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プロローグ01【俺とアリサと召喚勇者】

今まで読専でしたが書く側に挑戦したくなりました。本作は処女作であり習作です。ずぶの素人ゆえ安定性のない文章力ですが、どうか宜しくお願い致します。また未熟者ゆえ突然の改稿等あるかもしれませんが御容赦下さいませ。







「ごめんね、ユーシス」



 え、アリサ、君は何を謝っているんだ?


 どうしてそんな申し訳なさそうな笑みを浮かべているんだ?



「アリサ……?」


「ほんと、ごめんなさい。私もう、あなたのことは好きじゃないみたい」


「…………!」


「だからもう、これで一生お別れね、ばいばい、ユーシス」



 幼少の頃からの幼馴染であり、俺の最愛の想い人アリサ。


 彼女は酷くめた口調で別れを告げた。



「待ってくれ、アリサ! アリサー!」


「ぷっ、くふふ……はははははは!」



 アリサを奪った憎き召喚勇者が、おれの狼狽する様子に耐えきれず、大笑いしはじめた。



「ダン、貴様―!」





 俺のアリサ……


 彼女とはほんの少し前まで相思相愛の仲だった。


 しかしアリサは召喚勇者 加藤弾かとうだんにすっかり心変わりしてしまった。



「ダン様、こんなヤツほっといて早く行きましょ、私もうさっきから身体が疼いて堪らないのぉ♡」



 ダンに向けられた悍ましいセリフ、さらには今まで俺に見せたことのない蕩けた表情をダンに向けるアリサ。


 俺は吐気を覚えながら絶望感に身をよじった。



 「アリサ、頼むからそんなこと言わないで、正気に戻ってくれ!」



 しかし俺の悲痛な想いは、アリサには届きはしなかった。


 涙腺が壊れ、大量の涙が頬を伝った。



 全てはアリサが受けた成人の儀の祝福ギフト、【聖女】を授かった時から歪み始めたのだった。




*




 ティラム歴2020年、魔法に依存するティラム世界では、科学・各種産業の発達は遅れに遅れ、多くの国において人々の暮らしぶりは中世ヨーロッパ後期レベルで停滞していた。


 またこの世界のほとんどの国家は、異世界より巨大な魔力を持つ者を強制召喚することによって国力を増強していった。


 その結果、大国はもはや召喚者抜きでは国体を護持することができないほど依存しきってしまった。


 そういった状況なので、大国達は異世界人召喚を乱発しているわけだが、ここで一つ問題が発生していた。


 召喚者の中から「聖女」の適正を持つ者が現れるのは極めて稀であり、勇者以上に少ない割合である為、全召喚勇者パーティーに聖女を配属することが不可能な状態であった。


 なのでこの世界の民から聖女が現れたときは、召喚勇者達による聖女争奪競争が勃発することもある。


 召喚勇者は本能レベルで聖女を奪おうとするのだ。


 そして民の中から聖女が誕生することは、そのまま「召喚勇者の慰み者」が誕生したことを意味する……






 この物語は、召喚勇者の魔の手から逃れるため、王都から脱出した「聖女に覚醒した少女」と、彼女を必死で支える「想い人」の逃亡記である。



こんな出だしですが、ハッピーエンド目指して頑張ります!

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