復活譚】
イケメンポーターを追放したら、なぜかド底辺に大転落したんだが!?
https://ncode.syosetu.com/n5138hd/



小説家になろう 勝手にランキング
♡♡♡♡♡♡♡♡
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ